彩球オーデイオクラブ、第14回作品発表会レポート4

2002/01/04
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大田区の金沢氏による 100THs(S)モノ
●埼玉を中心としたオーディオ愛好者の会「彩球オーディオクラブ」による、第14回定例発表会での作品紹介レポートをお届けする。開催場所は、埼玉県羽生市の産業文化ホールで、田中康博氏によるレポート。その第3回は、大田区の金沢氏による 100THs(S)モノ。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)


●“良い音の秘密を探る” 試聴報告レポート   田中康博

作品3、 金沢学淳氏

100THシングル

このアンプ、なんと短波帯の送信管、100TH使用という。普通ならプレート電圧2KVも飲み込む代物を、グリッドをプラス領域ドライブにして、620V、140mAに落ち着かせているという。まさに技術派作品!
シングルで35Wを引っ張り出すという。

一聴して、よくコントロールされた音調と中高音のくっきり感、力強い低音のアタック力がすばらしいと分かる。その上、パルス系の音源に対する反応が早く、スピードの速い現代型のアンプである。その意味では、最後に再生した鬼太鼓座のCDでは遂にスピーカーが付いていけなく、暴れてしまうというハプニングが起こった。すごいアンプである。

雰囲気よりも、厚みある力感と透明感を並立できる個性的現代アンプと感じた。このアンプでは、アルテックよりもB&Wノーチラス801あたりで聴いてみたい。

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