JBLの新サウンドバー「Cinema SB580MK2」は“映画館”に迫るサウンド! 末尾に1本型「SB510MK2」のレビューも
折原一也JBLのエントリーサウンドバーに「MK2」が登場
JBLサウンドバーのエントリーライン“JBL Cinemaシリーズ”が、10月15日(木)に第2世代へと一新された。
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テレビでの映画体験を追求してきたJBLサウンドバーだが、今回の新製品群も専用センターチャンネルを全モデルに搭載。同社のBluetoothスピーカーをリアに加えてリアルサラウンドを構築できる新機能「SurroundPlay」にも対応。主力モデルはDolby Atmosにも対応する。
本記事では、ワイヤレスサブウーファーが付属する、Dolby Atmos対応の3.1chモデル・Cinema SB580MK2を中心に、実機試聴を元に音質と使い勝手を検証していこう。
注目の新機能「SurroundPlay」。JBLのBTスピーカーをリアに追加
まずは、Cinema SB580MK2のスペックから紹介しよう。
シリーズの核となる技術が「JBLシネマサウンド」と名付けられた、専用センターチャンネル。JBLはサウンドバーであっても物理的に独立したセンターチャンネルを設けることで、映画で最も重要なセリフを明瞭に再生するというコンセプトを継承している。
サウンドバー本体は3chで、ユニット構成はトゥイーターとレーストラック型ユニットを組み合わせた2ウェイ構成を採用。本体は幅1000×高さ62×奥行100mmと薄型で、テレビ台での設置でも画面を遮りにくいデザインだ。
立体音響はバーチャルDolby Atmosに対応。HDMIはeARCに加えてHDMI入力も搭載。eARC対応テレビからはTrueHD形式のDolby Atmos音声にも対応のこだわり設計。システムの総合出力は440Wだ。
付属のワイヤレスサブウーファーは、最大出力200W、165mm径ユニットを下向きに配置したダウンファイアリング型。本体とはワイヤレス接続で置き場所の自由度も高い。
そして、シリーズ共通となる注目の新機能が「SurroundPlay」だ。
これはハーマン独自の技術によって、同一モデルのJBL Bluetoothスピーカー2台を、サラウンドのリアスピーカーとしてサウンドバーに増設する機能(発売時点では「JBL Flip 7」が対応)。低遅延のBluetoothによるLEオーディオ接続で、セットアップ時には専用アプリ不要でサウンドバー本体とスピーカー側の操作だけで完了する手軽さもいい。
普段はFlip 7を単体のポータブルスピーカーとして使えるところも嬉しいポイントだ。
開封して驚く、折りたたみ式のコンパクト梱包
もうひとつ、SB580MK2で紹介しておきたいポイントが製品パッケージだ。梱包パッケージを見ると、とてもサウンドバー入りとは思えないコンパクトな箱型なのだ。
その秘密は、サウンドバー本体を折りたためる独自の設計にある。梱包時は両側を折りたたんだ状態でサブウーファーと一緒に収められ、設置時は回転させて一直線に伸ばしてセットする構造。
業界初であろうこのギミック設計はとてもユニークなものだが、これは輸送コストを押さえるというJBLらしい合理的な発想が背景にある。
音質をチェック! HIFIスピーカーに匹敵する高音質
実際にCinema SB580MK2のサウンドを映画で体験していこう。
試聴に用意したのは、音楽映画『イエスタデイ』と『トップガン マーヴェリック』の2作品(いずれもUHD BDで再生)。まずはサウンドバーとサブウーファーのみの状態で聴いていく。
『イエスタデイ』では、エド・シーラン(本人役)に見出されたジャックがツアーの前座としてモスクワのステージに立ち、終演後にエドと即興の“作曲対決”に挑むまでの一連のシークエンスを試聴した。
試聴を始めてすぐに分かるのは、フロント方向の音質そのものが非常に良いことだ。センタースピーカーを強調したような鳴り方ではなく、まるで前方に高音質なHIFIスピーカーが置かれているかのような鳴り。2人の会話もセリフがセンターに偏ることなく、深みのあるクリアで丁寧な声で届く。声はバーの位置よりも上、画面の奥に定位して、ニュアンスも丁寧。
そして音楽映画の魅力、演奏もリアル。作曲対決の場面でジャックがピアノで歌う「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のステージの静かな説得力もストレートに伝わる。この“普通の音の良さ”こそ、このクラスとしては規格外。
モスクワのライヴ会場では、スタジアムを埋める観客の声や歓声が耳のやや後ろまで回り込むように広がり、フロント方向もワイドに展開。本体バーとサブウーファーだけとは思えない臨場感は本物だ。
『トップガン マーヴェリック』は、CH1の空母でのオープニングで感じるのはフロント方向の高さと奥行きのスケール感だ。甲板のカタパルトから射出され、着艦していく戦闘機の移動感や距離感が大きく、また音楽もその遠くに広がる臨場感が絶妙。
CH2のダークスターが飛び立つテストフライトでは、点火から離陸までのジェットエンジンの轟音は、サブウーファーが空気そのものを震わせる重低音で、まさに映画館のように再現する。