新4K8K衛星放送が、今年2023年12月1日でスタートから5周年を迎える。これを記念し、NHKと民放各社が共同キャンペーンを展開すると発表。また、放送サービス高度化推進協会（A-PAB）が新たな4K8Kキャラクター「ヨンハチさん」を誕生させた。

■4K8K放送の新キャラ「ヨンハチさん」誕生

新4K8K衛星放送は、BS/110度CSを使った4Kおよび8Kの放送。2018年の12月1日にスタートし、上記のとおり今年2023年で5周年を迎える（なお毎年12月1日は、2000年12月1日にデジタル衛星放送が放送開始されたこと、2003年12月1日地デジ放送が開始されたことを受けて「デジタル放送の日」と定められている）。5周年を機に、今後は「新」を取った「4K8K衛星放送」という呼び方も使用していくという。

そしてこの度、普及活動を行っているA-PABは、4K8K衛星放送の知名度の向上、さらなる普及促進を図るため、新たなキャラクター「ヨンハチさん」を発表。家電量販店や街の電気店のテレビ売り場、A-PAB公式サイトなどでヨンハチさんを起用してのプロモーションを展開する。

ヨンハチさんは、今後A-PABでの広報活動の他、BS4K・8Kの各チャンネルのキャンペーン番組などに登場するとのこと。店頭のテレビ売場ではキャラクターグッズなどによる販売促進も目指すという。

■各局が4K/8K番組に注力。『伝説のコンサート〜美空ひばり』『吉田類の年またぎ酒場放浪記』など

新4K8K衛星放送のチャンネルを展開するNHKと民放5局（BS日テレ4K/BS朝日4K/BS-TBS 4K/BSテレ東/BSフジ4K）は、各局が連携して「開局5周年キャンペーン」を12月に展開する。

例えばNHKのBS8Kでは、吹奏楽コンサートを40台の高精細カメラで収録しマルチ画面編集した『体感！迫力のマルチ画面〜華麗なる吹奏楽の世界〜』（12月29日19時30分〜）などを放送。BS4Kプレミアムでは、美空ひばりが1988年4月に開催した東京ドーム公演を最新の4Kリマスター映像で新たに編集した『伝説のコンサート〜 美空ひばり』（12月2日21時〜）などを放送する。

民放では例えば、BS朝日4Kが『黒革の手帖』（初回12月18日19時〜）、『刑事一代〜平塚八兵衛の昭和事件史〜』（初回12月28日18時45分）といった名作ドラマを4Kで一挙放送。BS-TBS 4Kは大みそか12月31日21時から『吉田類の年またぎ酒場放浪記〜酒は愛！飲んで、食べて、冬の東北めぐり〜』を放送する。

また上記の民放5局以外でも、WOWOW 4Kが「年末年始にはレギュラーでの4Kコンテンツに加え、今年を彩った話題のドラマ・スポーツなど多彩なラインナップを放送」すると案内。レギュラーの「4Kシアター」枠では『グリーン・ナイト』（字幕版12月2日23時〜/吹替版12月3日23時〜）、『ワイルド・スピード／ファイヤーブースト』（字幕版12月30日18時30分/吹替版12月31日18時30分〜）を放送するほか、映画「私立探偵 濱マイク」シリーズの一挙放送なども行う。

ドラマでは湊かなえ『落日』などの「連続ドラマW」シリーズ各作品や、『青野くんに触りたいから死にたい』などの「連続ドラマW-30」シリーズ各作品を年末年始で全話一挙放送。「欧州サッカーUEFAチャンピオンズリーグ」「全米オープンテニス」といったスポーツコンテンツも4Kで放送する。

そのほか、通販チャンネルの4K QVCは、AI字幕の24時間放送を12月1日から開始。ショップチャンネルも4K放送での魅力をアピールしている。