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<Inter BEE>ソニー、75型裸眼3Dディスプレイ/NHKテクノロジー、可搬型8K 3DやApple Vision Proでのイマーシブ体験
編集部:小野佳希業務用機器を中心に音・映像・通信に関する企業団体が集うイベント「Inter BEE 2025」が開幕。本稿では、75型の裸眼3Dディスプレイを参考展示していたソニーや、可搬型8K 3Dプロジェクターシステムを展示していたNHKテクノロジーズのブースなどをレポートする。
ソニーの裸眼3D“空間再現ディスプレイ”が画面サイズを拡大
ソニーでは、業務用カメラやマスターモニター各種を展示するとともに、裸眼で立体視可能な“空間再現ディスプレイ”の75型モデルを参考出展している。
同社では27型の空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)を市販しており、以前には55型のものをイベント等で披露したこともあったが、今回はそれを上回る75型への大型化を実現。左眼用、右眼用それぞれに4K解像度の信号を再生するデモ映像を体験できるようになっている。
また、音響関係ではマイクやモニターヘッドホンも展示。モニターヘッドホンの最新モデル「MDR-M1」も試すことができる。
NHKテクノロジーズはApple Vision Proを使ったイマーシブ体験も披露
NHKテクノロジーズは、シンプルな構成にすることで従来よりも可搬性や設置しやすさを向上させた8K 3Dプロジェクター上映システムをデモ。
こちらは8K 3Dファイルを再生するためのPCと8Kプロジェクター、そして3Dエミッターと3Dによるシステムで、8Kに関するワークフロー全般をワンストップで提供するとのこと。会場のデモにはビクターの8Kプロジェクター「DLA-V900R」が用いられていた。
また、3×3mのLEDスクリーン3面と5.1.4chのスピーカーシステムによるイマーシブシアターも披露。スクリーンは左右の各1枚が視聴者を囲むように少し斜め向きに設置されており、8K映像と立体音響によって没入感を高めるという仕組みだ。
さらに、Apple Vision Proを活用したイマーシブ映像体験ソリューションも展示。視野角180度という広視野な8K 3D映像と空間オーディオをApple Vision Proで体験できるというもので、コンテンツの制作から再生アプリの開発までを一気通貫で行えることを紹介している。
立体音響も各社がデモ
没入感を高めるという点では、立体音響に関する製品やソリューションを披露している出展社も多い。例えば上述のソニーは、立体音響スタジオの音場をヘッドホンで高精度に再現できるようにするサービス「360 Virtual Mixing Environment(360VME)」の体験ブースを展開している。
オーディオブレインズも「イマーシブ体験ルーム」と題したデモスペースを展開。同社が取り扱うMartin AudioとTiMaxの製品で構築したソリューションを体験できるようにしている。
また、ミックスウェーブも、同社が取り扱うPMC製品を用いた立体音響モニタリング環境を展開。ドルビーアトモスにも対応する再生システムを披露している。
Inter BEE 2025は11月21日(金)まで、幕張メッセにて開催。一般入場は公式サイトから事前登録を受け付けている。
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