PR 公開日 2023/12/12 06:30

Meze Audio創設者が語る「デザインの源流」。美しさ/性能を両立するタイムレスな製品、そのための“3つの軸”とは

美しく、長く使えるイヤホン/ヘッドホンを追求
インタビュー/構成:PREMIUM HEADPHONE GUIDE編集部
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生産拠点の拡充で独自性も強化



―― 「ADVAR」は、Meze Audioがあるルーマニアのマラムレッシュ地方の自然や街並みからインスパイアを受けたと伺いました。

アントニオ氏: Meze Audioを創設する前、私はニューヨークやカリフォルニア、アムステルダム、バンコクなど様々な都市でデザインの仕事をしていましたが、いつか故郷のエッセンスを取り込んだ製品を、世界の皆さんと共有できる機会を探していました。

ADVARはそれを具現化したイヤホンです。マラムレッシュは緑豊かな風景が広がり、静かな森と雄大な山々が織りなす自然の天国。クラフツマンシップの豊かな歴史もあります。ADVARは丸みを帯びた形状ですが、それは天然のヘマタイト(赤鉄鉱)の優美な曲線に似せたから。そこに自然の美しさへの感謝の想いを込めています。

またADVARとは「お守り」の意味がある古代ルーマニア語。そこにも「ルーマニア生まれ
の魂」への敬意の念が込められています。

−− 109 PROのヘッドバンドの素材はビーガンレザーですし、99 Classics同様にすべてのパーツは交換可能な点も含めて地球環境に配慮したデザインですね。

■Meze Audio カナル型イヤホン「ADVAR」



「ADVAR」¥OPEN(直販サイト価格\99,880/税込)
【SPEC ●型式:ダイナミック型 ●ドライバー口径:10.2mm ●再生周波数帯域:10Hz - 30kHz ●インピーダンス:31Ω ●感度:111dB(1kHz/1mW)●ケーブルの長さ:1.2m(3.5mm) ●質量:10.9g( 片耳/ケーブル含まず)●付属品:イヤーチップ( XS/S/M/L/XL)、MMCX取り外しツール、クリー
ニングツール、キャリングケース】

「機能美に富む所有欲を満たす一台」


10.2mm径のダイナミック型ドライバーを採用した光沢が美しいカナル型イヤホン。丸みを帯びた筐体の中心にはデザイン上のアクセントにもなりつつ、ドライバーの振幅を最適化させるPES(Pressure EqualizationSystem)を備える。



ケーブルはMMCXの着脱式で、取り外しツールも同梱する安心仕様だ。サウンドは高解像度でリアル。音楽性を感じさせる躍動的な表現だ。


―― ルーマニアへの想いが伝わってきます。現在ヘッドホンはマレムレッシュの本社工場で製造されているそうですね。

アントニオ氏: EMPYREANを発売したのと同時期にマラムレッシュにある古い家具工場を購入し、内部を改装して最新型の生産設備を導入しています。デザイン、サウンドエンジニア、アッセンブルするラインが工場内に集うようになり、最初から最後まで自社内で手掛けるようになりました。

すべてを一元管理することで、品質向上にも繋がりましたし、限定モデルの生産や特別色などもルーマニアの本社工場でハンドペイントできるようになりました。

■Meze Audio オープンエアー・ダイナミック型ヘッドホン「109 Pro」



「109 Pro」¥OPEN(直販サイト価格\120,000/税込)
【SPEC ●型式:ダイナミック型 ●ドライバー口径:10.2mm ●再生周波数帯域:10Hz - 30kHz ●インピーダンス:31Ω ●感度:111dB(1kHz/1mW)●ケーブルの長さ:1.2m(3.5mm) ●質量:10.9g( 片耳/ケーブル含まず)●付属品:イヤーチップ( XS/S/M/L/XL)、MMCX取り外しツール、クリー
ニングツール、キャリングケース】

「優れた音響技術が凝縮」


カーボンファイバーとセルロースでコーティングした「Wシェイプド・ドーム」を採用するなど、細部まで高い加工技術で組み上げられた50mmのダイナミック・ドライバーを搭載。理想的なエアフローのために「スパイダーシェイプ・グリル」を内部と外部に採用したオープン型だ。


ビーガンレザーのヘッドバンドや廃材のアメリカン・ブラックウォールナットを使うなど、サステナビリティにも配慮されている。


またルーマニアにあるMeze Audioの本社工場にはッドホン職人が在籍。ヘッドホンの開発からアッセンブリーまですべて行っている。設備もレーザーや3Dプリンター、CNC切削マシンまでも取り揃えており、プロトモデルの製造時間も短縮できるようになっただけでなく、パーツの生産まで行えるようになっている点も特徴だ。


アントニオ氏: このように生産拠点を強化して、現在はメンバーも51名まで増え、いま様々なプロジェクトを計画しています。そのうちいくつかは年末までに皆様と共有できる見込みで動いています。ひとつだけお伝えするとIEMのチームを独立させました。

―― これは新製品のヒントですか!?

アントニオ氏: ノーコメントです(笑)。ただ会社組織は大きくなりましたが、これからもスタートアップのエナジーは損なわず、様々なカテゴリーに挑戦していきたいです。

―― 本日はありがとうございました。

(協力:完実電気)


本記事は「プレミアムヘッドホンガイド Vol.30 2023 AUTUMN」からの転載です。本誌の詳細はこちらから

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