インディーズ映画の巨匠が描く人生の価値! バス運転手が過ごす、普通だけど愛おしい7日間
ミヤザキタケルサブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2016年製作の『パターソン』をご紹介します!
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『パターソン』
(配信:Amazon Prime Video U-NEXT)
提供:VAP、ロングライド/発売元:VAP
(C)2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ナイト・オン・ザ・プラネット』『デッド・ドント・ダイ』などで知られる米インディペンデント映画の巨匠、ジム・ジャームッシュ監督作。
ニュージャージー州パターソン市でバスの運転手として働くパターソン(アダム・ドライバー)。朝起きて、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして、仕事へ行く。帰って来たら愛犬マーヴィンの散歩をして、バーに寄り道してビールを1杯飲み、就寝する。そんな繰り返しのようにも取れる毎日の中で詩を書き続けるパターソンであったが……。
映し出されるのはパターソンが過ごす1週間。劇的なことは何も起きず、彼の生活に大きな変化は訪れない。ともすれば、本作を「退屈」だと捉えてしまう人も中にはいるだろう。だが、そんな風に捉えて終えてしまうのは勿体無い。裏を返せば、情報過多でマテリアリズム的な世の中に毒されている証拠かもしれない。
一見繰り返しのように感じられるパターソンの日常であるが、詩人でもある彼は日常の中に内在する美や価値を模索しながら詩を綴っていく。今そこにない“何か”を欲するのではなく、今そこにある“何か”を大切にしながら生きている。良いことも悪いことも等しく訪れる日常の中で、実直に日々を生きている。こんな風に日々を生きるのは容易なことではないからこそ、彼の生き方には胸揺さぶられるものが宿っている。
終盤、日本を代表する俳優・永瀬正敏が出演しているのだが、もしも本作が刺さったという方は、ジム・ジャームッシュ監督作であり、永瀬正敏出演作でもある『ミステリー・トレイン』も是非ご覧ください。
(C)2016 Inkjet Inc. All Rights Reserved.
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |
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