【特別企画】「HT3050」「HT2050」連続テスト第2回

上位機との違いは? BenQの高コスパプロジェクター「HT2050」実力チェック

鴻池賢三

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2015年12月25日


DLPプロジェクターの生産台数で世界有数の規模を誇るBenQ。高品位、高画質、コンパクトさ、気軽な価格設定など、バランスの良さで幅広くユーザーの支持を集めてきた。直近ではシンプルなベーシックモデルの「W1070+」が10万円前後で手に入るとあって大ヒットを記録。スクリーンシアターの普及にも大きな刺激になったと思う。事実、この価格帯には、各社からコストパフォーマンスの高い製品が続々と投入されるに至り、大いに盛り上がっている。

こうした状況において、BenQがホームシアター用として今秋新発売したのが、「HT3050」と「HT2050」の2モデルだ。これらは兄弟機として多くの共通点を持ちながらも、異なる性格が与えられている。この記事では、2モデルの差異を紹介しつつ、弟分にあたる「HT2050」のレポートをお届けする。なお、「HT3050」についても別記事でレポートしているのでぜひ参考にしてみてほしい。

HT2050

■「HT3050」と「HT2050」の違いは?

まず概要として、HT3050は画質と機能を重視、HT2050は明るさと価格重視という違いがある。HT3050の最たる特徴は、色の再現範囲がHDTV制作の基準である「Rec.709」を高精度にカバーし、比較的広色域かつ正確な色再現が自慢だ。これに対しHT2050はやや色の再現範囲が狭いものの、HT3050を200ルーメン上回る2,200ルーメンの明るさを誇る。

天面

この違いは優劣ではなく性格の違い。暗室で映画を観るならHT3050の色再現能力が活き、リビングなど灯りのある部屋でテレビ番組を見たりスポーツ観戦を行うならHT2050の明るさが活きるという訳だ。

操作ボタン類。もちろんこのほかにリモコンも付属する

機能面での大きな違いは設置の柔軟性に関わる台形補正機能の内容。HT3050は上下左右の補正が可能なのに対し、HT2050は従来通り上下のみとなっている。左右の台形補正ができれば、スクリーンの正面にプロジェクターを設置する必要がなく、いわゆる斜め投写が可能になる。あれば助かる機能だが、不要なユーザーもいるはずで、そうした場合、HT2050の価格メリットを魅力に感じるだろう。

台形補正は縦方向のみに絞ったがそのぶん価格がさらに手頃になっている

その他、レンズ周りは同一仕様で、1.3倍の拡大縮小機能を備え、100インチ時の投写距離は2.53m-3.29mと、6畳間程度でも扱い易い。

入力端子はバージョン1.4a対応のHDMIを2系統備える。対するHT3050は同3系統(うち2系統はMHL対応。なお、HDMI入力端子は本体左部ランプのカバー内部にも装備されているが、海外版専用のオプション用となり、外部機器との接続には使用できない)。もしMHL対応のスマホやタブレットを所有しているなら、少し高価でもHT3050を選んでおくのが得策かもしれない。

背面端子部

ほか、内蔵スピーカーにも違いが。HT3050は10Wx2のステレオであるのに対し、HT2050は10Wx1のモノラル仕様。ステレオかモノラルかという音響効果の違いに加え、音量感も異なるので留意したい。なお、別途でAVアンプやスピーカーに接続する前提であるならば、この違いは気にならないはずだ。

HT3050(上)との端子部の比較

■排気熱やファンノイズを感じにくい本体設計

本体は3.3kgと軽量で移動は苦にならない。普段は押し入れに収納しておき、使う時だけ引っ張り出すような使い方にも適する。

使い勝手や画質をチェック

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