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CESのディスプレイ関連展示を総括

【CES】折原一也が見た「4K」「有機EL」最前線と2013年の展望

公開日 2013/01/16 12:28 取材・執筆/折原一也
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■「4K」は2013年中にはソニー、東芝、シャープがラインナップを拡大

「4K」については昨年から日本でも東芝、ソニーが対応モデルを発売しているだけに、今年は各社ともサイズラインナップの拡充と、一般的な大画面テレビのラインナップに組み込む価格設定が焦点となる。さらに、各社「4K」というラインナップを標準としてくる中で、それに加えて自社の技術で画質・機能をどれだけ差別化していくが注目のポイントとなるだろう。

CES全体の中でも他社より最も早いプレスカンファレンスの場で、東芝は、4Kテレビの価格設定について「1インチ1万円」(深串車長)というターゲットプライスを発表した。

昨年から発売中の55/84型に加えて58/65型の2モデルを発表、夏商戦向けに投入する。84型はIPSパネルで偏光パネルによる3Dに対応、65/58型はVAパネルで、アクティブシャッターによる対応も含め3Dへの対応は未定とのこと。発売時の仕様として、HDMI1.4a準拠の入力と外付けBOXによる4K入力にも対応する予定だ。

画質については、デモ機はローカルディミングも動作していない段階とのことだったが、昨年のIFAで発表された(http://www.phileweb.com/news/d-av/201208/30/31440.html)「4K輝き復元」「4K微細テクスチャー復元」を搭載した新世代のCEVOエンジンを採用し、BDからのアップコンバート画質に磨きをかけ、特に白のピーク感は良く再現できていた。ちなみに日本市場向けモデルは、同社のレグザZ7に搭載されている全録や「ざんまいプレイ」「TimeOn」も搭載するなど多機能モデルとなる。

東芝は日本人向け記者発表会、及びプレスパーティー65/58型のレグザを発表

全3モデルをラインナップし日本にも夏商戦に投入を予定

ソニーは発売済みの84型に加えて、新たに65/55型モデルを展示。筆者がデモ機を調べた限り、いずれもIPSパネルと思われる。2013年の発売を予定しており、価格は未定ながら”購入しやすい価格”で発売するという。

なお、同社は、かつてRGB独立型バックライト搭載のブラビアXR1(http://www.phileweb.com/news/d-av/200808/28/21805.html)などで使っていたブランド名「トリルミナス」を、広色域パネルに対するブランドとして復活させている。

このパネルは、米QD Vision社の技術により、白色LEDとの組み合わせで広色域化を実現。ブース内で上映していた65/55型モデルのデモ映像は一般的なテレビ番組を想定したような比較的抑え気味のトーンも見られたが、別に設けられた「トリルミナス」のデモコーナーでは、RGB LEDを彷彿とさせる濃厚な色を再現していた。4Kのみならず色再現性にも期待したいところだ。

ソニーの4Kテレビは北米で需要の大きい65型を中心に展示

ソニー「トリルミナス」の技術はフルHDのモデルにも搭載

シャープは発表済みの「ICC PURIOS」だけでなく、新たに70型の4Kテレビ「AQUOS Ultra HD」を発表。価格は未定だが、今年後半には北米で発売を予定している。ブース内に展示されていた試作機では、同社のXL9シリーズの映り込み低減技術「モスアイ」搭載パネルのデモを行っており、製品版での搭載については未定ながら、低反射に注力したテレビとして注目を集めていた。なお「ICC PURIOS」については、北米で今年上半期の発売を予定している。

シャープは北米向けに4KのUV2A液晶モデル「AQUO ULTRA HD」を発表

ブース内には「モスアイパネル」搭載のデモ


スーパーハイビジョン仕様の85型8Kテレビも展示していた

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