ガジェット 公開日 2025/10/24 15:30

ロジクール「MX MASTER 4」を試した。6年ぶりフルモデルチェンジの成果は?

触覚フィードバックの効果を体感
Gadget Gate
編集部:平山洸太
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ロジクールから注目のマウス「MX MASTER 4」が10月30日に発売される。同社のフラグシップシリーズである「MX」はマウスやキーボードなどをラインナップし、デスクワークを支えるアイテムとして根強い人気がある。特にリモートワークが拡大した際には、多少高くても快適さを求めるユーザーに支持を広げた。

前モデルの「MX MASTER 3」は2019年に登場し、2022年には静音クリック仕様のマイナーチェンジ版「3S」が発売。今回のMX MASTER 4は、約6年ぶりのフルモデルチェンジだ。発売に先駆けてロジクールから実機をお借りして2週間ほど試用したが、前モデルを使ってきて「こうなってほしい」と思っていた部分が改善され、完成度が一段と上がった印象だ。

特徴となるのが、新しいギミックである「触覚フィードバック センスパネル」と「Actions Ring」だ。これまで親指が置かれる部分には「ジャスチャーボタン」が配置されていたが、この部分に触覚フィードバック センスパネルを搭載。ジェスチャーボタンは、その上部分にある、戻る/進むボタンの並びに移設されている。

その名の通り、触覚フィードバック(ハプティクス)を組み込んでおり、押すと振動する。マウスのスリープが解除されてPCと接続した際にもブルッとした振動が感じられる。物理ボタンではないので、親指で下に押し込んだり、横に押したりなど、押せるエリアが広いのは使いやすい。押した場合の動作は純正ソフトのLogi Options+から設定できるが、デフォルトで設定されているのがActions Ringだ。

Actions Ringは、リング上にショートカットボタンが配置されたもの。各種アプリケーションの起動であったり、動画の再生/停止、スクリーンショット、接続デバイスの切り替えなど、ユーザーの好みでカスタマイズもできる。Logi Options+を使うことで、Photoshopなどアプリケーションのプロファイルが選択でき、アプリケーションの動作もリングからアクセスできる。

個人的に面白いと感じたのが、リングのアイコンにマウスカーソルを当てるたびに振動が感じられる点。VRのコントローラーではメニュー項目等を選択すると振動するものも多いが、マウスが震えるのは珍しいので新鮮に感じる。一方で触覚フィードバックが生きる場面が、思ったよりも少ないのが残念だ。いずれ連携が進むことで、よりインタラクティブな操作体験が可能になることに期待したい。

前モデルを使ってきたユーザーからすると、新機能以上に嬉しいと感じたのが、本体素材の変更だ。これまでは大部分がシリコン素材で覆われており、ある程度使うと表面が劣化してきた。2年程度使った記者のマウスは、表面がツルツルになり触ると少しペタつく。左右クリックのプラスチックパーツも、指を置いている部分だけ光沢感がでている。

新モデルでは、表面の大部分がプラスチック素材に変わった。微細なパターンによるマイクロテクスチャーが施されており、やや滑りそうなものの多少のグリップ感は確保されている。左右のクリック部分は透明感のあるデザインになったが、これは摩耗に強いプラスチック素材だそうだ。

とはいえ、本体の右側面、および触覚フィードバック センスパネルには、シリコン素材が使われている。メーカーは高耐久シリコンと説明しているが、2週間程度の試用でもテカりが多少でてきてしまった。より長期で使った際にどう変化するか、気になるところではある。

また、記者はふだんマウスを浅くもつ、いわゆるつかみ持ちをすることが多い。だが横スクロール用のサムホイールの手前側に半透明の出っ張りが設けられた(前モデルはむしろ凹んでいた)ことで、つかみ持ちの状態ではサムホイールに親指が触れづらくなってしまった。もっとも他のボタンの位置的にも、このマウスはつかみ持ちをあまり想定していさそうだ(手の平全体をマウスに乗せる、かぶせ持ちの方が最適だろう)。

マウスはPC作業でもっとも長く身体に触れているデバイスの一つだけに、耐久性への配慮によって、より長く愛用しやすいモデルになったことを嬉しく思う。当たり前だが、歴代のシリーズで培われた手に負担の少ない形状や、一気にスクロールできる「MagSpeed 電磁気スクロール」など、良いところはそのまま引き継いでいる。

なお、本機は2.4GHz接続のLogi BoltとBluetoothのワイヤレス接続に対応している。Logi Boltは付属のUSBドングルが、USB Type-C接続のものになった。Macや最近のWindowsノートのように端子があれば良いが、デスクトップPCのようにType-Aしかない場合も多いデバイスで使う場合は、変換プラグは付属していないので注意が必要だ(Type-A仕様のLogi Boltは別売されている)。

全体として、MX MASTER 4は従来モデルの良さを保ちつつ、操作性と質感を丁寧に磨き上げた完成度の高い一台に仕上がっていると感じた。歴代ユーザーの買い替えはもちろん、より快適なデスク環境を求める人にも最適だと思う。まずは店頭で実機に触れてみてほしい。

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