公開日 2007/01/11 15:46

<CES2007:TI>コントラスト10万対1のLED光源DLPリアプロや“ポケットプロジェクター”に注目

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

テキサスインスツルメンツのブース。ご覧の通りDLP一本で勝負している
テキサスインスツルメンツ(TI)のブースは、DLP一本で勝負。DLPプロジェクションテレビやフロントプロジェクターなどが所狭しと並べられている。

プロジェクションテレビで注目なのは、LEDを光源に用いた製品。TIの試作機はコントラスト10万対1を実現している。真っ暗なデモルームも用意され、実際の映像を確認することができたが、暗いシーンの黒色は、筐体のフレームとほとんど区別ができないほど沈み込んでいる。一方でピーク輝度は高く、コントラスト比の高さが数値上のものではないことが分かる。また、色表現も非常にビビッドで、LED光源の威力を実感することができた。


TIが試作したLED光源のプロジェクションテレビ。コントラスト比は10万対1

TIのLED光源プロジェクションテレビを横から見たところ
なおLED光源のプロジェクションテレビは、このほかNuVisio社が57V型の「52LEDLP」を、サムスン電子も50V型の2007年モデルなどを展示していた。


LED光源を用いたサムスンの50V型モデル。2007年に発売される

サムスンの56型スリムタイプのプロジェクションテレビ。ご覧の通り、かなり奥行きがスリム
一方、筐体のスリム化を図ったモデルもコーナーを設けてアピール。ここでは、Delta Electronicの44V 型試作機や、TIの50型・73型の試作機、56型のサムスン電子製2007年モデルなどを見ることができた。薄さをアピールするためか、どの製品も壁に直付けされたラックに置かれ、壁掛け(のように見える)スタイルで展示されていたのも印象的だった。


三菱のポケットプロジェクター「PK20」。驚きの超小型サイズを実現している。タバコと比較してみて下さい

各社のポケットプロジェクター
また、TIが今後重点的に力を入れると明言している、超小型のDLPフロントプロジェクター“ポケットプロジェクター”シリーズにも注目だ。ラインナップは、三菱電機の「PK20」(799ドル)、サムスンの「P310」(799ドル)、東芝の「FF1」(699ドル)など。スペックを紹介しておくと、三菱のPK20はコントラスト比こそ1,000対1と高いものの、輝度は25ルーメンとかなり低い。超小型サイズはプレゼンテーション用に持ち歩くのに便利そうだが、この輝度では実際に活用するのは難しそうだ。新たな用途の提案が必要になるだろう。

シアター用では、東芝のDVD内蔵タイプ「ET20」(1,399ドル)や、日本でおなじみのシャープ、三菱、オプトマなどの製品が並ぶ。


東芝のDVD内蔵DLPプロジェクター「TI-ET20」

“Gaming Projector Prototype”。投映にはXbox 360を使用していた
変わり種のプロジェクターも見ることができた。“Gaming Projector Prototype”と表示されていた製品で、3モデルほどを展示。ご覧のようにユニークな形状のものばかりで、とてもプロジェクターには見えない。ゲーマーのマインドをくすぐる形状に仕上げたというところだろうか。

(Phile-web編集部・風間)

ces2007

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー199号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.199
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
特別増刊
世界のオーディオアクセサリーブランド大全2025
最新号
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.23 2025冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.23
プレミアムヘッドホンガイド Vol.33 2025 SUMMER
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.33(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • プレミアムヘッドホンガイド
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX