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シャープ、ハードディスク・DVD一体型ブルーレイディスクレコーダーを発売

公開日 2004/11/11 13:40
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ハードディスク・DVD一体型ブルーレイディスクレコーダー「BD-HD100」
シャープ(株)から160GBのハードディスクに加え、ブルーレイディスクとDVDのツイントレイを搭載した3 in 1ビデオレコーダー「BD-HD100」が12月9日に発売される。価格はオープンだが、32万円前後での販売が予想される。

本機は同社が発売するHDD+DVDレコーダー「DV-HRD200」をはじめとする、ハイビジョン映像を高精細に録画できるビデオレコーダー「AQUOSハイビジョンレコーダー」シリーズの最高峰に位置づけられるモデルだ。


ブルーレイディスクとDVDのツイントレイを採用

トレイは右がブルーレイ、左がDVDとなる

ドライブの内部構造
ハードディスクのサイズは160GB。ブルーレイディスクは書換型25GBの1層タイプにのみ対応する。DVDはDVD-RWとDVD-Rへの記録ができ、DVD-RAM、DVD+R、DVD+RWも再生のみ可能だ。ブルーレイとDVDを別々にしたツイントレイを採用しており、ハードディスク・ブルーレイディスク・DVDディスク間で互いにダビングが可能な6方向デジタルダビングを実現している。ただし、コピーワンスコンテンツはハードディスクからのみブルーレイ、DVD、外付けのi.Link機器へムーブができ、ブルーレイからDVDへの移動はできない。ダビング速度については、ハードディスクからブルーレイディスクが等倍、ハードディスクからDVDへはDVD-R、DVD-RWともに最大2倍速となる。便利な機能としてはダビング開始時間を予約できる「ダビング予約機能」を搭載している。

「BD-HD100」の3つの大きな魅力となるポイント

HDD・BD・DVD間の6方向ダビングに対応

地上デジタル・アナログ放送、BS・110度CSデジタル放送の受信用にそれぞれチューナーを搭載している。同時に複数番組を録画することはできない。「ハイビジョンタイムシフト視聴」「ハイビジョン追いかけ再生」「ハイビジョン番組編集」など、ハードディスクならではのハイビジョン番組の快適な視聴を実現する機能も備わっている。


HDMI端子の搭載をはじめ、豊富な端子群が揃う

同社の45V型AQUOSにHDMI接続ができる
HDMI端子を1系統装備しており、同じくHDMI端子を搭載している同社製液晶テレビAQUOS「LC-45GD1」とケーブル1本で接続してデジタル放送のハイビジョン高画質・高音質が楽しめる。また、i.Link端子を2系統搭載し、外部機器と接続して本機のハードディスクドライブと双方向にコンテンツのダビング(ムーブ)ができる。DVCカメラ用のDV入力端子も搭載する。


「スタートメニュー」ボタンの配置など、使いやすさを追求したリモコン
ユーザーインターフェイスにも簡単操作を実現。画面上の操作を「スタートメニュー」に集約させ、リモコン上にも専用のボタン配置。操作の過程で迷ってしまったらスタートメニューに戻って素早くやり直すことができる。画面上に表示される4色の操作ガイドに従って、簡単にリモコンを操作できる「カラーボタン」も採用している。なお、番組録画予約のためのEPGはデジタル放送のみ搭載する。

本体はリッチで光沢感豊かな塗装で仕上げられており、液晶テレビAQUOSシリーズとベストマッチするデザインとなっている。多彩なドライブとチューナーを搭載しながら、高集積・薄型設計により本体高さ98mmの薄さを実現。本体前面にはハードディスク、ブルーレイディスク、DVDディスクの動作状況をそれぞれに色分けして表示する3メディアサークルが採用されている。環境に配慮した部材を選択し、優れた省エネ性能を実現している点も同社の製品ならではだ。


シャープ(株)奥田隆司氏
本日行われた新製品発表会には、同社取締役AVシステム事業本部長である奥田隆司氏も駆けつけて挨拶を行った。奥田氏は来年2005年をハイビジョンレコーダーのひとつのターニングポイントであると強調しながら、地上デジタル放送の普及、薄型大画面テレビの普及によりハイビジョン録画のニーズが大きく拡大すると予測する。その上で「シャープが積極展開してきた“ハイビジョン対応”のコンセプトと、それぞれの商品の魅力をより強くお客様に訴求しつつ、これからも業界をリードしていきたい」と強い意気込みを語った。

