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公開日 2026/07/31 06:30
「Founder 40B」が映像音響部会とピュアオーディオ部会でW金賞

VGP審査員が激賞。PARADIGM「Founderシリーズ」は“初めてのハイエンドスピーカー”に最適!

鴻池賢三

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国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP2026SUMMER」において、ピュアオーディオ用2chスピーカーとして、また、ホームシアター用途のマルチチャンネルスピーカーとしても金賞に輝いた異色のモデルがある。それがPARADIGM(パラダイム)社のブックシェルフスピーカー「Founder 40B」だ。



スピーカーシステム
PARADIGM
Founder 40B
¥495,000(ペア・税込)


そもそもパラダイムは科学に基づいた設計により、音に色付けせずスピーカーの存在を感じさせないことを志向するブランド。いいかえれば用途やジャンルを選ばないオールラウンダー。


その中でもFounderシリーズは同社の新技術を投入したプレミアムラインで、ブックシェルフのFounder 40Bのほか、フロアスタンド3モデル、センタースピーカー、LCRスピーカーの全6モデルを擁し、マルチチャンネルの構築も可能だ。


VGPでは、コンパクトな設計がスペース面での制約の多い日本の住環境に適することに加え、音楽・映画を問わず発揮されるFounder 40Bの卓越したパフォーマンスが高く評価された。


今回はFounder 40Bに加え、日本の多くの家庭で好まれそうなコンパクトなフロアスタンド「Founder 80F」と、センタースピーカー「Founder 90C」を召喚。ステレオとマルチチャンネルで得られる魅力を探った。



スピーカーシステム
PARADIGM
Founder 80F
¥660,000(ペア・税込)


カナディアンブランド「PARADIGM」(パラダイム)とは?


パラダイムはカナダ・トロント郊外に本社を構えるブランド。数あるスピーカーブランドの中でもカナダブランドは少数派といえるが、カナダには音響工学や測定を重視した技術志向のメーカーが多い。同社はその代表格といえ、これは偶然と片付けられない気がしている。


カナダのトロント郊外にあるパラダイム社の工場。25万平方フィート(サッカーコート約3面分)にも及ぶ敷地に、測定を行う無響室から、木材の切断、塗装、組み立てまでスピーカーづくりのすべての設備が完備されている。(引用:https://www.paradigm.com/ja/)

筆者はカナダで1年間暮らした経験があるが、自然に恵まれ、人々の気質は穏やかで落ち着きがあり、何事にも誠実で控えめな印象。論理的で科学技術を重んじ、それが尊重される素地が整っていると見受ける。


パラダイムも技術理論を核としてアイデアを膨らませ、振動板やボイスコイルといったパーツからスピーカー全体まで垂直統合のものづくりが特徴。日本ユーザーの感性にもすこぶるなじみがよいと感じる。



パラダイム本社にある無響室でスピーカーを測定している様子。一般的な多孔質材料を用いず、6面をカーボン素材の吸音拡散材で整えているのが特長だ。


Founderシリーズの特長とは? テクノロジーを解説


Founderシリーズの特長は、上位モデルでの技術蓄積を活かしつつ、新技術の投入で新たな領域にチャレンジしている点である。


ミッド/バス・ドライバーの振動板は独自のアルミニウム・マグネシウム(AL-MAG)コーンを採用し、軽量性と高剛性を追求。


デザイン面でも特徴的な覆いは、同ブランドのフラグシップ「PERSONAシリーズ」で採用し、効果を実証済みのPPA(Perforated Phase Aligning)レンズと呼ぶ音響パーツの採用である。



Founder 40Bに搭載されるPPAレンズを搭載した「アルミニウム・マグネシウム(AL-MAG)ドライバー」。40Bではミッドバスとして活用している。


一見するとドライバーを保護する役割のカバーのように見えるが、実際は振動板に合わせてすり鉢状にカーブを描き、さらに孔も中心に向かって徐々に大きさが小さくなっている。


これは、平面ではない振動板から発せられる音波ゆえに生じる位相のズレをフィルタリングする効果があり、その結果が音が明瞭になる。



平面ではない振動板は、その形状から音が発生する時間に差が生じ、逆相になる音波も存在する。そのため振動板の前に何もない状態では、正相の音と打ち消し合ってしまう。そこで、PPAレンズを用いて逆相になる音を効果的にフィルタリングすることで、干渉による音の濁りがなくなり、その結果スピーカー感度も高まり、実際の音も1.5dBほど向上する。




PPAレンズがない状態で、各周波数帯域の音の分布を測定した結果。PPAレンズは中高域に効果があるので、1000Hzである黄色の線より中心に注目してほしい。




PPAを装着した状態。まず全体の円が大きくなっている。つまり音圧が上がっている。また8000Hz、16000Hzなどは顕著だが、音のばらつきがなくなることで円の形状も自然になる。その結果、指向性は広くなり、透明度の高いサウンドをリスニングエリアに届けられるように改善されている。


トゥイーターも同様の手法を採るが、振動板はセラミックを混合したAL-MACで、さらに出力をリスニングエリアに集中させる扁球ウェーブガイド(OSW)を備え、近年の反射が多い室内環境でもよりよいリスニング体験をもたらすよう意図されている。壁面反射の影響を受けやすい狭小なスペースとも好相性が期待できるのだ。



Founder 40Bに搭載される「AL-MAC高域ドライバー」。



2chと5.1chの音のインプレッションは?

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