公開日 2010/06/29 20:05
“torne”発売から「約3ヶ月」の開発期間で実現したファームウェア「Ver.2.00」の中味とは
SCE開発担当者にインタビュー
■進化したファームウェア「Ver.2.00」がリリース − その主なアップデートの内容とは
PlayStation 3(以下 PS3)をハイビジョンレコーダーに変身させる専用テレビチューナーユニット“torne
”を、皆さんはお使いだろうか。2010年3月の発売時は、販売店に行列ができるほどの人気を博し、その後しばらくは品薄が続いた。筆者も早朝から量販店に並び、速報記事をお届けした(関連レビュー)。その後も実に売り上げを伸ばしており、ユーザーは増加中であるという。
torneの特徴はなんと言っても、PS3が搭載する高性能半導体「Cell」と「RSX」を使った高速処理によるインターフェースだ。既存のデジタルレコーダーの操作感とは一線を画すサクサクとした操作感が話題になった。しかし既報でお届けしたように(関連レビュー)、録画マニアにとっては不便に感じられる点もあった。今回、torneのソフトウェアが「Ver.2.00」に進化し、大幅にバージョンアップを果たして使いやすくなったという。早速その詳細について、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)開発陣のインタビューを交えながらお伝えしよう。
今回のバージョンアップの目玉は「MPEG-4 AVC方式での長時間録画」と「追いかけ再生」機能の追加だ。AVC長時間録画は、番組データを高効率に圧縮することで同じ容量のHDDでも、より長時間の録画を可能にする機能だ。BDレコーダーでは一般的な機能だが、いままでtorneは放送波をそのまま記録する「DRモード」しか備えていなかったので、HDDの容量がすぐに埋まってしまい、不便だった。
ハイビジョン番組をtorneで、DRモードを使って録画するには、2時間番組で約12.4GBのHDD容量が必要だ。たとえば250GBのHDDを搭載するPS3だと、映画約19本も録画すればいっぱいになってしまう。「映画19本も録画できれば十分」という声もあるだろうが、実際に使ってみると倍の500GBでも不足を感じ、「できれば1TBは欲しい」と考えるようになるはずだ。筆者はそれを見越して、PS3を改造して1.5TBのHDDを接続して使っている。
今回torneはMPEG-4 AVCを利用することで、同じ容量のHDDでも3倍録画できる「3倍モード」が利用できるようになった。これで、HDD容量が250GB程度のPS3だけでも実用的に使えるようになるはずだ。
もう一点は追いかけ再生機能だ。torneはシングルチューナー機なので2番組同時録画ができない。このため録画中にはチャンネル切り替えができず、不便な思いをする。今回、追いかけ再生機能が加わったことで、録画中の番組でも先頭まで遡って再生できる。野球のナイター中継の途中で帰宅しても、その番組を録画していれば録画終了を待たずに、先頭に戻って再生できる。これまでは録画中の番組が終わるまで待たなければならなかったので、操作性は大きく向上した。
追いかけ再生のメリットはほかにもある。リアルタイムで観る番組をあえて録画して、15分程度遅れて追いかけ再生すれば、不要なシーンを飛ばしながら本編だけが楽しめる。効率よくテレビを観るなら、追いかけ再生は重宝するはずだ。その他にも、Ver.2.00ではトルミル情報表示の強化など様々な改善が行なわれている。
では、より使いやすくなったtorneのファームソフト「Ver.2.00」について、開発担当者である(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント商品企画部2課 課長の渋谷清人氏、ソフトウェアプラットフォーム開発部 2課 1グループ 石塚健作氏に話を聞いてみよう。
PlayStation 3(以下 PS3)をハイビジョンレコーダーに変身させる専用テレビチューナーユニット“torne
torneの特徴はなんと言っても、PS3が搭載する高性能半導体「Cell」と「RSX」を使った高速処理によるインターフェースだ。既存のデジタルレコーダーの操作感とは一線を画すサクサクとした操作感が話題になった。しかし既報でお届けしたように(関連レビュー)、録画マニアにとっては不便に感じられる点もあった。今回、torneのソフトウェアが「Ver.2.00」に進化し、大幅にバージョンアップを果たして使いやすくなったという。早速その詳細について、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)開発陣のインタビューを交えながらお伝えしよう。
