ケーブルブランド探訪記(ACROLINK編 その15「7N-D6000 MEXCEL」)

2003/12/05
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●第15回目は2004年1月に発売予定のデジタルケーブル「7N-D6000 MEXCEL」と「7N-D6100 MEXCEL」をご紹介する。

この新モデルは「高密度、大容量化が進む新しいメディアにおいて、1と0しかない信号伝送をいかに正確に伝送するか」という点を最大限に追求した究極のデジタルケーブルである。導体にはストレスフリー7N Cuを断面形状が長方形の平角線とし、4つの角に均一な絶縁コーティングを施した独自のMEXCEL撚組をポリエチレン介在の中空状に仕上げている。このMEXCEL導体は宇宙・防衛関連ケーブルでトップシェアにある三菱電線工業とアクロジャパンの共同開発になる全く新しい導線である。

 また、絶縁体およびシースの素材、ピンプラグの設計と素材などのひとつひとつには新たな視点から特殊ハイテク素材を惜しみなく投入。高域伝送特性は18GHzまで周波数を問わずにフラットという驚異的な伝送特性を達成している。

なお、ラインナップは構成素材も新たに開発されたどちらも75Ω仕様の同軸型ケーブルとなっており、「7N-D6000 MEXCEL」が単線仕様、「7N-D6100 MEXCEL」が撚り線仕様である。同社が生み出した全く新しい超微粒子伝送をお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●アクロリンクのプロフィール
アクロリンクケーブルの大きな特徴は導体に6NCuを採用している点にある。銅生産の大手である日本工業(株)(現・日鉱マテリアルズ社)が1985年に研究開発に着手し、1987年に量産化に成功。1989年にはアクロテックの処女作として「6N-1010」を発売し、全世界で生産終了までに30万km以上の販売実績を誇った。なお、同モデルはアクロリンク「6N-A1010U」として引き継がれている。
このアクロリンクブランドでも、独自のストレスフリー6N銅導体を継承しつつ、シースや絶縁体には高分子ポリオレフィン系の新素材を採用した。この新素材の特製は誘電率が低くいため静電容量が極めて少ない。さらに、この素材は結晶構造を持つ数少ない新素材であるために、成分によって振動をコントロールすることができるというメリットを持つ優れた素材である。
また、プラグも素材に黄銅合金エゴプラスを採用することで一新された。同素材は三宝伸銅工業(株)が世界に先駆けて開発した鉛を含まず切削性・鍛造性・耐食性・強度のすべてに優れた理想的な特許素材である。
 このようにして生まれ変わったアクロリンクのラインナップはさらに2004年度には、ストレスフリー7N銅を採用した新シリーズ「MEXCELシリーズ」を誕生させることとなる。

●お問い合わせ先:
株式会社アクロジャパン
〒162-0066東京都新宿区市谷台町21-9 ベルシティ21
TEL:03(5369)2474
FAX:03(5369)2475

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  • ブランドACROLINK
  • 型番7N-D6000/6100 MEXCEL
  • 発売日2004年1月
  • 価格¥10,0000/¥150,000(1m)
【SPEC】
●信号導体:※平角7N MEXCEL編組/0.58Φ×16本
●第1シールド:7N Cu平角MEXCEL編組
●第2シールド:銀メッキ4N 軟銅線編組
●導体抵抗:9.5mΩ/m
●静電容量:70pF/m

※ストレスフリー7N Cu導体を断面形状が長方形の平角線とし、4つの角にも均一な絶縁コーティングを施す。これを高密度の編素線にして、ポリエチレンを介在させ中空状に仕上げた導体