finalは、ゲームやVR、ASMRなどのコンテンツ再生に特化した“VRシリーズ”のゲーミングイヤホンから新モデル「VR500 for Gaming」を発売した。価格は2,980円（税込）。

「音像定位」に特化した音響設計を施し、この価格帯では異例とする高精度なダイナミック型ドライバーを搭載した“VRシリーズ”の新モデル。先日開催された「秋のヘッドフォン祭2023」内の新製品発表会にて製品発表されていたが、この度発売が開始された格好だ。

ゲームプレイでは、上位機種の「VR3000 for Gaming」と比較してややコンパクトな音響空間内に、引き締まった音像がしっかりと定位して聴こえると説明。効果音やセリフが制作者の意図通りの位置に定位してクリアに聴こえるので、効果音が重なり合った状況でも各オブジェクトの音を容易に識別して、作品の世界に深く没入できるとする。

同じく上位機種「VR2000 for Gaming」が有する「きっかけとなる音に素早く反応できる」特長も兼ね備えており、複数のオブジェクト音の分離感が極めて高いため、各オブジェクト音の位置を容易に把握できるという。これにより、空間知覚を必要とするFPSゲームや効果音への反応速度が重視される格闘ゲームなど幅広いゲームジャンルに対応する。

音楽再生ではボーカルや各楽器の位置が明確になり、それぞれが混濁することなく分離して聴こえるとアピールする。また、ASMRなどの音声コンテンツでは、声と耳との距離がよりはっきりと感じられ、あたかも話者の口元の動きが見えるかのような生々しい感覚を体感できるとのこと。

イヤーピースを左右に振ることができるスウィングフィット機構を採用。耳道の傾きにしっかりとフィットするほか、イヤーピースの開口部が耳道にあたって変形することを防ぎ、音がダイレクトに鼓膜に伝わりクリアな音を実現するという。

音導管部分と耳に触れる部分で硬度が異なる2種類のシリコン素材を採用した高遮音性イヤーピースを同梱する。音導管部分には、耳に触れる部分に比べて硬度が高めのシリコンに溝加工を施すことで強度と柔軟性を両立。耳に触れる部分には柔らかいシリコンを採用し、快適な着け心地と高い遮音性を実現する。

薄暗い場所でも左右が見分けられるよう、軸色を片方はグレー 、もう一方を赤で配色する。隣り合うサイズの軸色が異なる（グレー軸は濃いグレーと薄いグレーの交互/赤軸は赤とピンクの交互）ことで、サイズの判別もしやすくなっている。サイズはSS/S/M/L/LLの全5サイズを付属する。

筐体・イヤーピース・ケーブルすべてを新色「MATTE GRAY」カラーで統一した。マット塗装を施すことで指紋や汚れが目立たない仕様となっている。ケーブルにはマイク付きワンボタンコントローラーを備え、ワンボタンで音楽の再生・停止・巻き戻し・早送りや、着信時の通話応答への対応、通話時のハンズフリー通話などが行える。

ケーブルはOFC仕様で長さは1.2m、インピーダンスは18Ω、感度は98dB、本体質量は15g。