CESのディスプレイ関連展示を総括

【CES】折原一也が見た「4K」「有機EL」最前線と2013年の展望

取材・執筆/折原一也

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2013年01月16日
コントラスト比は測定値限界以上とのこと。見た目上も黒は漆黒に極めて近い水準まで締まる上に、自発光デバイスとして1画素単位で輝度をコントロール可能になっているため、特にカーニバル衣装のゴールドの濃厚な発色、不規則に画面内に入る光沢部の瞬間的なハイライト部のピークも伸びる。色域は非公表だが赤色、シアンも有機ELらしい深みある色を再現。CES会場におけるあらゆる映像デモンストレーションの中でも、突き抜けて高画質だった。視野角も広く、動画応答性は有機ELの特性として高速だ。なお、デモは参考展示扱いだが「プラズマの初号機を購入したお客様が買い換えるようなテレビにしたい」と、実際の発売を示唆する説明もあった。

筆者が取材した日はCESブース開場3日目。来場者の反応を聞くと、画質の評価は他社と比べても圧倒的に高かった。さらに業界内の反応として、有機ELで用いられる材料を研究・開発している化学メーカーや、4Kネイティブソースを持つベンダーからの売り込みが、かつてないほどに殺到していたという。

精細感と色再現性、視野角などあらゆる面でトップの画質だった

同じく「4K+有機EL」を展示していたメーカーがパナソニックだ。ソニーとパナソニックは有機ELの研究開発について提携関係にあるが、TFT層までをソニーとAUOが開発したパネルを、パナソニックが提供を受けて展示していた。

RGBの有機EL材料の塗布については、ソニーの蒸着に対して、パナソニックは印刷を採用したことが大きな違いだ。ピーク輝度は500cd/m2、コントラスト比は300万対1と発表している。今後ソニー、パナソニックの両社は蒸着、印刷と方式を限定せず、共同で生産技術の研究をしていくという。

ブース内のデモは1台のみで視聴環境もよくはなかったが、黒色は締まるものの発色は映画モードのような黄色がかったトーンだった。こちらは完全に試作機としており、発売時期などについてのコメントはなかった。

パナソニックは大賀社長のキーノートスピーチで4K OLEDを発表

パナソニックのブース内には1台をデモ。若干黄色がかった発色が特徴

国内ブランドは「4Kテレビ」のラインナップを拡大

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