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IFA2009レポート

フィリップスも“シネスコTV”で3Dシアターを披露 − Blu-ray製品も充実

公開日 2009/09/07 11:26 Phile-web編集部・山本
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フィリップスはアスペクト比21対9の56V型液晶テレビ「Cinema 21:9」を展示するBDシアタールームが好評。本機をベースにした3Dテレビのプロトタイプも出展した。

アスペクト比21対9の56V型液晶テレビ「Cinema 21:9」

本機をベースにした3D映像のデモも行っている

ヨーロッパでのフルHD解像度の薄型テレビは、北米、日本での立ち上がりの速度に比べて、昨年開催のIFA2008までは少し遅かったようにも感じられたが、今年の来場者はフルHDの展示内容に対してとてもポジティブであり、どこのAVエレクトロニクス系メーカーのブースにも来場者はフルHDを目がけて一直線にやってくる印象を受けた。

フィリップスのブースでひときわ注目を集めていたのがシネスコサイズの液晶テレビ「Cinema 21:9」(関連ニュース)だ。今年ヨーロッパで発売を開始して以来、人気も上々のようだ。ヨーロッパでの販売価格は3,999ユーロで、パネルは200HzのフルHD4倍速駆動表示に対応している。本体の外周に配置されたランプの色と明るさを調節し、映像のコントラストを高める独自の「Ambilight」のシステムはパネルの上左右の3方向に配置されている。また、高画質エンジン「Perfect Pixel HD Engine」を搭載している。

本機のデモコーナーは常時満場の来場者でにぎわう

BDプレーヤーの3D対応プロトタイプ

ブースには本機をベースにした3D表示対応のプロトタイプも出展している。こちらの展示スペースでは、同じく同社の3D技術のショーケースモデルとして開発されたBDプレーヤーと組み合わせたデモを紹介。今回はパッシブタイプの3Dグラスで視聴する方式でデモ映像を公開していた。こちらも来場者の関心は高い。

3Dの展示を熱心に鑑賞する来場者

続いてBD関連の展示内容に目を向けると、今回フィーチャーされているプレーヤーは上位機種の「BD9500」、ならびに「BDP7500」の2機種。9500は独自の映像エンジン「Qdeo」を搭載し、3mm厚のアルミを外装に用いたプレミアムデザインモデルだ。7500にもアルミ筐体が採用されており、会場にはブラック/ブルー/レッドの3色のモデルが展示されていた。いずれのモデルもHDオーディオのデコーダーを搭載するほか、7.1chのアナログ音声出力も装備する。

BDプレーヤー「BD9500」

BDプレーヤー「BD7500」のブラックモデル


こちらはレッド

ブルーも揃う

またBDシアターシステムも2機種を展示。本体にiPod DockとBDプレーヤーを搭載したフロントサラウンドスピーカー搭載システム「HTS8140」や、5.1chスピーカーとのセットモデル「HTS7540」もBD再生対応をキーワードとしている。

フロントサラウンド対応の「HTS8140」

5.1chシステム「HTS7540」

薄型テレビの展示に視線を戻そう。液晶テレビ“AUREA”はフィリップスのフラグシップモデル。LEDバックライトコントロールを搭載し、従来モデルよりもよりパネル部を薄くしてリニューアルを図った。100HzのフルHD 2倍速表示に対応する。

液晶テレビのフラグシップ「AUREA」

本体正面と背面の両方にAmbilightシステムを搭載する

液晶テレビの新製品“9700シリーズ”は52/46/40V型の3モデル構成。52V型が2,999ユーロで販売されている。9704はEISAアワードの液晶テレビ部門で今年の賞を受賞したモデル。アルミパネルのクールなフレームデザインを採用し、LEDバックライトコントロールや上左右方向の“Ambilight”、フルHD4倍速駆動パネルなどを搭載している。またスタンダードモデルの“8000シリーズ”も39mmの薄型パネル設計とLEDバックライトコントロール、フルHDの2倍速駆動パネルを搭載した人気機種だ。こちらは42V型モデルが999ユーロで販売されている。

9000シリーズのEISA受賞モデル「9704」

8000シリーズの展示

そして、薄型テレビ向けのIPTVサービスもフィリップスから提供されている。「NET TV」は「Cinema 21:9」、9000シリーズ、8000シリーズなど、フラグシップを中心とした同社の液晶テレビで楽しむことができるIPTV機能。YouTubeやeBayを始め、すでに約100のインターネットサービスに対応している。IFA会場では、いくつかの大手テレビ局によるサービスのテスト版を紹介していた。

IPTVのサービスもデモを行っている

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