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代表取締役社長のリ・ギュホン氏らが出席

LG、製品発表会で日本市場再参入の背景などを説明 - シェア目標は5年で5パーセント以上

公開日 2010/09/27 19:14 ファイル・ウェブ編集部
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LGエレクトロニクス・ジャパン(株)は、別項の通り3D対応モデルなど液晶テレビ5シリーズ計10製品を発表。本日都内にて製品発表会を開催した。


■シェア目標は5年で5パーセント

発表会では、同社代表取締役社長のリ・ギュホン氏らが「日本は世界の中でもハイエンド製品が売れる魅力的なマーケットだが、消費者のモノを見る目が世界でも最も厳しく市場参入は難しいとされてきた。そんな中で、LGにとっても重要な市場だと判断した」と、日本市場へ参入した理由を説明。

リ・ギュホン氏

そして「徹底的な市場調査を行ってローカルニーズを調べ、そのニーズに基づいた日本向けの製品を開発した」と言葉を続け、「日本のお客様に新しい体験とバリューを提供することで、必ず受け入れてくれると確信している」と述べた。

なお、日本市場でのシェア目標についての質問には「徐々にステップアップを図り、5年以内に5パーセント以上を獲得していきたい」と回答した。

そして、LGディスプレイなどのグループ会社との連携を今後さらに深め、垂直統合型のビジネスで新製品開発を行っていくともコメント。こうした取り組みで日本の顧客へ価値を提供し、「日本市場におけるトレンドリーダーのポジションを確立していきたい」と語った。

また、リ氏は日本でもゲーム専用モニターなどで既に大きな支持を集めていると説明。「そこで培った経験を活かして必ず液晶テレビ市場も拡大していきたい」とコメントする。

その上で「我々のビジョンは一貫性のある限りないイノベーションでお客様の生活を豊かにすること」だと語り、「世界トップの企業になるために、日本においてもブランド活動を継続的に展開し、顧客に愛されるブランドに育っていきたい」と言葉を続けた。

■「“常に学ばせて頂いている”という姿勢」で意見を製品開発へ反映

リ氏に続いては、LGエレクトロニクス(株)LCDテレビ研究所長 常務のグォン・イルグン氏が登壇。同社の液晶テレビが持つ特徴について説明した。

グォン・イルグン氏

グォン氏は、「新製品の中でも特に、従来の直下型LEDとエッジ型LEDの利点のみを融合させ、スリムなデザインと最高水準の画質を実現した『フルLEDスリム』を我々独自の差別化製品として紹介したい」とコメント。「フルLEDスリムテレビは、LGだけの独自技術を搭載し、従来のLEDテレビよりも画像が明るく鮮明になり、また、薄さと美しさも特徴。のみならず、電力消費が少なく、お客様にベストな価値を提供できるものだと自信を持っている」と、製品の完成度に自信を見せる。

また、リ氏同様に日本でのローカルニーズを調査し対応した点にも言及。「今後もより高い品質と機能でお客様の満足を最大化できるよう日本の研究所と協力し、日本のお客様の観点に基づいた研究開発を続けていく」とした。

そして「“常に学ばせて頂いている”という姿勢で製品に対する評価を謙虚に受け止め、ご意見を製品開発へ積極的に反映していく」と言葉を続け、「日本の皆様にもっとご満足頂けるブランドと製品として位置づけられるよう、不断の努力をしていく」と語った。

■“INFINIA”は『無限に広がる新しい世界』

発表会ではさらに、LGエレクトロニクス・ジャパン(株)マーケティンググループ長の薄井祐騎氏が登壇。

薄井祐騎氏

薄井氏はまず「“INFINIA”は、英語で無限を表す『infinity』と、世界を表す『ia』という2つの言葉を組み合わせた造語。『無限に広がる新しい世界』という意味だ」と、商品名の由来を説明。

商品名ロゴ

そして、他社製品との違いについては、1.6cmの極細フレームや最薄部2.3cmというスリムデザインなどを実現した「Infiniaデザイン」、同社が「世界最先端」だという様々な技術を搭載した点、日本のローカルニーズを調査してUSB HDD録画やアクトビラに対応した製品である点、世界中のユーザーから大きな評価を集めているという4点を挙げる。

なお、世界における同社の評価として2009年には11.2パーセント、2010年第一四半期には12.7パーセントを獲得して2位になった世界シェアの数値を紹介。グループ各社による垂直統合型の体制により、安定した商品供給や迅速な商品開発を行えているとした。

