公開日 2016/01/08 21:27
<CES>ソニーも2016年度中にUHD Blu-rayプレーヤー投入予定。今後の展開を訊く
V&S商品企画部統括部長 北島氏インタビュー
CESのソニーブースでは、映像系はBRAVIA北米モデルや新バックライト技術の展示、オーディオ系は「h.ear」シリーズの新モデルや「ハイレゾ」対応のアナログターンテーブルなど幅広い製品が登場していた。しかし一方で、他社発表が相次いだUltra HD Blu-rayプレーヤーの出展がなかったことも事実だ。今後の展開の狙いについて、ソニー(株)ビデオ&サウンド事業本部 V&S商品企画部統括部長の北島行啓氏に尋ねた。
― 今年のCESでは「HDR」が盛り上がっており、ソニーブースにも「Backlight Master Drive」のような高画質モデルがあるのに、Ultra HD Blu-rayプレーヤーの出展がないことが驚きでした。これは何故なのでしょうか。
北島氏(以下敬称略) Ultra HD Blu-rayプレーヤーについては、ソニーとしてもやっていきたいと考えています。4Kのコンテンツはストリーミングから始まって、徐々に放送メディアに移行している最中です。また光ディスクでは、SPEがUltra HD Blu-ray数タイトルのリリースについて発表しています(関連ニュース)。
Ultra HD Blu-rayがお客様にどう評価されて、どう広がっていくのか。それらの中で最適なタイミングに、より付加価値を打ち出してUltra HD Blu-rayプレーヤーを出したいと考えています。
― 2016年中には登場しますか?
北島 「2016年度中」にお客様にご提案したいと考えています。いち早く1号機を作ってお客様に提案するというよりも、ディスクが増えてきた時に、それをどういう風に楽しんでいただくか、付加価値を付けて提案できればと思っています。
― HDR配信の機運も高まっています。こちらにはどう対応されますか。
北島 具体的な商品に関わることになってしまいますので、詳細は差し控えます。が、まずはストリーミング配信をしっかりと受けられること、国内では4Kを録画すること、そしてディスクを再生するということ、という付加価値は押さえたいと思っています。
― ちなみに2015年は日本国内向けBDレコーダーはエントリーの1機種しか発売しませんでした。どんな理由があったのでしょうか。
北島 昨年の年末商戦に我々がラインナップしなかったことで、いろいろお客様からご意見をいただいています。レコーダーをやめるのか、と書かれたりするのですが、決してそんなことはありません。
4Kの放送であったり、またメディアやストリーミングであったり、レコーダーで4Kをどう楽しまれるのか。お客様の視聴スタイルに適したタイミングがあると思っています。年末商戦に毎回ラインナップを刷新するというよりも、それらが広がっていくタイミングといった“ふさわしい時期”に、ソニーらしい付加価値のあるものをしっかりお客様に提案できればと思います。
― プレスカンファレンスでは「4K/HDR」ロゴが登場しました。しかし、ほぼ同じタイミングで、ソニーも参加しているUHD Allianceから「ULTRA HD プレミアム」のロゴが発表されました。何故独自の「4K/HDR」ロゴを発表されたのでしょうか。
北島 「4K/HDR」はソニービジュアルプロダクツの管轄なのですが……私のお話しできる範囲ですと、ソニーとしてはテレビのみならず「4K/HDR」の周辺機器の横軸を考えたいので、4Kパススルー対応する商品にもロゴを付与していきたいのです。たとえば今回発表させていただいたサウンドバー「HT-NT5」「HT-CT790」についてもロゴを付けます。
― 今年のCESでは「HDR」が盛り上がっており、ソニーブースにも「Backlight Master Drive」のような高画質モデルがあるのに、Ultra HD Blu-rayプレーヤーの出展がないことが驚きでした。これは何故なのでしょうか。
北島氏(以下敬称略) Ultra HD Blu-rayプレーヤーについては、ソニーとしてもやっていきたいと考えています。4Kのコンテンツはストリーミングから始まって、徐々に放送メディアに移行している最中です。また光ディスクでは、SPEがUltra HD Blu-ray数タイトルのリリースについて発表しています(関連ニュース)。
Ultra HD Blu-rayがお客様にどう評価されて、どう広がっていくのか。それらの中で最適なタイミングに、より付加価値を打ち出してUltra HD Blu-rayプレーヤーを出したいと考えています。
― 2016年中には登場しますか?
北島 「2016年度中」にお客様にご提案したいと考えています。いち早く1号機を作ってお客様に提案するというよりも、ディスクが増えてきた時に、それをどういう風に楽しんでいただくか、付加価値を付けて提案できればと思っています。
― HDR配信の機運も高まっています。こちらにはどう対応されますか。
北島 具体的な商品に関わることになってしまいますので、詳細は差し控えます。が、まずはストリーミング配信をしっかりと受けられること、国内では4Kを録画すること、そしてディスクを再生するということ、という付加価値は押さえたいと思っています。
― ちなみに2015年は日本国内向けBDレコーダーはエントリーの1機種しか発売しませんでした。どんな理由があったのでしょうか。
北島 昨年の年末商戦に我々がラインナップしなかったことで、いろいろお客様からご意見をいただいています。レコーダーをやめるのか、と書かれたりするのですが、決してそんなことはありません。
4Kの放送であったり、またメディアやストリーミングであったり、レコーダーで4Kをどう楽しまれるのか。お客様の視聴スタイルに適したタイミングがあると思っています。年末商戦に毎回ラインナップを刷新するというよりも、それらが広がっていくタイミングといった“ふさわしい時期”に、ソニーらしい付加価値のあるものをしっかりお客様に提案できればと思います。
― プレスカンファレンスでは「4K/HDR」ロゴが登場しました。しかし、ほぼ同じタイミングで、ソニーも参加しているUHD Allianceから「ULTRA HD プレミアム」のロゴが発表されました。何故独自の「4K/HDR」ロゴを発表されたのでしょうか。
北島 「4K/HDR」はソニービジュアルプロダクツの管轄なのですが……私のお話しできる範囲ですと、ソニーとしてはテレビのみならず「4K/HDR」の周辺機器の横軸を考えたいので、4Kパススルー対応する商品にもロゴを付与していきたいのです。たとえば今回発表させていただいたサウンドバー「HT-NT5」「HT-CT790」についてもロゴを付けます。
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