HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
独自OS「Sonos 27」で広がるユーザーベネフィット。新製品「Beam Ultra」「Ace Ultra」体験会レポート

Sonosは、先日発表した独自のオーディオ用オペレーティングシステム(OS)「Sonos 27」および、同OS対応のサウンドバー「Beam Ultra」とヘッドホン「Ace Ultra」に関する説明会を開催。
各製品が連携することでユーザーが受けられるメリットを解説するとともに、音質や使い勝手のデモンストレーションを披露した。
「Sonos 27」とは? 何ができる?
Sonos 27は、AIによる操作や新しいサウンド体験などをもたらし、システムをさらに進化させると謳うソフトウェア。同OSを利用できるアプリ「Sonos 27app」と、新機能「Sonos 27mcp」「ポータブルサラウンド」の提供を9月8日よりスタートさせている。また、こちらも新機能である「ヘッドフォンリンキング(Headphone Linking)」も9月29日からの提供を予定している。

サウンドバー「Sonos Beam Ultra」とヘッドホン「Sonos Ace Ultra」は、そのSonos OSに対応する新製品。なおSonos 27は、ソフトウェアアップデートを通じて、従来の「Sonos S2」に対応するすべての製品で利用できるようになる。
OSと銘打っているが、製品を動かすための一般的な意味でのOSというだけでなく、同社製品どうしの連携を始めとするエコシステム全体を指し示すものでもある。そのSonos 27のもとに、前述の「Sonos 27app」アプリや新機能「ヘッドフォンリンキング」などが展開される。
また、自動音場補正「Trueplay」など、既存の機能もSonos 27に内包。「すでに提供していた機能やシステムでも明確な名前をつけていなかったものがあった。今回、それらに名前をつけて、Sonos 27としてまとめた」という。
なお、上述のようにSonos 27はOSであるとともにエコシステム全体を指すものであるため、例えば今後のファームウェアアップデートで「Sonos 27.1.1」のようにバージョンアップを呼称するような可能性は低いという。
サウンドバー 「Beam Ultra」の特徴は?
サウンドバー「Beam Ultra」は上向きのいわゆるイネーブルドスピーカーを含む計9基のスピーカーを搭載し、ドルビーアトモスにも対応する7.1.2chモデル。

これまで、Sonosのサウンドバーはフラグシップの9.1.4ch機「Arc Ultra」(149,800円)と、5.1.2ch機「Beam(Gen 2)」(64,800円)、3.0ch機「Ray」(34,800円)というラインナップで展開してきたが、今回のBeam Ultraは、Arc UltraとBeam(Gen 2)の中間を埋める価格(99,800円)という位置づけとなる。

Sonos Japanの大久保敦氏は「外見的にはBeam(Gen 2)とそれほどかわらないように見えるが、中身はまったくの別物」とコメント。「センタースピーカーも強化している。また、(フラグシップの)Arc Ultraにしか搭載していなかった、AIによるスピーチエンハンス機能も継承しており、映画のセリフなどもしっかり聴こえる」と説明した。
「Ace Ultra」投入でヘッドホンのラインナップ拡充
ヘッドホン「Ace Ultra」は、2024年6月に発売された「Sonos Ace」に続く、同社製ヘッドホン第2弾。Aceの上位モデルとして位置づけられ、Aceも販売を継続する。つまり、Sonosヘッドホンのラインナップが拡充された格好だ。

グラミー賞やアカデミー賞を受賞したエンジニアが音質調整を施した40mm径のカスタムドライバーを搭載するほか、空間オーディオやロスレスオーディオの再生に対応。専用アプリからのカスタムEQが従来の2バンドから3バンドおよび8バンドに増えるなど、上位モデルとしての機能強化が図られている。
また、カラーバリエーションもAceの2色展開から今回は4色展開に拡充。従来のブラックとソフトホワイトに加えて、アガベ(Agave)、サンド(Sand)も用意している。

前述の大久保氏は、本機についても「デザイン的にAceとそれほど変わっていないが、内部的にはかなりの違いがある」と説明。「音響面でのプラスがかなり凄まじい」とアピールする。
また、外音取り込みモードについても「この類の機能では一般的に、マイクで拾った音をそのまま聞くとやや人工的な音に感じる人もいるが、今回はかなり自然な聞こえ方になっている」とコメント。
さらに、バッテリー持続時間がAceから5時間伸びたことに触れ、「通勤通学時に音楽を聴くといった使い方であれば、週末に充電するだけで1週間もつのではないか」とも語った。

連携機能「Sonos Fabric」を体験
Sonos 27における新機能について、今回の説明会では機器連携機能「Sonos Fabric」と、chatGPTなどサードパーティ製AIも利用できる「Sonos 27mcp」をデモ。
Sonos Fabricは、サウンドバー、サブウーファー、ワイヤレススピーカー、ヘッドホンといったSonos製品群による連携機能。Wi-Fi/Bluetooth対応のポータブルワイヤレススピーカー「Sonos Play」をサウンドバーのサラウンドスピーカーにできる「ポータブルサラウンド」と、同社製サウンドバーやスピーカーと今回の新ヘッドホンAce Ultraを連携できる「ヘッドフォンリンキング」が利用できる。

「ポータブルサラウンド」では、製品に内蔵された加速度センサーとビームフォーミング技術を活用。例えば、普段は別の部屋で使っているSonos Playをリビングに持ち運んでいることを加速度センサーが認知し、Beam Ultraのそばに設置されたことをビームフォーミング技術で検知。お互いを認識すると自動でペアリングされるといった具合だ。
初回のみアプリから設定が必要だが、2回目以降はすべて自動でペアリングが完了。本体のボタンを押すなどといった操作も一切必要ない。
実際にデモを体験してみても、ペアリングはかなりスムーズ。Beam Ultra単体でもなかなか良好なサラウンド感を味わえるが、空間の広がりや音の移動感のリアルさが一気に拡張された。
「ヘッドフォンリンキング」は、サウンドバーで再生しているコンテンツの音声をヘッドホンでの再生に切り替えたり、そこからさらにヘッドホンからサウンドバーに戻したりといったことができる機能。
サウンドバーからヘッドホンへの切り替えは以前から可能だったが、ヘッドホンからサウンドバーに切り替えることが新たにできるようになった。
なお、ヘッドフォンリンキングに対応するヘッドホンは現在のところ今回の新モデルであるAce Ultraのみ。「エンジンが『Headphone Engine 2』である必要があり、『Headphone Engine 1』であるAceは対応しない」とのこと。
「日本はSonosにとって非常に重要な市場」
Sonos Japan 代表の吉田庸樹氏は、Sonosのビジネスがグローバルでは前年比6〜7%で成長していることを紹介。欧米以外の地域でのビジネスも拡充していく方針であり、「Sonosにとって日本はかなり重要な市場だ」と語る。
Sonos Japanとしても「金額ベースでは前年比20%以上の成長を遂げている」と日本での状況に言及。「本国からもさらなる成長を求められている」とのことで、今回の製品ラインナップ拡充や新機能などによって、さらに日本市場での存在感を高めていきたいとした。



