世界市場では第2位のシェアを獲得

過去10年間で右肩上がりの成長を続けてきた

■質疑応答

以下、質疑応答の模様をお届けする。

Q.今回の製品の生産拠点はどこなのか。

A.日本で販売する製品については韓国のソウルだ。

Q.過去に一度日本市場から撤退しているが、その際との戦略の違いは何か。

A.当時は部分的なサイズをトライアルで展開していた。現在は世界での地位と徹底的な日本の市場調査に基づき、商品としての価値に自信を持ってサイズなどもフルでラインナップした。また、地上デジタル化が進んでいることもあり、適切な時期だと判断した。

Q.価格について、日本のマーケットの中でラグジュアリーなポジションを取りにきているように思うがどうなのか。

A.若干高めの設定も考えているが、基本的にはプレミアム感に対してお客様が満足できるプライスを提供していきたい。

Q.「“常に学ばせて頂いている”姿勢」という話があったが、具体的には日本のどのような点を学んでいこうと思っているのか。

A.特に日本の場合は画質と音質に優れている。韓国より5〜6年進んでいる。なお、今回の製品では特にコントラストに力を入れて開発している。

Q.日本メーカーに勝つ自信はどれくらいあるか。

A.日本メーカーに対しては競争相手という意識ではなく、自分たちは色々なことを学ばせてもらう側であるという気持ちが大きい。

Q.東京に開発研究所を持っていると思うが、グローバルモデルを日本で開発していくような可能性はあるのか。

A.日本の研究所では日本のエンジニアを採用して日本市場にあった製品を開発していきたい。また、今後は日本で研究開発を色々やって、グローバルに出す製品を開発していきたい。

Q.市場調査においては日本のユーザーが好む画質を調査したと思うが、どのような画質にしたのか。

A.テレビにとって大事なのは黒の表現だと思う。1,000万対1というコントラストを実現した。それが日本のお客様に受け入れられると信じている。

Q.液晶テレビ市場は価格下落と製品のライフサイクルが短いという、メーカーにとって消耗戦が続いている。こうした点についてどのような考え方で成長性と収益性を確保しようとしているのか。

A.電化製品に対する対応と、プレミアム製品に対する研究開発というふたつの戦略がある。この2点を徹底的に行っている。例えばプレミアム製品では、液晶はLEDになり、そして3Dになった。そして今後はスマートテレビも出てくるだろう。これらが価格下落を防ぐのではないか。例えば携帯電話ではスマートフォンとフィーチャーフォンがある。テレビでもそういう現象が起こるのではないかと考えている。

Q.5年以内にシェア5パーセントという話だが、国内での販売戦略が具体的にあれば教えて欲しい。家電量販店での販売やサポート体制などについても教えて欲しい。

A.日本市場には今テレビメーカーが10社いる。その中で、日本のメーカーを越せるかというと、数で勝つとか技術で勝つとか言うよりも、ともに競争しながら学んでディスプレイの世界全体を成長させていきたいと思っている。日本市場では年間1,000万台という数字があるが、いかにこれを拡大していくか。そこでLGが何らかの形で貢献していかなければならないと考えている。

量販店との具体的なキャンペーン提携などの話はまだない。ステップバイステップで進めていきたい。カスタマーサービスについては、日本全国をカバーする拠点を整備中だ。発売時点では日本の他メーカーと同じような体制でサポート体制を提供できる予定だ。

Q.発売時点では、ユーザーはどこの販売店で買えるのか。具体的に決まっていれば教えて欲しい。

A.まずはエディオン様、ヨドバシカメラ様、ビックカメラ様の3社で販売する。

Q.なぜ今わざわざ日本に参入するのかを改めて訊きたい。世界での状況に比べて日本では知名度がないが、どう克服していくのか。

A.90年代からゴールドスターブランドで日本でも家電製品を販売してきたが、そのときは日本向けに開発したものはあまりなかった。また、テレビを投入した際には我々が積極的に動いたというよりも販売店からの要望に対応したという面があった。日本のユーザーは高いスペックを要求してくるが、当時は我々にそこまでのものはなかった。

ではなぜ今また参入するかだが、日本は世界2位という大きな市場でもあるため、今までずっと欧米でやってきた経験、グローバルモデルでやってきた技術やデザインを集中化させることでやっていけると判断した。アナログからデジタルへの切り替え、そしてエコポイントが延長されたというタイミングでもあるので、一番適切な時期ではないかと判断した。グローバルモデルに日本のローカルニーズを足したものを出すことによって、もう一度、日本のお客様に評価して頂こうと考えた。

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