ケーブルブランド探訪記(PAD編その8「SHANGO RCA CABLE」)

2004/08/30
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「SHANGO」(シャンゴ)シリーズ
●第8回目からは同社のハイエンドモデル「SHANGO」(シャンゴ)シリーズのラインナップをご紹介する。同シリーズでは特に、強力なノイズ対策を重視した設計を採用しているのが大きな特徴である。構造や素材に関しては前回ご紹介したOSAINシリーズと共通であるが、大きな違いは外径が太くなっている点にある。

まず今回は同シリーズのRCAオーディオケーブル「SHANGO RCA CABLE」をご紹介する。世界初のトリプルシールディング(プラズマシールディング、ホイルシールディング、編線シールディング)構造と新開発の複芯線マルチ合金導体を採用し、最新ダブルクライオジェニクス(2パターンの極低温処理)とマグネトストリクション(電磁界処理)を施している。線径は「OSAIN」が20AWGに対し、同モデルは18AWGと極太仕様となっている。

SHANGO RCA CABLEの構造図

SHANGO RCA CABLEの仕様

なお、「OSAIN」と「SHANGO」の音質的な特徴に関しては、8月21日より好評発売中の『オーディオアクセサリー114』号にて詳細なレポートを掲載しているので、ぜひともご参照いただきたい。ぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)





●4つの新シリーズの概要
米国PAD社はこの度日本市場向けの特別仕様ハイエンドオーディオケーブルとしてアフリカヨルバ族の神話をモチーフとした4つの新シリーズを発表した。シリーズ名は上級シリーズから順に「YEMANJA 」(イエマンジャ)、「SHANGO 」(シャンゴ)、「OSAIN」 (オサイン)、「IFA」 (イファ) と命名され、最新の冶金技術とクライオ処理、シールディング技術等を施したラインナップとなっている。この4シリーズは米国向けの最高級ラインのあたるモデルRev.Cはもちろん、日本向けの旧モデルRev.B Sig.をも凌ぐ高サウンドクオリティを実現することを目的に開発。
なお、従来のミズノセイ、イスタール、タンタス、ドミナス、RLSシリーズ、DCケーブル、アルテウス、およびCRYO-B2は在庫品限りで販売を終了するとのことである。
8月21日発売の『オーディオアクセサリー114号』では早くも全シリーズの音質レポートを掲載しているので、こちらも合わせてご参照いただきたい。

●PAD社のプロフィール
1986年、ピューリスト・オーディオ・デザイン ( PAD)社 はジム・オッド氏によって 創立。ジム・オッド氏はもとは海底油田探査に適したケーブルの開発に関わっていた。 そこでは石油採掘の際に生じるダイナマイトの爆発でケーブルが激しい衝撃波を受け、機械振動、EMI、RFI等の 干渉を大きく受けてしまい、精度の良いデーターをコンピューターに伝送することが困難だった。そのために開発されたのが同社長年の特徴であった特殊液体を用いたシールドの採用である(その後はプラズマシールドに移行)。
その他にも低温学、物性処理、冶金学、化学、音響心理学、 レゾナンス・コントロールを研究し、電子回路の専門家の協力を得ることにより、日々開発を続け現在に至っているのである。

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