公開日 2019/03/28 06:15

ディズニー作品が月700円で見放題、使って分かった「Disney THEATER」本当の価値

ディズニー/ピクサー/SW/マーベルが見放題
編集部:小野佳希
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音声/字幕の切り替えにおいては、音声は英語/日本語、字幕は英語/日本語/オフをメニュー画面から選択できる。一般的な動画サービスでは、同じ作品で字幕版と日本語吹き替え版の2バージョンを別に用意しているケースもあるが、ディズニーシアターならそういったことを気にせずに見たい作品を選ぶことができる。音声/字幕の切り替えもスムーズで、待たされるようなことはなかった。

音声/字幕の切り替えメニュー画面

ちなみに、事件の影響なのか「アナと雪の女王」は日本語吹き替え音声なしでの配信となっていた。日本語字幕も、吹き替えのセリフを文字起こししたものではなく、やや直訳的。例えば「レット・イット・ゴー」の歌唱部分では「嵐よ吹き荒れるがいい 寒さなど平気よ」などと表示されるため少し違和感がある。字幕には読み仮名もないので、小さな子供と一緒に鑑賞するのは難しそうだ(余談だがAmazon Prime Videoには日本語吹き替え版もまだ残っている)。

■検索や関連作品表示には改善の余地

検索機能では、キーワードの入力途中でも検索候補の作品を表示してくれる。キャラクター名での検索も可能で、例えば「アイアンマン」と検索すれば「アベンジャーズ」も検索結果に表示されるし、「トニー・スターク」でも同様だ。

ただし「トニー・スターク」や「マイティ・ソー」といったキーワードで検索する場合、区切りの「・」無しだと作品がヒットしなくなってしまう。このあたりは今後の改善ポイントだろう。

また、作品一覧をタイトル順でソートした際には、作品名の最初の文字が数字→アルファベット→ひらがな→カタカナ→漢字の順で並ぶ。そのため、例えば「わんわん物語」のあとに「アイス・プリンセス」、「ワンス・アポン・ア・タイム」のあとに「塔の上のラプンツェル」が来るといったような並びになってしまう。ここはひらがな/カタカナ/漢字関係なく五十音順にして欲しいと感じた。

五十音順だが「わ」の次に「ア」が来る

さらに言えば、例えば「ファインディング・ニモ」の関連作品一覧に「ファインディング・ドリー」が表示されないなどといった部分も、ちぐはぐさを感じる。重箱の隅をつつくような指摘だが、こうした細かい部分の改善にも今後は期待したい。

ファインディング・ニモの関連作品としてトップ表示されるのはなぜか「ウォーリー」

■今後のコンテンツ拡充に期待

さて、肝心のコンテンツの品揃えについては「最初はこんなものかな」といった印象だ。ディズニーのアニメ映画であればBD/DVD化済みでは最新作となる「モアナと伝説の海」も提供されているし、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズも現状の最新作「最後の海賊」があるなど、一通りはちゃんと揃っている。また「ハンナ・モンタナ」や「ちいさなプリンセスソフィア」などのテレビ作品も用意されている。

なお、スター・ウォーズの歴代エピソードではなぜか第一作「新たなる希望」だけが配信されていない。また、スピンオフシリーズの最新作「ハン・ソロ」も未配信だ。どちらも他社サービスではレンタル/購入という形ではあるが配信を行っているので、今後Disney THEATERでの見放題対象になるか注目したい。



ひととおり試してみた感じたのは、まだ細かな部分に改善の余地は感じるものの、動画配信サービスとして満足できるレベルに仕上がっているということ。全体的に直感的でわかりやすく作られているように思う。

月額700円という料金も妥当だろう。基本的にディズニー映画は、他社の各配信サービスでは都度課金でしか提供されておらず、1本あたり300円〜500円程度なので、月に2〜3本視聴すれば十分に元はとれる計算だ。加えて、日替わりのスマホ壁紙やオリジナルスタンプなど“DX”アプリで特別コンテンツもゲットできる。

今後のポイントとしては、やはりコンテンツ拡充がどうなるかだろう。他社の配信サービスに先行しての(しかも見放題での)デジタル配信、もしくはDisney THEATER独占配信作品なども出てくるのだろうか? 今後も継続して注目していきたいサービスだ。

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