公開日 2017/09/20 16:27

iFI-Audio「EarBuddy」テクニカルノート ー デジタルボリュームの“ビット落ち”を防ぐイヤホンアクセサリー

ちょっとした「iFIマジック」
iFI-Audio(翻訳:生塩昭彦、構成:オーディオ編集部)
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
「イヤホンに真の静寂をもたらすアクセサリー」として、多くのユーザーから高い評価を獲得したIEMatch(関連リンク)。この度、iFI-Audioから発表された最新アクセアリー「EarBuddy」は、IEMatchをベースとして登場したヘッドホンユーザーのためのアイテムである。ヘッドホンとプレーヤーの間に挿入するだけという簡単な使い勝手ながらも、圧倒的なノイズ対策を行える本機もまた、iFI-Audioらしさ溢れるアイデアとテクノロジーが満載されている。本国から届いたEarBuddyにまつわるテクニカルレポートをお届けしよう。


■ヘッドホンの完璧な相棒

iFi-Audio「EarBuddy」¥OPEN(予想実売価格¥3,700前後)

EarBuddyはあなたのヘッドホンになくてはならない友のような存在です。

いらいらするヒスノイズやポップノイズ、突然の不快なノイズの混入など、音楽の楽しみを損なうノイズを除去します。

EarBuddyを使う環境としては、以下の場合に最適です。

スマートフォン
・コンピューター
・AVシステム
・飛行機内のサウンドシステム


EarBuddyはユーザーフレンドリーでもあります。ヘッドホンと再生機器の間に挿入し、接続して再生ボタンを押すだけです。

もちろん屋外でも使えるように、旅行用の携帯アクセサリーが同梱されています。

EarBuddyのパッケージ。モバイルでも使えるように、さまざまなアクセサリーが同梱される

・金メッキの航空機アダプター
・耳の形状にフィットするソフトフォーム・イヤープラグ(-37dBの減衰力)
・布製の携帯ポーチ


EarBuddyは2016年にリリースされたiFI-AudioのiEMatchと同じ原理で動作しますが、もっと幅広いユーザーにご使用いただけるように機能を調節しています。「EarBuddy」という名称は合成語ですが、その実体は「アッテネーター」、つまりオーディオ信号の強度を減じる機器です。EarBuddyの効果を知るために必要なキーワードは下記の3つです。

ビット数 PCM(pulse-code modulation)を使用したデジタル・オーディオではビットデプス(ビット深度)という語をよく耳にしますが、これは各サンプル内の情報が持つビット数を示します。そしてこれが直接各サンプルの解像度に対応します。コンピューター用ディスプレイのピクセルや、ジグソーバズルのピースのようなものだと想像してください。

16ビット・オーディオ CDにはビットデプス=16Bit、サンプリングレート=44.1kHzのオーディオが収録されています。

ダイナミックレンジ 再生されている音楽における、楽器の最大音と最小音の差を指します。

iEMatchのミステリアスな技術に興味のある方は、以下のテクニカル・ノートにさらなる詳細が掲載されています。
IEMatchのテクニカルノートはこちら(英文のみ)

技術的背景は知りたいが、それほど知識がないという人は、このまま読み続けてください。iFi-Audioの革命的な機器に関してはまだ初心者だという人にも、ここでの簡単な説明がお役に立つでしょう。

ちなみに、iFI-Audioはハイエンド・オーディオ製品を設計・製造しています。DAC、ヘッドホンアンプ、フォノステージ、プリアンプ、オールインワンシステム、信号や電源関係のアクセサリーなどです。iFiは2012年のRMAF(ロッキー・マウンテン・オーディオ・フェスト)で4機種を発表し、2014-15年度のEISA賞(最優秀製品賞)を獲得しました。現在は、数々の受賞歴を持つ30点以上の製品を取り揃えています。そうしたご評価もあって、現在私たちの製品は、世界中の主要な市場に広がっています。

次ページEarBuddyは(デジタル)ボリュームが失ったものを回復します

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX