<香港ショウ>日本のトーンアームが大集結!ティグロン“白虎”の最新ケーブルなど、アクセサリーの出展にも注目
2026年8月7日〜9日の3日間、香港にてアジア最大級のオーディオ見本市である「香港高級視聴展」(香港ハイエンドオーディオ&ビジュアルショウ2026)が開催された。前回のアンプブースに続き、今回はアナログプレーヤーやアクセサリー類を中心に紹介しよう。
現地の女性シンガーの再生デモを多く耳にした
機器をご紹介する前に、香港ショウの会場で耳にした音楽についてご紹介したい。多く耳にしたのは、現地(だと思う)女性ヴォーカリストの曲。楽曲は中華系の楽器をバックに歌うもの、ジャズヴォーカルなど様々だが、気になったのは、どの曲も高域に鋭さを覚える曲が多いこと。おそらく中国語の音に息を強く出す有気音が多いことにも由来するかと想像するが、高域の鋭いシステムだと、特に気になるように思えた。
次に多かったのがフラメンコギターなどの立ち上がりが鋭い音楽。他にも映画の影響であろう、マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」でデモンストレーションするブースも散見された。
逆にほとんど耳にしなかったのがクラシック。出展していたステラの担当者によると、「クラシックをかけると席を離れる人が多い」という。またヨーロッパで多いというEDMもほとんど耳にしなかった。
デモンストレーションのスタイルも日本とは大きく異なる。多くのブースは楽曲を1分程度で音量を下げずに曲を止め、別ジャンルの曲をかける。短い時間で色々な曲を聴いて欲しいという思いがあるのだろうが、日本のデモンストレーションに慣れた身からすると、かなり戸惑いを覚えた。
スマホやVlogカメラなどを用いて、演奏中の様子や商品の動画を撮る人が多いことにも驚かされた。海外メディアもスマホで撮っている人がほとんどで、逆に大型カメラを持って会場を歩くのは日本人だけ、という有様だ。
日本のアナログブランドが大集結!
日本メーカーの出展としては、カートリッジやトーンアームといったアナログ関連ブランドを多く見かけたほか、ヘッドホンやアクセサリー類にも強さを見せていた。いくつか注目のアイテムをピックアップして紹介しよう。
オーディオテクニカはダイヤモンドカンチレバーを採用したフラグシップMCカートリッジ「AT-MCD1」を訴求。テクダスのプレーヤーを用いてデモンストレーションを行っていた。
DSオーディオの光カートリッジや各種アクセサリー類もディストリビューターのブース内に展示されていた。
ルンダール製トランスを用いた真空管式プリメインアンプ「HFSA-02」が好評のオーロラサウンド。そのフォノ製品群なども展示されていた。
グランツラボのアームは人気アイテムのひとつ。多くの場所で、その姿を見ることができた。写真は「MH-12SUS」で、アナログリラックスのカートリッジが取り付けられていた。
サエクはダブルナイフエッジ型トーンアーム「WE-712」をアピール。クリアオーディオのターンテーブルに取り付けられていた。
イケダのトーンアーム「IT-407SS」。同社のヘッドシェル一体型カートリッジ「SAI(彩)」と共に注目を集めていた。
独自の軸受け構造を持つVIVラボラトリーのリジッドフロートシリーズも展示されていた。日本製トーンアームの多くが海外でも活躍していることを嬉しく思った。
カートリッジで驚いたのは、ライラの「KLEOS」の姿を見たこと。ライラは日本産ブランドであるが、海外からの引き合いが圧倒的に多いという話は以前から耳にしていた。香港にて改めてその人気の高さを確認。
テクダスは「AirForce One Premium」を展示。プラッターを砲金にしたほか、モーターまで空気の力でフローティングした意欲作である。担当者に話を聞くと、香港はテクダスにとって最も重要な市場であり、また高額モデルが好まれる傾向があるそうだ。
DELAのハブやヘッドホンにも注目
デジタルプレーヤーも人気だ。エソテリックはSACD/CDプレーヤーを初めとして、Grandiosoシリーズなど同社の主力ラインアップを展示。ティアックと中国代理店である大昌行(DCH)は今年で取引をスタートして50年になるそうで、ゴールド仕上げの「LEモデル」を中国市場限定で展開している。
ソウルノートも人気だ。香港ではシルバーパネル仕様に明るい色のサイドウッドを取り付けたモデルも販売しているようだ。側面を湾曲させたデザインで、アルミのハードな意匠とのマッチングがとてもよいと感じた。
DELAのスイッチングハブなども会場に展示されていた。その中には、日本では販売していない「S50」というモデルの姿も見かけた。SFPポートを3系統、RJ-45ポートを6系統備えたモデルで、型番からしてN50などと揃えるのに好適な1台といえそうだ。
ヘッドホンコーナーに目を向けると、フォステクスがオーバーヘッド型のヘッドホンを多数展示していた。ヘッドホンは自由に試聴可能なことに加えて、小型スピーカーに関心を寄せる人の姿も後を絶たなかった。
プッシュプル・エレクトロスタティック型という独自の構造を持つSTAXは「SR-009D」をはじめとするイヤースピーカーを展示。こちらも途切れることなく試聴列が続いていた。
オーディオテクニカの創立60周年記念モデル「鳴神」シリーズも展示されていた。ヘッドホンアンプ「HPA-KG NARU」とダイナミック型ヘッドホン「AW-KG NARU」からなるシリーズで、いずれも黒柿の木目がとても美しいモデルだ。
ティグロンのケーブルや光城精工などアクセサリーも人気
日本のアクセサリー類も会場ではよく見かけた。光城精工は仮想アースのほか、今年1月に販売開始した大型の電源ボックス「Joker8+VPs」を展示。過負荷やサージに対する保護機能のほか、仮想アース専用コンセントも設けた意欲作だ。
ティグロンは9月1日発売予定のフラグシップ・インターコネクトケーブル“ホワイトタイガー”「TPL-3000R-WT」「TPL-3000X-WT」を世界初披露。既に多くの方から問い合わせがあったようで、手応えを感じたのか代表は終始笑顔が絶えなかった。
香港でもオヤイデは人気のブランドだ。ショーケースの中には同社のラインアップのほぼ全てが展示されていた。
LANケーブルやHDMIケーブルで知られるエイム電子もショーケースの中で展示されていた。会場では割引販売も行われていた模様。
規模は小さいながらも、アクロリンクも展示されていた。こちらも会場限定価格で販売されていた。
日本のショウと異なるのは、ソフトだけでなくハードウェアも販売していたことだ。まさにオーディオ、音響機器に関わる全てが展示され、しかも購入もできる。会場を巡りながら、日本のオーディオショウの未来の可能性にも思いを馳せた。
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