Campfire Audio、イヤモニ製造10周年を記念したダマスカス鋼フェイスの限定モデル「Andromeda 10 SE」
2025/11/21
HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
12月13日(土)、14日(日)の2日間、東京・秋葉原にてe☆イヤホン主催のポータブルオーディオ展示試聴イベント「ポタフェス2025 冬 秋葉原」が開催中だ。
各社から多彩な出展が行われている中、本稿では地下1階のミックスウェーブブースの模様をレポートする。
HiByのサブブランドであるHiBy Digitalから、昨日12月12日に正式発表された「初音ミク」コラボレーション製品がさっそく実機展示。DAPの「M500 Hatsune Miku Edition」(約5.5万円)と、ダイナミック型イヤホンの「YUME」(約3万円)の2アイテムで、どちらも来年1月下旬に発売予定。初音ミクをモチーフにした統一感のあるデザインだ。
M500 Hatsune Miku Editionは、シーラスロジックのDACチップ「CS43198」のデュアル構成で、PCM 768kHz/32bit、DSD512までの再生をサポート。アンプ部には「SGM8261」オペアンプ4基を投入してノイズを抑えつつ出力を高めているとのこと。ヘッドホン出力は3.5mmシングルエンド/4.4mmバランスを装備する。
外観だけでなくUIも初音ミク仕様に作り込まれており、「ちびミク」のアニメーションも画面を賑わしてくれる。OSはAndroid 14をカスタマイズしたHiBy OSで、音楽ストリーミングサービスの音源も、不必要な変換処理を挟まず再生が可能だ。
YUMEは、マグネシウム - アルミニウム合金振動板を備えた10mmダイナミックドライバー、デュアル磁気回路、定在波を抑えるL.S.W.メタルリアチャンバーなどを内蔵。現代ポップスに最適な “特別な音作り” をしているそうで、こちらも外見だけでなく音質まで初音ミクと結びついた、こだわりのコラボアイテムとなっている。
メインブランドのHiByからも、Bluetoothアンプ「W4」が参考出展。BluetoothまたはUSB入力に対応し、3.5mm/4.4mmヘッドホン出力を搭載。コントラストのはっきりとしたディスプレイには、入力されている音源のサンプリングレートや、楽曲名/再生時間といった情報も表示される。
特徴的なのが、背面アタッチメントを着脱できること。会場では衣服やバッグの縁などに取り付けられるクリップと、MagSafe対応カバーの付け替えが実演された。
Campfire Audioでは、10BAイヤホンである「Andromeda 10 Green」が参考出展。先日発売された数量限定モデル「Andromeda 10 SE」の通常モデルという位置づけで、ハウジングの色が、ブランドのファンにとっては馴染み深い鮮やかなグリーンになっている。
内部については数量限定モデルとほぼ同等とのことで、片側あたり計10基のBAドライバーを、独自の設計技術「チューンド・アコースティック・エクスパンション・チャンバー(TAEC)」にて精密に制御。加えて中域に新技術「ノイズエリミネーション・ミッドサーキット(NEMC)」を投入し、BAドライバー特有のノイズ成分や、複数のドライバーを搭載することで生じる共鳴/干渉を排除。クリーンで明瞭に再生するという。国内での取り扱い時期や価格についてはまだ未定だとしていた。
また、国内発売前のハイブリッドイヤホン「Iris」が公開。半透明な3Dプリント樹脂筐体とステンレス製ノズルを組み合わせる軽量/コンパクトを旨とするモデル。低域から中域を10mm ADLCダイナミックドライバー、高域をBAドライバーが担当し、エネルギッシュなサウンドを楽しめるそうだ。
FAudioからは、開発中のダイナミック型イヤホン「Major Pro」が参考出展。2018年に発売され好評を博した「Major」の後継モデルになる模様だ。
ドライバーユニットは10.5mmダイナミック型で、振動板が2種類の素材を張り合わせたダブルレイヤー構造となっている点までは、従来モデルと同じ。ただし張り合わせる振動板の組み合わせが、メディカルファイバーとチタンから、ダイアモンドライクカーボン(DLC)とファイバーに変わっている。
また、筐体素材は6061-T6アルミニウムからステンレスに変更。3つの空気室でドライバーの動きを最適化する独自の音響設計「トリプル・アコースティックチャンバー構造(T.B.A.C)」も改良されているという。価格や発売時期をふくめ、より詳しくは今後の続報に期待したい。