ソニー、4K Mini LED液晶テレビの新エントリー「BRAVIA 5」。超大画面98型もラインナップ

ソニーは、4K Mini LED液晶テレビのエントリーモデル “BRAVIA 5”（XR50シリーズ）を6月7日より順次発売する。価格はオープンだが、税込の市場予想価格とラインナップは下記の以下の通り。

＜XR50シリーズ＞

・98型「K-98XR50」　1,100,000円前後　6月28日発売
・75型「K-75XR50」　429,000円前後　6月7日発売
・65型「K-65XR50」　330,000円前後　6月7日発売
・55型「K-55XR50」　253,000円前後　6月7日発売

従来まで同社の4K Mini LED液晶テレビは、2024年にリリースされたフラグシップモデル “BRAVIA 9”（X90Rシリーズ）、ハイグレードモデル “BRAVIA 7”（XR70シリーズ）の2シリーズ展開だったが、そこに2025年度モデルとなるBRAVIA 5（XR50シリーズ）が新たに加わったかたちとなる。

XR50シリーズは、2023年度モデルのスタンダード・4K液晶テレビ “X90Lシリーズ” の後継機種となり、バックライトがMini LEDにブラッシュアップされていることが大きな特徴。また、4K Mini LED液晶テレビシリーズの中で、超大画面の98型をラインナップしているは本シリーズのみとなる。

映像エンジンには最新のアルゴリズムによって画像分析能力が大きく進化した、2025年度版の高画質プロセッサー「XR」を搭載。独自のMini LEDバックライト技術「XR Backlight Master Drive」の採用によって、高コントラストを実現しており、輝度も大幅に高めているという。

併せて、高画質プロセッサー「XR」が映像をエリア毎に分析し、映像の暗い部分の電流を明るい部分に集中させることでコントラストを高める技術「XR Contrast Booster 10」も投入されている。HDRフォーマットは、Dolby Vision／HDR10／HLGをカバーしており、IMAX Enhancedにも対応している。

高画質技術として、放送番組や低解像度のコンテンツで発生するノイズ、速い動きの映像で表れるノイズなどを除去して、精細感のある映像を叶える「XR Clear Image」にも対応。また、彩度／色相／明度を3次元で検出して自然な色再現を実現する「XR Triluminos Pro」、動きの速い映像でも高精度なLEDバックライトの発光エリア制御によって残像感を低減する倍速技術「XR Motion Clarity」も備える。

VODサービスを、より適した画質で視聴することができる「Netflix Calibrated Mode」「Prime Video Calibrated Mode」も採用する。

サウンド面は、フルレンジ×2基、トゥイーター×2基のスピーカーユニットを搭載しており、実用最大出力40W（10W×4）のアンプで駆動している。立体音響フォーマットはDolby Atmos／DTS:Xをフォローする。

独自の高音質技術「Acoustic Multi-Audio」を搭載しており、画面上部のサウンドポジションにトゥイーターを導入することで、音の定位感を大幅に高めている。新たに「ボイスズーム3」機能が投入されており、AIで人の声を認識し、声の音量を最適に調整することができるため、小さな声でも明瞭に出力できる点も特徴だ。

OSはGoogle TVを採用。YouTube／Prime Video／Netflix／Disney+／Apple TV／U-NEXT／TVer／ABEMA／hulu／DAZN／FODといった豊富なVODサービスが手軽に楽しめるようになっている。

ソニー・ピクチャーズと連携した独自のコンテンツサービス「SONY PICTURES CORE」にも対応しており、ソニー・ピクチャーズの最新作から過去の名作を視聴できるだけでなく、4K UHD BDと同程度のビットレートとなる最大80Mbpsの高画質ストリーミング再生に対応した「PURESTEAM」も利用可能だ。

ワイヤレス機能はWi-Fi 6EおよびBluetoothに対応し、音声操作機能の「Googleアシスタントbuilt-in」、Google CastやAirPlay 2にも対応する。

スマートフォンアプリ「BRAVIA Connect」によるテレビ操作にも対応しており、見たいVODサービスのアプリの起動をはじめ、スワイプ／タップによる操作、録画番組の予約、画質・音質調整なども、アプリからコントロールできる。

デザイン面では、スタンドが画面内側のポジションでロー／ハイの高さが選べる「2ウェイ・スタンド」を採用。55／65／75型が対応しており、98型は画面外側でローポジションのみの1ウェイ・スタンドとなる。また、設置性を高める試みとして、98型対応の壁掛け金具「SU-WL460」も発売する。

本シリーズ共通となる主な仕様は、チューナーが地上デジタル×3基、BS・110度デジタル×3基、BS4K・110度CS4K×3基。入出力端子は、HDMI入力×4基（eARC、4K/120p、VRR、ALLMに対応）、光デジタル音声出力×1基、ヘッドホン出力（ステレオミニ）×1基、LAN×1基、USB Type-A×2基を備えている。

担当者は「近年は初期の4Kテレビを購入した方々の買い替え需要がメインになっているとみており、“4Kモデルから4Kモデルへの買い替え” が増えてきている印象だ。また、旧モデルの55型を購入された方が、75型などより大型モデルを手に入れる流れがあり、70型以上の販売台数の伸長率も150％という成長をみせている」と、4Kテレビの動向について説明していた。