PR 公開日 2024/12/04 06:30

マランツ「MODEL M1」を“魔増強”!アクセサリー類フル装備で音質はココまで凄くなる!

空き端子カバーやケーブル交換でどう変わる?

…やはり電源ケーブルは効く。タン・ドゥンは音場における各音像の位置が3次元的に明瞭化。さきほどまでだと全体がいちどきに振動して鳴り響いていた鐘は、撞木(しゅもく)が当たったポイントから振動がその周囲に伝わりゆくさまが聴き取れるように。さらに大太鼓が試聴室の空気を今日初めて力強く震わせた。宇多田ヒカルは発声する直前の息を吸うさまが克明! そしてリヴァーブが鮮明。S/Nが明らかに向上している。伴奏とヴォーカルの位置関係に前後が出る。音場右手に展開するストリングスの音像の上下左右幅がはっきりと聴き取れる。

電源ケーブルをサエク「PL-5900M」に交換

MODEL M1魔増強レビュー(3):M1との価格差“4倍”!audioquest「Robin Hood」の効果は?



ではスピーカーケーブルはどうだろう? 今回は特別に、audioquest「Robin Hood ZERO+BASS Biwire仕様」(558,000円/3m)を用意してもらった。価格はなんとM1の約4倍!そして導体は「ZERO」「BASS」ともに高純度銅単線(PSC+)。「BASS」には高周波グランドノイズ消散技術が搭載され、さらに両機ともにaudioquest独自の72V DBS(誘電体バイアス・システム)をも搭載している。かなりの高級機である。

1m 2000円少々の切り売りスピーカーケーブルから「Robin Hood」へと交換

以前からバイワイヤーの効果を認めバイワイヤー対応のスピーカーケーブルを多数開発してきたのがaudioquestだ。M1のスピーカー出力はシングルだが、スピーカー側がバイワイヤーならアンプ側がシングルワイヤーでもバイワイヤー効果は得られる。今回用意した「Robin Hood ZERO+BASS Biwire仕様」も、アンプ側はシングルでスピーカー側がバイワイヤー仕様になっている。バイワイヤー対応の803 D4に本領を発揮させたいならやはりバイワイヤー接続せねばならない。

スピーカー側はバイワイヤー接続

価格だけではなくサイズと重量も、コンパクトで軽量なM1とは明らかにバランスを失する「Robin Hood ZERO+BASS Biwire仕様」を繋いださまは絵的にもまさに魔増強。正直言ってだいぶ不恰好である。しかしM1の未知の潜在能力を引き出すためにはこれくらいやらねばならぬ。さあ果たして音はいったいどうなるか?

…今日1番驚いた。画質で言えばフルHDから4Kになったかのように解像度が激増したのである。タン・ドゥンはチェロの胴鳴りが精緻かつ彫り深く描かれる。太鼓も鐘も児童合唱も、とにかく音数が激増。

宇多田ヒカルはテープヒス的効果音がより一層精緻に描かれ、宇多田ヒカルと椎名林檎のヴォーカルはブレスも含めてきわめて生々しい。ハイレゾスペックのまさに面目躍如といった感がある。

魔増強で再認識。「やはりMODEL M1のポテンシャルはきわめて高い」



では最後。今まで床に這わせていたこの「Robin Hood ZERO+BASS Biwire仕様」 を、同じaudioquestの「Fog Lifters」(18,700円/8本入)で床から持ち上げてみよう。

Fog Liftersでケーブルを床から持ち上げる

Fog Liftersは振動や静電気対策をとるいわゆるケーブルインシュレーターとは異なる。Fog Liftersのポイントはごく軽量であることと、直接床に接する面積が極小であること。Fog Liftersは、床との高周波結合、あるいは大き過ぎる質量のケーブルインシュレーターによる床との間違った絶縁方法による高周波結合を、著しく軽減させるのだ。

これ自体は価格的にはだいぶ常識的だが、今回のRobin Hood ZERO+BASS Biwire仕様のようなハイエンドケーブルの高性能をフルに発揮させるためには必要なアクセサリーである。

ヨーヨー・マによる独奏チェロの周囲に初めてエアー感が漂った。鐘の倍音成分が実にきめ細かに描かれている。音像がいっそうクリアさを増した太鼓群からはアタックの強さと重さがダイレクトに伝わってきた。宇多田ヒカルはずっと肥大気味だったヴォーカル音像がやっと適正サイズにまで凝縮したうえに立体化。前後が弱かった左右の各スピーカー付近の音場にも前後が出ている…!



約15万円のMODEL M1に対して総額約65万円のアクセサリー類を投入。MODEL M1のポテンシャルの高さがわかる取材となった
「MODEL M1」、アクセサリーによる伸びしろはかなり大きい。やはりM1のポテンシャルはきわめて高かったということだ。アクセサリー毎に実にヴィヴィッドな反応を示してくれた。コンパクトだが音の器は非常に大きいM1、今後ますます人気が出ることだろう。

(提供:ディーアンドエムホールディングス)

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