公開日 2009/10/01 15:10

IDT、第3世代HQVビデオプロセッサ“Vida”を日本初披露 − 本国担当者も来日

低ビットレート映像をクリーンアップ
Phile-web編集部
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米IDT社は、昨年同社が買収したSilicon optix社のHQV技術を用いて開発した次世代HQVビデオプロセッサー“IDT HQV Vida プロセッサ”「VHD1900」を今年7月に発表(関連ニュース)。本日、日本のプレス向けにデモを公開した。


VHD1900

Vidaビデオプロセッサのデモ
「Vida」はVideo Processing、Internrt Video Clean Up、Detail Enhancement、Adaptive Algorithmsの頭文字をとって名付けられた第3世代HQVビデオプロセッサー。「Resolution Enhancement(解像度向上技術)」に加え、新たに低ビットレートの映像を強力にクリーンアップする「HQV StreamClean」と「Auto HQV」という計3つの新世代アルゴリズムを搭載している。


Vidaビデオプロセッサの概要
米IDT社 ビデオ&ディスプレイ・オペレーション部門 戦略マーケティング担当 シニアマネージャーのDerry Murphy氏は、「ここ数年でBDや薄型テレビなど家電製品におけるインターネット接続が増えてきた。またテレビネットワークにおいても(VODのように)ウェブサイト上で動画コンテンツを提供し、ユーザーがストリーミングで視聴するといった機会が多くある。しかしそのネットワーク接続環境は必ずしもスピードが早いわけではないので、多くの場合、動画を圧縮して提供しており、画質面での課題を抱えていた。その課題をクリアにしたのがVidaビデオプロセッサだ」とその概要を説明する。


Derry Murphy氏
Vidaビデオプロセッサは、従来のHQVプロセッサにも搭載する4フィールドの「モーションアダプティブ・デインターレース」、デインタレース素材から映像のシャギーを排除する対角フィルタリング「MDDF」を継承し、スムーズな映像を実現。さらに正しいケーデンスを感知し解像度の欠落を防ぐケーデンス検知機能も搭載する。

ノイズ低減は、ノイズ低減をピクセルベースで自動診断し、ノイズを最小限に抑えながらディテールを拡張するテンポラル・ノイズ低減のほか、新アルゴリズム「HQV StreamClean」により高圧縮映像のモスキート・ノイズやブロックノイズも低減することが可能だ。


MDDFの効果

解像度向上技術
また「アダプティブ・スケーリング」、ピクセル単位での解像度向上を図る「Resolution Enhancement(解像度向上技術)」によりSDをHDに近い画質にするほか、HDコンテンツではティテールをさらに改善することができる。また12ビットカラー処理の改善もなされた。

新アルゴリズム「Auto HQV」により、コンシューマーは本チップをオート設定で使用することで、特別な操作の必要なくこれらの機能を最適な場面で使用することが可能となったという。

Vidaビデオプロセッサーは外付けのDRAMやフラッシュメモリは不要で、複雑なSDKを使用することなく、APIレベルのプログラミングのみで使用が可能。テレビやBD/DVDプレーヤー、STB、AVレシーバーなど多様な製品での採用を想定している。

【問い合わせ先】
日本アイ・ディー・ティー合同会社
TEL/03-3221-9823

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