以下に本日の会場で行われた質疑応答の内容を掲載する。

Q:BD-ROMの規格が決定される以前の段階で、なぜ今商品を投入したのか。また今後BD-ROM対応機のリリース予定は
A:当社はこれまでAQUOSシリーズのテレビにおけるハイビジョン化を進めてきた。今までもデジタル放送の開始とともにタイムリーに製品を出しつづけ、AQUOSの成果をもとにHDD+DVDレコーダーを中心にハイビジョンレコーダーも展開してきた。ユーザーからも録って消すハードディスクだけでなく、ハイビジョン映像を残せるメディアに録画して保存したいニーズがいよいよ高まって来たため、今回の商品は絶好のタイミングで発表することができたと考えている。BD-ROMについてはソフトが出てくるのが2005年末と言われているので、対応機は2006年以降のリリースで検討している。

Q:本機の海外展開予定は
A:それぞれの国によってハイビジョン放送のインフラが違っているので、状況を確認しながら進めていきたい。

Q:今後どういうユーザーをターゲットにBD製品のラインナップを強化していくのか
A:時代がデジタルハイビジョンの方向に移っていくにつれ、ハイビジョンレコーダーという商品はより一般化していくべきであると考えている。今回の商品はまだ価格的にもハイエンドユーザーを狙った商品だが、今後についてはコスト面などを見直しながら普及価格を実現していきたい。また普及に向けては、ハイビジョン映像の素晴らしさをきちんと説明していくことも私たちの使命と考えている。

Q:ハイビジョンレコーダーについては今後、海外メーカーとの対決も激化してくると思うが、シャープ製品の優位性はどこにあるのか
A:ハイビジョンレコーダーについては私たちが開拓者であると考えている。今後ハイビジョンレコーダーの本来あるべき姿を希求しながら、先駆者として業界をリードしていけると考えている。

Q:6方向ダビングは著作権保護コンテンツにどのように対応するのか
A:ブルーレイディスクへの記録についてはDVDで言うところのCPRMにあたるCPS for BD-REの規格に乗っ取って著作権保護を行う。ブルーレイディスクからDVDへのコピーワンスコンテンツのダビングはムーブも不可となっている。

Q:なぜ2層式のブルーレイディスクに対応しなかったのか
A:ハードディスクに録りためてもらって、必要なものだけを編集してブルーレイに残すという楽しみ方ならば1層で十分と考えたからだ。

Q:ネットワーク端子を搭載しているが、その使い道は
A:現行のHDD+DVDレコーダーでも行っているソフトウェアのアップグレードサービスなどのためだ。データ放送の双方向サービスに対応するためでもある。

Q:HDV方式のDVCカメラとの連携は
A:HDVカメラについては現在のところ対応していない。

Q:どんな製品とHDMI経由でネットワークできるのか
A:今のところ当社の45インチ液晶アクオスのみとなっているが、今後のモデルにもHDMI端子を積極的に搭載していきたい。

Q:今後もブルーレイディスクレコーダーについては「3 in 1」「ツインスロット」のスタイルでやっていくのか
A:今後もこの方向で進めていきたい。

Q:ブルーレイのベアディスクへの対応は
A:しばらくはスリーブ入りのディスクのみに対応する考えだ。

Q:BDドライブとDVDドライブそれぞれにキーデバイスは全て自社製のものか
A:ピックアップは自社製。レーザーは自社製も他社製も対応が可能だ。

【問い合わせ先】
お買物相談フリーダイヤル 
TEL/0120-078178

(Phile-web編集部 山本)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドSHARP
  • 型番BD-HD100
  • 発売日2004年12月9日
  • 価格\OPEN(予想実売価格320,000円前後)
【SPEC】●録画可能ディスクメディア:BD-RE1層タイプ(Blu-ray Disc Rewritable Format準拠)、DVD-RW・DVD-R ●再生可能ディスクメディア:BD-RE1層タイプ(Blu-ray Disc Rewritable Format準拠)、 DVD-RW・DVD-R、DVDビデオ、ビデオCD、音楽CD、 CD-RW・CD-R(音楽CDフォーマット、JPEG形式データ)、 DVD-RAM、DVD+RW・DVD+R(ファイナライズ済) ●入力端子:コンポジット映像×2、S映像×2、DV×2、音声×2 ●出力端子:コンポジット映像×1、S映像×1、D映像×1、HDMI×1、音声×2、光音声×1 ●入出力:i.Link×2、LAN×1、電話回線×1 ●消費電力:51W ●外形寸法:430W×98H×321D ●質量:約8.5kg