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公開日 2018/01/11 15:20
スピーカー設計と音のチューニングはメリディアン

<CES>LG、「α9」プロセッサー搭載の有機ELテレビや床置き4K/HDRプロジェクターを披露

山本 敦
CESに出展するLGエレクトロニクスのブースに足を踏み入れると、通路の左右一面に合計246枚の55型有機ELディスプレイをインストール、グランド・キャニオンをイメージしたという大迫力のOLEDウォールが迎えてくれる。

LGブースのエントランスに設けられた“OLED・キャニオン”は圧巻

今年はCESの時点で有機ELパネルの刷新は行われなかった代わりに、有機ELテレビ専用の映像処理プロセッサー「α9」が華々しく発表された。既報のプレスカンファレポートで詳細が触れられているため、ここではその内容に踏み込むことまではしないが、フレーム単位の映像に超解像・ノイズ除去処理を4回かけることで自然な階調感とディティールの再現を可能にする。

今年のテレビに関連する目玉は有機ELテレビ専用の映像処理プロセッサー「α9」

上がα9プロセッサーを搭載した2018年モデルの映像。映像に帯状のノイズが浮き出てしまっている下の現行モデルよりも滑らかな階調感が描けていることがわかる

2018年の有機ELテレビは、極薄のパネルを “壁に貼る” というコンセプトがヒットした2017年フラグシップモデルのコンセプトを継承する「W8」シリーズのほか、すべて「8」をナンバリングした「G/E/C/B」の5シリーズ展開だ。ブースでは120fpsの倍速表示技術による滑らかな動画再現や、HDR10にドルビービジョン、HLGとテクニカラー社によるHDRモードも対応する全方位体制をアピールしていた。

最上位モデルの“壁貼り”ができるW8シリーズ

上位のG8シリーズも高精細な映像を特徴としている


複数のHDR技術をサポートする

液晶テレビについても上位の「SK95/85/80」の3モデルが独自の「NANO CELL」技術による高画質再現を魅力としてうたっている。同技術はIPS方式の液晶パネルの1ドットずつに1ナノメートルの範囲で光の波長漏れを吸収・制御する特殊な素子を塗布して、あらゆる角度から画面をのぞき込んでも正確な色を再現し、ムラの発生を極限まで抑えるというもの。ブースでは斜め60度からパネルをのぞき込んでも、NANO CELLを搭載したLGのテレビが安定した色彩を再現できる優位性を体験型展示によりアピールしていた。

NANO CELL技術を採用した液晶テレビ

斜めから画面をのぞき込んでも正確な色再現ができる

会場にはプロジェクター製品の専用試写室が設けられ、床置き型の4K対応プロジェクター「HU80KA」が鮮やかな映像を映し出していた(関連ニュース)。イメージ写真を見て受けた印象よりもずっと本体がコンパクトだったことに驚いた。テーブルの上にスペースをつくってからプロジェクターを置くというよりも、本体をまるごと持ち歩いて置き場所が決められる。これなら日本の家庭でも便利に使えそうだ。日本での発売は「検討中」だという。

床置きという独特な設置スタイルを提案する4Kプロジェクター「HU80KA」が試写デモンストレーションを行っていた

LGが2018年に発売するwebOSのスマートプラットフォームとインターネットへの接続機能を搭載するテレビは、独自のAIアシスタントである「LG ThinQ(シンキュー)」と「Googleアシスタント」を発売時から搭載することが決まっている。前者についてはLGのスマート家電との連携操作がスムーズに行えることが特徴となるが、他社製のインターネット接続機能を持つスマート家電につながるオープン性も確保されている。アマゾンの「Alexa」と連携する機能についても、ブースで製品とサービスの説明を担当していたスタッフによれば、現在協議が進められている段階だという。

賑わうLG ThinQとGoogleアシスタントによるスマートホームの体験ブース

AIアシスタントはLGエレクトロニクスの白物系スマート家電だけでなく、オーディオ製品にも広がりそうだ。今年発売されるネックバンドスタイルのワイヤレスイヤホン「LG TONE」シリーズの上位機はGoogleアシスタント対応になる。

Googleアシスタントを搭載するワイヤレスイヤホン「LG TONE」シリーズの上位機

Googleアシスタントを搭載するテレビはリモコンのボタンを押してアシスタントを起動、音声コマンドを入力する

ブースでは本体のボタンをクリックしてGoogleアシスタントを呼び出して音声コマンドによる操作が体験できた。発売後には、グーグル翻訳によるほぼリアルタイムでの外国語の音声翻訳が可能になる。日本語から英語へ、イヤホンで入力した言葉をなかなかの精度と速さで翻訳して、ペアリングしたスマホ「V30」の画面に対訳を表示。スピーカーからは音声で結果を知らせる翻訳機能を確認した。

リアルタイムでの音声自動翻訳を可能にしている

ワイヤレススピーカーはGoogleアシスタントを搭載する円筒型の「WK7」と、グーグルがCESのタイミングで発表した新カテゴリーの「Googleスマートディスプレイ」としてLGが発売を計画する「WK9」が今年の新製品として並べられている。

スマートスピーカー「WK7」はスピーカー設計や音響チューニングをメリディアンが担当

Googleスマート・ディスプレイとして発売される「WK9」

それぞれスピーカー設計と音のチューニングを英メリディアン・オーディオが手がけたことも特徴だ。aptX HD対応による高品位なBluetooth再生が楽しめるワイヤレススピーカー「PK7」、サウンドバー「SK10Y」もLGとメリディアンのコラボレーションによるものだ。

メリディアンがチューニングしたサウンドバー「SK10Y」

(山本 敦)

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