レッツコーポレション、720pの3D動画撮影対応で3万円以下のポケットサイズビデオカメラを発売

（株）レッツコーポレーションは、720pの3D動画撮影に対応しながら税込29,800円という価格を実現したポケットサイズのビデオカメラ「3D sunday pocket HD camera」を8月下旬より発売する。

サイドバイサイド方式で720p/30fpsの3D動画撮影が可能なビデオカメラ。外形寸法72W×118H×23Dmmとポケットサイズな点も特徴のひとつ。6月に開催された「第18回 3D&バーチャルリアリティ展」（関連ニュース）に参考出展されていた製品が正式発表された形だ。

ファイル形式はAVC H.264で、3Dでの静止画撮影も可能。パララックスバリア方式により裸眼で3D映像を確認できる2.4V型の液晶モニターを搭載している。液晶の解像度は480×240ピクセル。なお、アスペクト比は動画が16対9、静止画は4対3での撮影となる。

撮像素子には約5メガピクセルのCMOSを搭載し、2つのレンズの視差は40mm。レンズはデジタル4倍ズームに対応している。ステレオマイクやステレオスピーカーも装備するほか、テレビへの出力用にHDMI端子も1系統備えている。

ホワイトバランスや露出調整は自動で行い、ナイトモードも自動対応。10秒のセルフタイマーと3分で自動的に電源が切れるパワーセーブモードも搭載している。

記録媒体はSD/SDHCカードに対応。本体にリチウムイオン電池を内蔵し、1時間の連続使用ができる。充電は本体に搭載したUSBでパソコンへ接続してのバスパワーで行う。

そのほか、本体内には3D映像の編集ソフト「ArcSoft TotalMedia HD Cam」を収録。同ソフトをパソコンへインストールすることにより、映像をアナグリフ方式へ変換できる。また、YouTubeとFacebookへのダイレクトアップロード機能も備えている。

対応OSはWindows 7/Vista/XP（SP2以上）。HDMIケーブルやUSBケーブルなどに加えて、アナグリフメガネも1個同梱される。

本日同社はメディア向けに製品説明会を開催。大学の研究期間や医療機関など業務用に15年前から3Dに携わっていることなど、3Dに対する同社の取り組みなどを、同社社長室付 新規事業部 課長の坂口裕介氏が説明した。

「これほど3Dが盛り上がるとは15年前は思っていなかった」という坂口氏は、「各メーカーから様々な3D対応製品が発売されているが、コンテンツがまだ少なく、なかなか実際の購買につながっていない」と、3Dの現状を指摘。そうした理由から3D製品の購入に踏み切れていないユーザーに向けて今回の3万円を切る価格の本製品を発売したと、製品開発の背景を語った。

なお、販売は同社直販サイト「レッツダイレクト」など直販を中心に行う。坂口氏は「例えば3Dテレビの販促品としてセット購入ができるなどといったような販売方法も考えられる。そうした方面にも働きかけていきたい」ともコメントした。

【問い合わせ先】
レッツコーポレーション
TEL/052-201-6230