今回のバージョンアップの目玉は「MPEG-4 AVC方式での長時間録画」と「追いかけ再生」機能の追加だ。AVC長時間録画は、番組データを高効率に圧縮することで同じ容量のHDDでも、より長時間の録画を可能にする機能だ。BDレコーダーでは一般的な機能だが、いままでtorneは放送波をそのまま記録する「DRモード」しか備えていなかったので、HDDの容量がすぐに埋まってしまい、不便だった。
ハイビジョン番組をtorneで、DRモードを使って録画するには、2時間番組で約12.4GBのHDD容量が必要だ。たとえば250GBのHDDを搭載するPS3だと、映画約19本も録画すればいっぱいになってしまう。「映画19本も録画できれば十分」という声もあるだろうが、実際に使ってみると倍の500GBでも不足を感じ、「できれば1TBは欲しい」と考えるようになるはずだ。筆者はそれを見越して、PS3を改造して1.5TBのHDDを接続して使っている。
今回torneはMPEG-4 AVCを利用することで、同じ容量のHDDでも3倍録画できる「3倍モード」が利用できるようになった。これで、HDD容量が250GB程度のPS3だけでも実用的に使えるようになるはずだ。
もう一点は追いかけ再生機能だ。torneはシングルチューナー機なので2番組同時録画ができない。このため録画中にはチャンネル切り替えができず、不便な思いをする。今回、追いかけ再生機能が加わったことで、録画中の番組でも先頭まで遡って再生できる。野球のナイター中継の途中で帰宅しても、その番組を録画していれば録画終了を待たずに、先頭に戻って再生できる。これまでは録画中の番組が終わるまで待たなければならなかったので、操作性は大きく向上した。
追いかけ再生のメリットはほかにもある。リアルタイムで観る番組をあえて録画して、15分程度遅れて追いかけ再生すれば、不要なシーンを飛ばしながら本編だけが楽しめる。効率よくテレビを観るなら、追いかけ再生は重宝するはずだ。その他にも、Ver.2.00ではトルミル情報表示の強化など様々な改善が行なわれている。
では、より使いやすくなったtorneのファームソフト「Ver.2.00」について、開発担当者である(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント商品企画部2課 課長の渋谷清人氏、ソフトウェアプラットフォーム開発部 2課 1グループ 石塚健作氏に話を聞いてみよう。
次ページSCE開発者インタビュー − AVC長時間録画の実力やいかに!?
-
TCL「SQD-Mini LED」VGP審査員特別賞受賞記念座談会。審査員が語り尽くす「液晶テレビの進化」と、X11L/C8L/C7Lの実力 -
ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」は『らしさ』全開の実力機!同社初イヤーカフ型イヤホンを徹底レビュー -
“Music First”のスピリッツ息づく。イギリス名門・ARCAMの最新プリメインが秘めるスマートな音楽性を聴く -
iBassoからリミテッドDAP「DX340MAX」登場!通常ラインナップ3モデルとあわせて一斉試聴 -
“脱・NAS初心者”を実感!UGREEN「NASync DXP4800 GT」で叶えるストレスフリーなクリエイティブ環境【割引クーポン有】 -
シアターハウスのスクリーン「WCB2214WEM」で100型&高画質をリビングに! 壁投写との画質比較も -
デノンAVアンプの次世代サウンドを牽引するミドルクラス『AVR-X3900H』堂々登場!その真価を徹底レビュー -
「次世代Mini LED」の大本命!TCL『C8L』、VGP2026 SUMMER審査員特別賞を受賞したSQD-Mini LEDを岩井喬がチェック -
手元に1台ほしくなる小回りの効くHi-Fi音質! USB-C/Bluetooth対応のクリエイティブ「XF1」アクティブスピーカーをチェック -
ゲーマー以外にもオススメ!他と一線を画す座り心地と使い勝手のゲーミングチェア、Boulies「Master Rex/Neo」レビュー -
AR/XRグラスはホームシアターの夢を見るか?VITUREの「Beast」「Luma Ultra」をオーディオビジュアル評論家がチェック! -
Edifierのおすすめ3機種を厳選レビュー!音質と使い心地をVGP審査員が実機検証 -
【評論家レビュー有】オーテクのおしゃれノイキャンイヤホンがAmazonで超お得!「ATH-SQ1TW2NC」の魅力を徹底解説! -
【期間限定クーポン情報も】日常からスポーツまで! タフで多機能な「Amazfit Active Max」をレビュー -
