4K UHD BD『ふしぎの国のアリス』、公開75周年記念に相応しい、極上の映像と音声!
4K Ultra HD Blu-rayの注目タイトルをプロの評論家が画質と音質の評価チャート付きで紹介する連載企画。今回は、現在発売中の『ふしぎの国のアリス』。画質と音質の見どころを、伊尾喜大祐氏が自宅のホームシアターで徹底的にチェックした。
『ふしぎの国のアリス』
STORY
ウォルト・ディズニーの名作アニメーションが待望の4K化。全米公開は1951年だから…今年で御年75歳! ということでこのUHD BD、まさに75周年記念のハイクオリティ盤に仕上がっている。退屈な昼下がり、アリスは大忙しで走っていく白うさぎを追いかけるうち、深い穴に落ちてしまう。そして辿り着いたのは、おかしなことばかりが起こる不思議な世界。アリスは冒険を通して、双子のディーとダムやチェシャ猫、マッドハッター、そしてハートの女王に出会う…。
カラフルな映像にHDR化の効果が絶大! 5.1ch音声も自然に広がる
丹念にレストアされた4K映像をDolby VisionとHDR10で収録。アスペクト比は1.37:1のスタンダードサイズだ。大画面再生では全編に非常にきめ細やかなフィルムグレインの存在を見て取れる。まだ透過光表現が存在しなかった時代に試みられた、多種多様な光の表現がHDR化で存在感を発揮して興味深い。
音声はオリジナルのモノラル音声に加えて、5.1chの疑似サラウンド版も収録。5.1ch音声は英語版も日本語版も、ロスレスのDTS-HD Master Audio収録がうれしい。疑似5.1chとはいえ、不自然さを感じさせない自然な広がり感が楽しい。
CH3アリスの金髪は派手さを抑えたイエローで表現。CH4縦穴の落下シーンは漆黒の闇から始まり、ランプが照らす黄、赤、紫への変化が鮮やか。CH9海底に揺れる光の縞の表現。 CH10白ウサギの家はドイツ表現主義的で不穏に歪む。CH12しゃべる花たちの原色の鮮やかさ。CH16チェシャ猫のピンクと紫の縞模様のインパクト。CH23無数のトランプ兵のカラフルな行進。
そして筆者は本作を見終えてすぐ、本作の後日談的なティム・バートン版『アリス・イン・ワンダーランド』Blu-ray3Dも楽しんでしまったが…それはまた別の話。
SPEC
●製作:1951年/米 ●ジャンル:洋画アニメ ●監督:クライド・ジェロニミ、ハミルトン・ラスク、ウィルフレッド・ジャクソン ●声の出演:キャサリン・ボーモント ●本編ディスク:約75分、スタンダード、Dolby Vision ●本編音声:英語DTS-HDマスターオーディオ5.1ch、英語Dolby Digital 2.0chモノラル、日本語DTS-HDマスターオーディオ5.1ch ●字幕:英語、日本語 ●同梱のBD特典:製作の舞台裏、クラシック・ボーナス・フィーチャー(『ふしぎの国のアリス』を語る/メイキング・オブ『ふしぎの国のアリス』/未発表曲 ♪チェシャ猫のテーマソング/短編アニメーション『ミッキーの夢物語』ほか)

