シャープ、デジタル2番組同時録画が可能なハイビジョンDVDレコーダーを発売

シャープ（株）は本日、同社のデジタルレコーダー新商品となる「AQUOSハイビジョンレコーダー」4機種を発表し、記者会見を行った。新しいラインナップは下記内容となる。

■500GB HDD搭載DVDレコーダー「DV-ARW15」/2005年12月1日発売/￥OPEN（予想実売価格180,000円前後）
■250GB HDD搭載DVDレコーダー「DV-ARW12」/2005年12月1日発売/￥OPEN（予想実売価格160,000円前後）
■250GB HDD搭載DVDレコーダー「DV-AR12」/2005年10月24日発売/￥OPEN（予想実売価格130,000円台）
■160GB HDD搭載DVDレコーダー「DV-AR11」/2005年10月24日発売/￥OPEN（予想実売価格110,000円台）

上位機種となる「DV-ARW15/ARW12」には、BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーと2基の地上デジタルハイビジョンチューナーを搭載している。これにより一つの地上デジタル放送と、もう一つのBSデジタル放送、100度CSデジタル放送、地上デジタル放送、地上アナログ放送との組み合わせによる、内蔵ハードディスクへの2番組同時録画機能を実現している。なお「DV-AR12/AR11」についても地上、BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナーが内蔵されている。

「DV-ARW15/ARW12」には、同社独自のハイビジョン録画エンジン「T3」を第5世代へ進化させたモジュールを搭載し、高精細ハイビジョン映像を同社従来機と比較して約2倍の処理速度でハードディスクへ録画できる。

各機種ともに使いやすさを高める機能としては、電源「OFF」から約1秒で作動する「瞬速起動」モードを備える。メニューからモード選択状態にしておくことにより、電源を入れた後素早くEPGを表示したり、ハードディスクの再生や録画ができるようになる。さらに本体前面には録画中の番組タイトルの表示に加え、ハードディスクの残量不足などを警告するメッセージを表示する「タイトルウィンドウ」を搭載する。またハードディスクやDVDの動作状態を色別に表示する「メディアサークル」も搭載している。

「DV-AR11」を除く各モデルにはi.Link端子を搭載し、D-VHSビデオデッキとつなげてのデジタルダビングが楽しめる。またHDMI端子の搭載により、同社の液晶テレビ「AQUOS」シリーズとつないで高画質映像を楽しめるようになっている。さらに「DV-ARW15/ARW12」には、HDV方式のデジタルビデオカメラとの接続が可能なHDV入力端子を搭載する。

録画予約に関係する機能も強化された。デジタル放送、アナログ放送ともにEPGを搭載し、番組延長にも自動対応する。リモコンは従来のものから、ボタンの配置などが改良されるとともに、表面キーの数も従来比で約29%の削減を図っている。

DVDドライブはDVD-RW/-R/-RAM/+R/+RWの再生、DVD-RW/-Rの録画に対応する。また、「DV-ARW15」には高画質14bit/216MHZ映像DACが搭載され、最上位機種ならではの高品位な映像が楽しめる。

本日の記者発表会場には同社AVシステム事業本部 デジタルメディア事業部長の小田守氏が登壇し、新製品に関する説明を行った。

同社は今後地上デジタル放送の普及に伴い、ハイビジョンレコーダーの需要がさらに高まり、市場が一気にブレイクするだろうと予測を示す。小田氏は「シャープは2002年に世界初のハイビジョンHDDレコーダーを商品化、2004年にHDD付BD/DVDレコーダーを商品化したという実績を持っている。ハイビジョン全盛の時代においてもリーディングカンパニーとしてポジションを確立していきたい」と語る。今回発表した新製品については液晶テレビ「AQUOS」シリーズと映像と音のクオリティ、環境対策、ネットワーク性、そして省スペース性の各フェーズにおいてコンセプトの共有が図られたという。今後の戦略について小田氏は「レコーダー商品とAQUOSにより、感動のハイビジョンライフをユーザーにお届けしたい」と抱負を語った。

【問い合わせ先】
シャープ　お客様相談センター
西日本相談室 TEL/06-6621-4649　東日本相談室 TEL/043-297-4649

（Phile-web編集部）