コンパクトサイズに大画面&高画質をオールインワン! ETOEモバイルプロジェクター「Dolphin 2」を検証 -
プロも高評価。EarFun「Clip2」全方位レビュー!【割引クーポン情報あり】 -
音楽ストリーミングを信頼のヤマハサウンドで鳴らす!ワイヤレスHiFiスピーカー「NX-70A」を聴く -
サウンドバー「Sonos Arc Ultra」が叶える大画面に没入させる本格サラウンド -
映画に没入させる映像美。AWOLのフラグシップ「Valerion Max」を徹底検証 -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
クローズアップCLOSEUP
-
TCL「SQD-Mini LED」VGP審査員特別賞受賞記念座談会。審査員が語り尽くす「液晶テレビの進化」と、X11L/C8L/C7Lの実力 -
ゼンハイザー「ACCENTUM Clip」は『らしさ』全開の実力機!同社初イヤーカフ型イヤホンを徹底レビュー -
“Music First”のスピリッツ息づく。イギリス名門・ARCAMの最新プリメインが秘めるスマートな音楽性を聴く -
iBassoからリミテッドDAP「DX340MAX」登場!通常ラインナップ3モデルとあわせて一斉試聴 -
“脱・NAS初心者”を実感!UGREEN「NASync DXP4800 GT」で叶えるストレスフリーなクリエイティブ環境【割引クーポン有】 -
シアターハウスのスクリーン「WCB2214WEM」で100型&高画質をリビングに! 壁投写との画質比較も -
デノンAVアンプの次世代サウンドを牽引するミドルクラス『AVR-X3900H』堂々登場!その真価を徹底レビュー -
「次世代Mini LED」の大本命!TCL『C8L』、VGP2026 SUMMER審査員特別賞を受賞したSQD-Mini LEDを岩井喬がチェック -
手元に1台ほしくなる小回りの効くHi-Fi音質! USB-C/Bluetooth対応のクリエイティブ「XF1」アクティブスピーカーをチェック -
ゲーマー以外にもオススメ!他と一線を画す座り心地と使い勝手のゲーミングチェア、Boulies「Master Rex/Neo」レビュー -
AR/XRグラスはホームシアターの夢を見るか?VITUREの「Beast」「Luma Ultra」をオーディオビジュアル評論家がチェック! -
Edifierのおすすめ3機種を厳選レビュー!音質と使い心地をVGP審査員が実機検証 -
【評論家レビュー有】オーテクのおしゃれノイキャンイヤホンがAmazonで超お得!「ATH-SQ1TW2NC」の魅力を徹底解説! -
【期間限定クーポン情報も】日常からスポーツまで! タフで多機能な「Amazfit Active Max」をレビュー -
コンパクトサイズに大画面&高画質をオールインワン! ETOEモバイルプロジェクター「Dolphin 2」を検証 -
プロも高評価。EarFun「Clip2」全方位レビュー!【割引クーポン情報あり】 -
音楽ストリーミングを信頼のヤマハサウンドで鳴らす!ワイヤレスHiFiスピーカー「NX-70A」を聴く -
サウンドバー「Sonos Arc Ultra」が叶える大画面に没入させる本格サラウンド -
映画に没入させる映像美。AWOLのフラグシップ「Valerion Max」を徹底検証 -
オープンイヤーへの理解度が半端ない!音も快適さもパワーアップしたShokz「OpenDots 2」レビュー -
パナソニック旗艦4Kテレビ「Z95C」視聴レビュー! 評論家が「傑作」と高評価する理由とは? -
大注目のレグザ “ながら聴き”「RB-A1S」を音楽、動画、テレビで全方面レビュー! -
この高画質、まさに「レグザクオリティ」。“映える”小型4Kプロジェクター「RLC-V5R-S」徹底レビュー -
アナログレコードの音を良くしたい! 2,000円から手に入る、買うべきケーブル2選 -
ハイセンスの最上位4Kテレビ「RGB UXS」は音質も最高峰!デビアレスピーカーで屈指のサウンド -
フルデジタルアンプからゲーム、カラオケまで。ソフトウェアで「いい音」を支えるCRI・ミドルウェアの技術をOTOTENで体験しよう! -
RGB Mini LEDをリードするハイセンスのフラグシップ4Kテレビ「RGB UXS」の画質真価に迫る -
オーディオテクニカ「AT-MCD1」を聴く。スタイラスチップ一体型ダイヤモンドカンチレバー採用カートリッジの実力に迫る! -
オーディオを高く売るなら信頼と実績のオーディオランド!下取よりも買取がお得です◎
アクセスランキング
RANKING
8/3 11:28 更新




















