ガジェット 公開日 2025/09/22 13:42

JAPANNEXTが「1年で166製品」投入した意図。6Kモニター予告、14インチの“2画面モニター”も

初のメディア向けイベントで語られた想い
Gadget Gate
編集部:平山洸太
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JAPANNEXT(ジャパンネクスト)は、同社初となるメディア向けイベントを開催。同社の成り立ちから取り組み、今後発売する新製品についても紹介を行った。

JAPANNEXTは2016年に立ち上がった日本発のブランドで、モニター製品の企画から販売まで手がけている。過去5年間で売上10倍の成長を記録しており、ブランド別売上で1位を達成している量販店や有名ECサイトもあるなど、急速に存在感を強めている。

今回のイベントでは新製品として、ブランド初の6Kモニターを開発中であることをアナウンス。2026年頭の発売を予定しており、DCI-P3 98%をカバーする色域を実現しているという。価格については未定とのことだ。

また、デュアルモバイルモニター(JN-DMDシリーズ)には、14インチかつWUXGA(1920×1200)×2枚のモデルを9月18日に発売する。価格は39980円(税込)+10%ポイント。既存モデル(15.6インチ、18.5インチ、23.8インチ)では金属製の筐体を採用していたが、あえてプラスチック筐体とすることで軽量化を図ったという。

さらに開発中の製品として、Qi2対応のワイヤレス充電、Apple Watchの充電、ワイヤレスイヤホン等の充電が1台で行える「3in1 チャージャー(JN-CG-155Q3N1)」も発表。価格は未定だが、近日発売予定となる。磁石で取り付けたスマートフォンの角度を、モーター駆動で水平/斜めの2種類に切り替えられることが特徴だ。

ほか会場には、裸眼で輝きを表現できる「Light Field(LF)」技術を採用したディスプレイも展示。一般販売するものの法人向けの需要を睨んでおり、年内には発売させたいという。価格は未定。

■ユーザーのために1年間で166製品を投入

イベントでは同社代表取締役 CEOのベッカー・サムエル氏が登壇。JAPANNEXTがユーザーの要望を実現することを大切にしていること、そして本社のある千葉県いすみ市を中心に、地域貢献にも力を入れていることを説明した。

サムエル氏は1981年生まれで、南フランスのエクサンプロヴァンスで育ち、幼少期から日本のアニメや漫画、ゲームに触れてきたそうだ。15歳の夏休みに1か月半のホームステイで日本を訪ねて以降、毎年夏に遊びに来てヒッチハイクなどを楽しんだという。

その後、国費留学生で慶應義塾大学に留学し、在学中に起業。日本のエレクトロニクス製品の海外輸出からスタートし、輸入事業、国内での家電販売事業なども手掛けたという。しかし自分で作ったものを売りたいという物足りなさから、当時の事業を売却してJAPANNEXTを始めたそうだ。

JAPANNEXTでは上記の通り、現在は千葉県いすみ市に本社を構えている。3年ほど前に、千葉県一宮町から引っ越し、小学校の廃校を購入・リフォームして使っているという。当時の教室をオフィスとして使い、開発とサポートも社内で行っているという。

いすみ市のふるさと納税では、同社のモニター(リファービッシュ品)を返礼品として扱っている。また、一宮市のアカウミガメの産卵地の保護活動、いすみ鉄道のラッピング電車、上総中川駅のネーミングライツ取得、千葉県夷隅郡大多喜町の3人制プロバスケットボールチーム「esDGzOTAKI.EXE」のスポンサーになるなど、地域貢献活動にもJAPANNEXTは力を入れている。

また、関西万博のフランスパビリオンをはじめ、日本全国のeスポーツ施設、近々開催の東京ゲームショウのコーエーテクモブース&サムスンブースなど、スポンサーとしてモニターの貸出も行っているという。なおイベントでは、プロゲーミングチーム「DetonatioN FocusMe」のスポンサーになることも明かされた。

そんなJAPANNEXTだが、製品開発では “「お客様のこだわり」を実現すること” に注力しているとのこと。ときには基板メーカーとの交渉、ファームウェアの開発を行なうなどして、ユーザーの求めるスペックを実現させるという。

そのうえで、「高付加価値な製品を、お求めやすい価格で市場に投入するということが大事」ととサムエル氏は話す。一方で、縦長モニターやデュアルモニターのようなユニークな製品を開発することで「未知の体験」も目指している。

細かい要望に応えてきた結果、2024年には合計で166製品を発表。結果、ユーザーや取引先から「出してくれてありがとう」という声があったという。サムエル氏は、「全ての人がジャストフィットなデスク環境を手に入れられる世界」を目指したいと述べ、引き続きの成長に期待を示した。

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