MEMS+ダイナミック型 SOUNDPEATS「Air 5 Pro+」をレビュー! “原音忠実”を目指した完全ワイヤレスの実力を検証
高機能性と良質なサウンドを併せ持ちながらも、望外といえるほどのお手頃価格を実現。いまや多くの人に注目されるブランドとなったSOUNDPEATSから、新たな完全ワイヤレスイヤホン(TWS)、「Air5 Pro+」が登場する。
こちら、軽快な装着感とキャリング性を持ち合わせる “Airシリーズ” の最新TWSで、前モデルの「Air 5 Pro」同様に主要な高音質コーデックにフル対応しつつ、ブランド最強クラスとなるアダプティブANCを搭載。さらに、ドライバー構成を刷新することで“より原音に忠実なサウンド”を追求しているという。オーディオ・ビジュアルの総合アワード「VGP2025 SUMMER」では部門金賞に輝いた。
そんなSOUNDPEATSの最新作Air5 Pro+について、詳細をチェックしていきたい。
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利用可能期間:10月27日(月)9:01 - 11月20日(木)23:59
ダイナミック型 + MEMSドライバー搭載。高音質コーデックにフル対応
「Air6 Pro」ではなくAir5 Pro+という名前から推測できるとおり、Air5 Pro+はAir5 Proのマイナーアップデート版となっている。
実際、楕円ノズルとショート・イヤーピースによる浅めの装着によってカナル型特有のストレスが少なく、それでも巧みな耳側デザインによって装着感はしっかりしている。スティック型のイヤホン本体や、コンパクトながらもイヤホンが取り出しやすい専用ケースなど、デザイン面ではほとんど変わりない。
最大の “+” 部分はその中身、ドライバー構成をはじめとする音質にまつわる部分だ。まず、ドライバー構成に大幅な変更が行われた。前モデルでは一般的なダイナミック型ドライバー1基による構成だったものが、Air5 Pro+ではダイナミック型とMEMSドライバーのハイブリッド構成へと変更されている。
このうち、中低域を担当する10mm口径ダイナミック型ドライバーは「デュアル銅線複合振動板」を採用することで低域再生を強化。また、振動板のベース部分にポリウレタン(PU)とポリエーテルエーテルケトン(PEEK)によるハイブリッド素材を採用。柔軟性のあるPUと剛性の高いPEEKとの組み合わせによって、音の力強さと繊細さを両立すると説明している。
高域を担当するMEMSドライバーは、xMEMS Labs社製の「Cowell」をチョイス。プラスチックの95倍の硬度と4倍の応答速度を実現するシリコン振動板の硬さと軽さを活かし、高域の再生周波数帯域を広げつつ、解像度の向上もはたしているという。
ちなみに、MEMSドライバーには専用アンプが必要となるが、Air5 Pro+にも「XAA-2000 Aptos Class-Hアンプ」なるものが搭載されている。これによって、MEMSドライバーのポテンシャルを最大限に引き出し、高解像度で歪みのないサウンドを実現しているという。このダイナミック型とMEMSのハイブリッドによる、重厚感と解像感の融合がAir5 Pro+の狙いだ。
採用ドライバーとハイブリッド構成が最大の注目ではあるものの、システム的にもいくつかの見逃せないポイントがある。その中核を担っているのが、Qualcommの最新SoC「QCC3091」だ。こちらには、「S3 Sound Platform」なるシステムが搭載されており、ソースファイルの解像度に合わせてシームレスな音質調整を行うことで、スタジオマスターレベルの音質を実現。また、従来モデルからもS/N比が5dB向上しているという。
さらに、LDACやaptX Lossless、aptX Adaptive、LE Audio/LC3といったハイレゾ相当の高音質コーデックや最新コーデックにも対応。様々な製品それぞれに最良のサウンドを楽しめるようになっている。
なお、Air5 Pro+では「Hi-Res」に加えて「Snapdragon Sound」の認証も取得しており、さらに60msの低遅延モードも用意するなど、ことサウンドに関しては万全の構えとなっている。
ブランド最強クラス! 最大-55dBのアダプティブANCを導入
見逃せない機能のひとつであるANCに関しては、なかなかのインテリジェントさが光る。「AIアダプティブANC」と名付けられているこのシステム、最大で-55dBというブランド最強の高精度を誇っているだけでなく、装着状態を自動検知してANC効果をリアルタイムで最適化してくれるという便利さも持ち合わせている。
モードも自動適応(いわゆるフルオート)に加えて室内/屋外/屋外交通というシチュエーション別の3タイプが用意されていて、環境ごとに最適なANCを活用できる。
