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メーカー別ではともにソニーがトップ

J.D.パワー、薄型テレビとBDレコーダーの顧客満足度調査の結果を発表

公開日 2009/11/05 18:22 Phile-web編集部
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J.D.パワー アジアパシフィックは、2009年の日本市場での薄型テレビとBDレコーダーの顧客満足度調査結果を発表した。

調査は、2008年8月から2009年8月に製品を購入した利用者に対して、2009年8月にインターネットを通じて実施。薄型テレビでは6,000人から、BDレコーダーでは4,000人から回答を得た。

■薄型テレビ

30V型以上の薄型テレビ利用者に対して調査を実施。薄型テレビの総合的な満足度に影響を与えているのは、「デザイン(28%)」、「機能・性能(25%)」、「映像/音声品質(23%)」、「テレビ本体の操作性(13%)」、「リモコンの性能(10%)」という5点であったという。

総合満足度を構成するファクター

調査では、上記5点における複数の詳細項目に対する顧客の評価を、1000ポイント満点で総合満足度スコアとして産出。顧客満足度のランキングでは、対象となった7メーカー中、ソニーが総合満足度スコア660ポイントを獲得し1位となった。

顧客満足度ランキング

ランキング第2位はパナソニックで、第3位はシャープ。ソニーは「デザイン」「テレビ本体の操作性」「リモコンの性能」で最も高い評価を集めた。なお、ファクター別の満足度評価では、「機能・性能」ではパナソニック、「映像/音声品質」では日本ビクターの評価が最も高かった。

J.D.パワーでは、調査結果について「薄型テレビは映像関連の評価に比べ、相対的に音声品質に関わる評価が低いことが明らかとなった」と解説。“音質”や“音の臨場感”、“音量”といった評価が低いとともに、“スピーカーの位置”といった音質に関わるデザイン・設計面の評価も低かったとし、「映像品質に比べ、音声品質の向上が追いついていない状況が見て取れる」とコメントしている。

■BDレコーダー

BDレコーダーでは、総合的な満足度に影響を与えているのは「機能・性能(33%)」、「デザイン(22%)」、「本体の操作性(18%)」、「映像/音声品質(16%)」、「リモコンの性能(11%)」という5点。

総合満足度を構成するファクター

顧客満足度のランキングでは、対象となった5メーカー中でソニーが総合満足度スコア645ポイントで第1位。2位にはパナソニックが642ポイントと僅差で続き、3位に627ポイントでパイオニアが入った。ソニーは「本体の操作性」「映像/音声品質」「リモコンの性能」で最も高い評価を得たという。

顧客満足度ランキング

また、調査ではBDレコーダーユーザーのうち不具合経験率は26%と、4人にひとりが何らかの不具合を感じていることが明らかになった。ユーザーが感じている不具合では「起動に時間がかかりすぎる」という指摘が半数以上を占め、次いで「録画ができない」「電源が入らない/切れない」など基本的な操作での指摘が多かったという。

上記不具合の指摘は、ビデオ・DVDレコーダーからの買い替え層で多く見られ、従来型のレコーダーからの買い替えユーザーは以前の機器に比べて不具合が多いと感じていることが分かった。

J.D.パワーでは「BDレコーダーは、映像品質の評価は高いものの、操作性やリモコンの評価は相対的に低い」と指摘。基本的な操作上で不具合を感じているユーザーが多いことも踏まえ、「今後とも製品を改善し完成度を高めていくことが必要だと言える」と分析している。

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