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<ヘッドフォン祭>Cayinの真空管CDプレーヤーに期待高まる/仏YBA、ヘッドホンリスニングのラインナップ拡充/ONKYOはコラボイヤモニを一斉展示
「秋のヘッドフォン祭2026」が、11月7日(土)に東京・ステーションコンファレンス東京で開催された。本稿では、コペックジャパンが取り扱うCayinをはじめ、FitEar、ONKYO、ブライトーンの展示をレポートする。
Cayinの真空管搭載ポータブルCDプレーヤー「CP6」、ファンからの関心途切れず
コペックジャパンのブースでは、Cayinの国内未発売ポータブルCDプレーヤー「CP6」に注目が集まっていた。CD再生にDAC/ヘッドホンアンプ機能を組み合わせた多機能モデル。これまでにも度々イベントで参考出展されているのだが、今回も来場者からの関心は途切れることが無かった。
最大の特徴は、ポータブルCDプレーヤーながら真空管回路を搭載していること。米Raytheon製のビンテージ・サブミニチュア真空管「JAN6418」を2本採用し、「Classic」「Modern」「Solid-State」の3種類の音色を切り替えられる「トリプルティンバー」機能を備える。真空管ならではの味わいから現代的なソリッドステートのサウンドまで、1台で選択できる構成となる。
USB-DACとしてPCやスマートフォンなどの音声を再生できるほか、内蔵バッテリーによる駆動と、DC入力による外部電源駆動を切り替えられる。外出先ではバッテリーでCDを楽しみ、自宅では外部電源につないでDAC/ヘッドホンアンプとして使用するなど、ポータブルと据え置きの両方で活用できる。ブース担当者によれば、国内では年内の発売を目指して調整を進めているとのことだ。
Cayinからは、世界限定500台のNutube真空管搭載DAP「N8iii」や、ピュア1-Bit DSD DACと真空管&トランジスタデュアルアンプを採用するDAP「N7+」、最上位ポータブルヘッドホンアンプ「C9ii」なども展示。据え置き型の真空管ヘッドホンアンプ「HA-3A」も用意され、ブランドのラインナップを横断して楽しめる空間となっていた。
FitEar、10ドライバーの「Lilior Universal」に注目集まる
FitEarブースでは、8月に発売されたハイエンド・インイヤーモニター(IEM)「Lilior Universal」を大きく紹介していた。価格は495,000円(税込)。
片側10ドライバーのハイブリッド構成を採用したユニバーサルIEMで、ただ遮音性を高めるのではなく、DEC製アンビエントフィルターにより耳内部の圧力コントロールを図った新コンセプトモデル。音楽そのものの魅力を忠実に引き出すことをテーマに開発されている。
50万円に迫る価格帯で、FitEarの中でも明確なハイエンドモデルに位置する。同社が長年プロの現場で培ってきたイヤーモニター技術を、ユニバーサルIEMで体験できる製品としてアピールされていた。
一方、ヘッドホンでは「Origin-1」も展示。FitEarが7,000名以上のアーティストやエンジニアにカスタムIEMを提供してきた知見を投入し、プロ用モデル「Monitor-1 SR」の音響設計を継承した、同ブランド初のコンシューマー向け密閉型ヘッドホンとなる。
担当者によれば、モニター的な音を求めるユーザーからの反応も良好とのこと。プロ用機に由来する音の正確さを基軸としながら、コンシューマー用途を意識して低域の表現にも手を加え、リスニング用として楽しめる方向へまとめているという。標準ケーブルには6.3mmステレオプラグを採用。今後のバランスケーブル展開についても検討が進められているようだ。
ONKYOは「ガールズバンドクライ」「ガンダム」コラボを展示。イヤモニを“推し活”の入り口に
ONKYOブースでは、オリジナルTVアニメ『ガールズバンドクライ』とのコラボレーションモデルを展示。ONKYOとFitEarが共同開発する“K SERIES”「IE-K1」「IE-K2」「IE-K3」をベースに、作品仕様に仕立てたモデルで、今年8月から受注を開始している。
IE-K1はマグネシウム振動板BAドライバーを用いたシングルフルレンジモデル、IE-K2はMg-BAドライバーとツイーターを組み合わせたモデル、IE-K3はFitEar「MH334」をベースとしたモデルとなる。カスタムIEMに加えてユニバーサル仕様も用意し、幅広い層がFitEarの製品に触れられるようにしている。
会場では、『機動戦士ガンダム』など、ONKYOが展開してきたコンテンツIPとのコラボレーションも紹介。キャラクターコラボの完全ワイヤレスイヤホンに加え、本格的な有線イヤホンやカスタムIEMまで対象を広げている点が特徴だ。
担当者の説明からは、作品のファンがイヤモニやカスタムIEMの世界に触れるきっかけとして、こうした取り組みを捉えていることもうかがえた。アニメ作品のライブイベントなどでも製品を紹介し、「グッズ」という入り口から本格オーディオを知ってもらう狙いもあるという。人気IPとのコラボレーションは今後も継続する予定だ。
フランスのYBA、ヘッドホン市場へ本格進出。卓上アンプ「YP302」に加えてR2RポータブルDAC/アンプも
ブライトーンのブースでは、フランスのオーディオブランド「YBA」を中心とする製品群を展示した。YBAは、Yves Bernard André氏によって設立されたブランド。長年にわたり据え置き型Hi-Fi機器を手掛けてきたが、近年はヘッドホン/パーソナルオーディオ領域にもラインナップを広げている。
据え置き機では、発売間もないプリアンプ兼ヘッドホンアンプ「YP302」を紹介。価格は715,000円(税込)で、同ブランドのDAC「YD302」とプリメインアンプ「YA302」の間に接続するプリアンプとして設計されたモデルとなる。多彩な入出力を備え、据え置きシステムのコントロールセンターとして使用できる。
またポータブル機として、ブランドの新ラインナップ“VIBEシリーズ”の第1弾「VIBE P1」をプッシュ。VIBEシリーズは、ヘッドホンユーザーやコンパクトなデスクトップシステム、ポータブルHi-Fi市場を対象としたパーソナルオーディオラインで、本機はYBA初の完全ポータブル/バッテリー駆動R2R DACとなる。価格は165,000円(税込)。
独自開発のR2R DACモジュールを搭載し、3.5mmシングルエンドと4.4mmバランスのヘッドホン出力を装備する。USB入力では最大PCM 768kHz/32bit、DSD512に対応する。
ZMF headphonesからも、今年発売されたばかりの「Tessidera」「Ori 3.0」「Auteur Classic」などが並んだ。長時間聴いても疲れにくく、リラックスして音楽を楽しめるサウンドが好評だという。
























