公開日 2015/10/30 10:13

エプソン「EH-TW5350」で、林正儀が話題のBDソフトを堪能する

【特別企画】林正儀のイチオシ作品

▼EH-TW5350で『ヒックとドラゴン2』を観る

さて、EH-TW5350でCGアニメを観るなら、5年ぶりにかえってきた『ヒックとドラゴン2』でキマリだろう。男らしい青年になったヒック。仲よしドラゴンのトゥース(ナイトフューリー)も仲間たちも、みんな逞しく成長している。物語のスケールもグンと大きくダイナミックになり、サーガとよぶにふさわしいシリーズとなった。

『ヒックとドラゴン2 3枚組3D・2Dブルーレイ&DVD〔初回生産限定〕』発売中  ¥5,705+税/20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント/(C)2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

やはり映像はきれいで、EH-TW5350では空のシーンがますます冴えている。最初のみどころはドラゴンレースだ。赤、黄、青…色とりどりの羽をもつドランゴンたちのスピード感あふれる飛翔シーンが、スクリーンいっぱいに映し出される。フレーム補間の効果は適切で、ブレや残像のないキレのよい動きだ。

中半のみどころは母との再開シーン。ヒックはトゥースと飛行中に墜落して氷に閉ざされた島にたどりつくのだが、そこに母がいたのだ。ここでは寒々としたダークなトーンの映像のあと、ぱっと楽園のような風景が開ける。美しい自然、とびまわる極彩色のドラゴンたち。まるで『アバター』の森のようだ。EH-TW5350の力強くみずみずしい色再現性に見惚れてしまう。

続いて挙げたいのは、大船団で上陸したドラゴン軍団との闘いのシーンだ。海中から真っ黒な超巨大ボスドラゴンが登場し、トゥースと仲間のドラゴンたちが炎爆弾で応戦する。EH-TW5350の大画面で視聴すると、特に氷と炎が入り乱れる最大のバトルシーンは立体的で迫力満点。第3作がいまから楽しみになってくる。


▼EH-TW5350で『エクソダス:神と王』を観る

さて、最後は『エクソダス:神と王』。モーゼの物語をリドリー・スコット監督が映画化したのがこの作品だ。シーンは全体にトーンをおさえたセピア調。画質はハイキーだが滑らかで、ピラミッドやスフィンクスの建設シーンもなかなかリアル。古代エジプトをスクリーンいっぱいに描き出す画力や戦闘シーンなどみどころ満載だ。

『エクソダス:神と王 4枚組コレクターズ・エディション〔初回生産限定〕ブルーレイ』発売中 ¥5,705+税/20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント/(C)2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

EH-TW5350で視聴する凱旋シーンは絵のように美しく、神殿など建物のディテールや衣装も遠近豊かに描かれる。進化した光学系の性能が効いているのだろう。物語は「十戒」の通りで、牢獄シーンの重厚な黒再現や、乾ききった砂漠のリアルな描き方、夜の川でワニに襲われるシーンなど、画質的なチェックポイントが多い。ハイライトは海が山のように盛り上がるシーンだ。追っ手のエジプト軍を海がのみこんでいく臨場感に戦慄が走った。そのスケールの壮大さとCGの精密さをここまで楽しめるのは、プロジェクターユーザー冥利に尽きる。ぜひEH-TW5350で体感してほしいポイントだ。

(林 正儀)



10月30日から開催されるエプソンのプロジェクター体感イベントでは、このEH-TW5350をはじめとし、4K対応モデル「EH-LS10000」や、ワイヤレス対応モデル「EH-TW6600」などの現行プロジェクターが多数用意される。会場ではこれらのプロジェクター群を使って、今回視聴した4作品の中からいくつかが投影される予定とのことだ。ぜひ本レビューで見どころを参考のうえ、イベントに足を運んでその魅力を大画面で体感してほしい。

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