【特別企画】横方向への台形補正にも対応し設置性アップ

BenQの高コスパ プロジェクター「W1070+」 − 使い勝手も大幅向上した注目機の実力に迫る!

鴻池賢三

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2014年11月19日

■人気モデルに新機能を“プラス”した「W1070+」が登場

今回とりあげるBenQ(ベンキュー)の「W1070+」は、人気モデルである「W1070」に新機能を“プラス”したニューモデルである。基本はDLP方式のフルHD(1080p)プロジェクター。前モデルの「W1070」は、コンパクトで質感の高い外観、高画質、高コストパフォーマンスが評価されて人気モデルとなった。

新モデルの「W1070+」は、基本部分で「W1070」を踏襲しつつ機能と性能をブラッシュアップ。特にこのクラスで重視される台形補正機能は、縦方向に加えて横方向の補正機能がプラスされ、設置性が大幅に向上したのが新しい。

W1070+

今回は、そんな「W1070+」を実際に体験し、設置性、使い勝手、画質、音質について、全方位から検証した。なお、同じく“プラス”モデルにと進化した「W1080ST+」についても次回の記事でレポートする予定だ。

新たに横方向の台形補正にも対応して設置性が向上

■横方向の台形補正機能を新搭載 − 設置性が大幅に向上

レンズは1.3倍のズーム機能搭載で、100インチ画面時の投写距離は2.54m〜3.3m。6畳間を短辺方向に使っても100インチ投写ができ、日本の一般的な住環境とも馴染みが良い。厳密にはズームレンズではなく、映像の拡大縮小を行うとピント合わせ直す必要があるが、設置時に一度行えば済むので気にする必要はないだろう。

機体の上面。レンズ部はズーム機能も備えている

投写位置の上下位置は、レンズシフト機能で微調整ができるほか、本体をあおって上方に向けるには内蔵の前脚が利用可能で、ワンタッチで調整できるのが便利だ。この際に生じる上下方向の映像の歪みは、台形補正機能で解消できる。

正面から見たところ

前脚を伸ばして投影方向を上方に向けることも可能

そして、この価格帯のDLPプロジェクターとして画期的なのが、横方向の台形補正機能の実現だ。スペックとして「プラスマイナス30度」と明記されているが、実際に設置して確認してみた。投写距離にもよるが、分かり易く表現すれば、スクリーンの端くらいから投写できるイメージ。確認した視聴室は、スクリーンの端と壁が近かったこともあるが、十二分の性能と言える。

テスト時は試聴室の壁際ギリギリからでも投写できた。この設置性の高さは個人宅での使用の際にも効果を発揮してくれそうだ

なお、どのプロジェクターも共通だが、台形補正を用いると映像が小さくなるので、正面からの投写と同じ画面サイズを維持したい場合、投写距離が長くなることを覚えておこう。

何はともあれ、この価格帯のDLPプロジェクターで横方向の台形補正機能が加わったのは画期的だ。もう、DLPプロジェクターを買わない理由は無くなった。

また、使い勝手の面でも本機は進化。画面にメニューを表示するOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)が一新され、工場出荷状態では「かんたんメニュー」が表示される。同メニューは、主要な機能をボタン風に画面全面に表示するスタイル。見た目がフレンドリーで好感が持てる。設定の変更で、従来モデルと同じテイストの詳細表示に切り替えることもできるので、長年のBenQユーザーも迷い無く操作できる。

UIが「かんたんメニュー」に変更された。従来からの表示方式に戻すことも可能

リモコンはボタンが光るバックリットタイプで、暗室もでも操作し易い。文字の表記が英語なので、今後、日本語化を期待したい。ボタンのクリック感は良好で、本体の反応も素早く、サクサク操作できて気持ち良い。こうしさ細部の作り込みの良さは、流石、世界で支持される大手メーカーならではのクオリティーである。

リモコンはボタンが光るバックリットタイプ


■画質チェック − 明るい環境でも暗室でも楽しめる画質

まず、リビング程度の明かりが残る視聴環境でも、映像の明るさとコントラスト感が印象的だ。前モデルの「W1070」はスペック値で2,000ANSIルーメンに対し、本機は同じ240Wのランプを使用しつつ明るさは1割アップの2,200ANSIルーメンを達成。DLP方式による明るくキレの良い映像が、さらに鮮明さを際立たせているようだ。

暗室での画質は「大画面派にもオススメできる」

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