【ハイエンド】評論家・山之内正氏のハイエンドショウレポート-COMBAK編-

公開日 2002/09/20 18:51
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ReimyoのCDプレーヤー「CDP-777」/ Gradientのスピーカーシステム「Bravo」
●コンバックのブースでは、Reimyo、Gamutのプレーヤー・アンプ群で、注目すべき2つのスピーカーを鳴らしている。ひとつは英国スペンドールの3ウェイモデルS9、もうひとつはフィンランドGradientのBravo(ブラボー)である。後者の興味深いネーミングは、エンジニアが音の素晴らしさに感動して思わず叫んだことに由来するという。

Bravoのユニットは一見フルレンジに見えるが、実際は17cmウーファーと25mmドームトゥイーターの同軸2ウェイ構成。ノルウェーのシアーズ製のユニットである。コンパクトなキャビネットは突き板仕上げの密閉型。精密感のある仕上げが素晴らしい。Reimyoのアンプで駆動したサウンドは、抜けの良さと優れた周波数バランスに持ち味がある。会場はオープンスペースでかなり広い空間だが、伸びやかで開放的な低音にも特筆すべきメリットが感じられた。フルレンジユニットを思わせるボーカルの自然な定位も聴きどころ。6畳間など小さな空間でも深みのある音場再現を可能にするという。

SpendorのS9をGamutで駆動したサウンドは、オーケストラの圧倒的なスケール感と、ソロヴァイオリンの繊細な表情が印象的で、Bravoと好対照をなす。いずれのシステムもコンバックのチューニング材を適所に活用していることもあって、非常に完成度の高い再生音を聴かせていた。

(山之内 正)



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