パイオニアの最新HDD+DVDレコーダーに迫る〜その1：「気がきく！録画辞典」とは？〜

●パイオニア（株）は本日、HDD+DVDレコーダーの新製品4モデルを発表し、マスコミ向けの新製品発表会を開催した。ここでは本日の発表会において明らかにされた新製品4モデルに搭載された、新しい機能の特徴についてお伝えしていこう。

本日の発表会では同社AVビジネスカンパニービデオ事業部ビデオ企画部 企画グループ主事である宮崎武雄氏が新製品の詳細を解説した。

今回の新製品では「録り逃しはつらいよ」をキーワードに、電子番組表（EPG）による録画予約機能さらに進化させ「使いやすさ」に磨きがかけられた。

観たい番組、録りたい番組が存分に楽しめるよう、今回新たに投入されたのが約22万語の辞書による「気がきく！録画辞典」機能、野球延長などに対応した「1回延長」機能、連続番組の終了時間延長に対応する「連ドラ延長」機能だ。

中でも「気がきく！録画辞典」機能は、従来のEPGにおけるキーワード検索の機能をさらに進化させたものであり、本機に内蔵された約22万語を登録した関連語・同義語・連想語辞典を活用し検索のヒット率を上げるというもので大変便利に使いこなすことができる。

例えばタレントのSMAPが出演する番組が録りたい場合、従来のキーワード検索では「SMAP」の一語でカバーしきれなかった、5人の各メンバー個別の出演番組も関連語としてヒットさせ、探し当てることができるようになっている。

辞典は有名人のニックネームや表記違いに強い「小辞典」、グループのメンバー名や同義語に強い「中辞典」、タレントとつながりのある言葉や連想語に強い「大辞典」の3種類に別れ、（株）言語工学研究所が著作権を有する表記揺れおよび同義語辞書データをベースに、パイオニアの開発部がEPGの特性を研究し、TV番組の検索向けに改良を加えたものが搭載されている。また、最大6つまでのキーワードを登録して、関連番組を自動録画することもできる。ハードディスクに貯まっていく自動録画の番組は一定期間視聴されなかった場合は自動的に消去される仕組みだ。

「1回延長」機能はEPG番組データから自動的に野球やサッカーなどの延長情報を取得し、その番組や以降の番組に延長を知らせるアイコンを表示する。ユーザーはそのアイコンを確認して、予約時に30分/60分/90分/120分の延長時間を選んで録画終了時間を決定できるようになっている。

「連ドラ延長」は、定期的に録画しているドラマなどが最終回スペシャルなどで終了時間に変更があった場合、EPG番組データに合わせて自動的に終了時間を変更してくれる機能だ。

その他に、DVD-Rへの「VRモード録画」にも対応した。これによりVRモードの特長を活かした細かなフレーム編集、プレイリスト編集、チャプター編集などがDVD-Rでも可能になっただけでなく、CPRM記録に対応したディスクでは「1回だけ録画可能」な番組への番組のコピーやムーブができるようになる。

さらにDVR-920H/720H/625Hの各モデルでは、本体に搭載されたDV入出力端子を経由してパソコンにつなぐことにより、録画済タイトルの編集がパソコンのキーボードやマウスを使って簡単に行える「PCエディットゲート」機能に対応した。

「PCエディットゲート」のアプリケーションは同社ホームページから無償ダウンロード配布されるものをパソコンにインストールして使うことができる。「タイトル一覧」の画面では、レコーダーに録画したタイトルを一覧表示し、キーボードによるタイトル名編集や並び替え、検索、一括削除などが行える。レコーダーの「ディスクナビ」を表示して、画面のバーチャルリモコンで操作することもできるほか、録画内容をパソコンでも再生して楽しめる。

同社はまた、今回の「DVR-625H」「DVR-525H」の発売に合わせて、初夏に発売した「DVR-620H」「DVR-520H」のバージョンアップCD-ROM「DR-CD201」を11月中旬から2005年1月末まで限定発売する。価格は税込で9,800円。こちらを製品にインストールすることにより、ニューモデルと同等の機能が楽しめるようになる。申し込みは同社のホームページまたはFAXで受け付ける。

【問い合わせ先】
パイオニア（株）
カスタマーサポートセンター
TEL/0070-800-8181-22

（Phile-web編集部　山本）