「JBLでなければダメなんだ」。オーディオファイル永遠の憧れ、「Summit K2」の頂から見える世界
「JBLでなければダメなんだ――」。JBLでしか聴こえない音楽があり、JBLでしか得られない感動がある。そしてフラグシップが出る度に、オーディオのK点を軽々と超え、我々を新たな音世界へと誘ってきた。新しいフラグシップスピーカーである「Summit K2」も、その例に漏れず。K2の頂から垣間見える音世界に心と体が震えた。
新技術投入のアイコン、オーディオファイル永遠の憧れ
K2の二文字は、JBLにとってもオーディオファイルにとっても特別な意味を持つことに異を唱える者はいないだろう。ことの始まりは1989年のProject K2 S9500。磁気回路に世界初(だと思う)ネオジム磁石を用いた36cmウーファーと10cm径ドライバー+アクリルホーンによる2ウェイ機は、今も愛用される方の多い銘機だ。
2001年に登場したProject K2 S9800は、「フルバンドウィズ&フルダイナミクス」をテーマに、JBL初の75mm径ベリリウムドライバー/25mm径ベリリウムスーパートゥイーターを採用。SACDを始めとする新デジタルフォーマット時代でも、JBLはスピーカーのトップランナーであるところを見せつけた。
2009年に登場したProject K2 S9900では、Project EVEREST DD66000への搭載が見送られた10cm径マグネシウムドライバーの採用が最大のフィーチャー。DD66000とは異なる音の魅力を放ち、オーディオファイルからの支持を集めた。
このようにK2の名を冠したスピーカーは、JBLにとって新技術投入のアイコン的存在だ。同時に、オーディオファイルの多くが専門誌を見て「いつかはK2を手に入れて……」と夢見る存在でもある。こうした憧れる存在は、趣味において必要なのだ。
ミッドレンジユニットはなぜ搭載されたのか?
長年JBLのフラグシップは、長らく大型のウーファーを500Hzあたりまで再生し、その上を大口径のコンプレッションドライバー+ホーンが受け持つという構成を採っていた。それは前出のK2は言うまでもなく、ハーツフィールドや我が愛機であるパラゴンもしかりだ。これはJBL 80年の伝統、不文律、暗黙のルールである。
だが目の前に現れたSummit K2はどうだ? 38cmウーファーとホーンの間に、270Hzから1,080Hzまでという幅広い帯域を受け持つという25cmのミッドレンジユニットがマウントされているではないか。
Summit K2はJBLの新フラグシップラインであるSummitシリーズに属し、既に販売している3モデルにもミッドレンジを搭載しているとはいえ、「ミッドレンジは大口径コンプレッションドライバーではないのか」と、不肖は少なからずショックを受けた。
なぜJBLはK2にミッドレンジを設けることにしたのか思いをめぐらせたが、それは音を聴かねばわからない。何よりJBLファンとして気になるのは、新設したミッドレンジが大口径コンプレッションドライバーと同じ音響エネルギーが出せるのかという点だ。
それを確認するべく、輸入元であるハーマンインターナショナルの試聴室に向かった。
「これはJBLなのか?」
酷暑日の午後、大汗をかきながらレコードを持参した。あまりの持ち込み量に、同席したハーマンインターナショナルの担当者は思わず苦笑。「何時間聴かれるつもりですか?」という質問は愚問である。Summit K2の正体を見極めるまで聴くのだ。
最初に針を下ろしたのは、アイルランドのシンガーソングライター、エンヤが1991年にリリースしたセカンドアルバムの2曲目「カリビアン・ブルー」。
神秘的でドリーミー、浮遊感を覚えるエンヤの音世界と、実態感を重視するJBLの音世界とは真逆だ。何より歪みの少ない再生でなければ、エンヤらしさは得られない。ワルツのリズムが刻み始めると、クールに寄り過ぎない人肌の温度感と湛えるエンヤがスピーカーの間にスッと立ち、奥に拡がる音場が展開する。
現代ハイエンドオーディオの音場表現に、「これが新しいJBLの表現か」と驚くと共に、断じて悪い音ではないものの、古くからのJBLユーザーにとっては「これはJBLなのか?」という複雑な気持ちが入り混じる。
いまだ結論を出すのは早い。次の曲に移ることにした。
極彩色の天然色、JBLでしか得られない世界
「ホーン型スピーカーは弦楽器に弱い」という声を耳にする。もちろんそのようなことはない。それは鳴らし手の技量と教養、執念が足りないだけである。そこでカルロス・クライバー初期の代表作といわれる名盤『ヴェルディ:歌劇《椿姫》』の第一幕を聴くことにした。
Summit K2は厚みと圧力をもって、緊張感漂う名演の魅力を伝える。テナーの胸板の厚さが分かるかのような再現、力強さや頼もしさを覚えるJBLならではの表現力に、現代ハイエンドの情報量が加わり、Summit K2でなければ聴けない音世界を見た。
カルロス・クライバー繋がりとして、1992年の『ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート』から「ラデツキー行進曲」を聴いた。
煌びやかなウィーンの風がスピーカーから吹いた。弦楽器が苦手とは、もう言わせない。Summit K2は、ウィーンフィルの陽性で華やかな音色を見事に再現するではないか。手拍子をする観客のノリの良さも相まって、ハーマンインターナショナルの試聴室が、ウィーン楽友協会大ホールになったかのよう。心が浮き立った。このスピーカーはとんでもなく凄い!
場所をCBSソニー六本木スタジオに移そう。大滝詠一の「君は天然色」は、当代気鋭20名のミュージシャンがスタジオに介し一斉に、大合唱のライブレコーディングによる「ウォール・オブ・サウンド」が魅力のひとつ。アルバムトラックに含まれているチューニングとカウントから、スタジオの広さを伺いしることができる。
Summit K2はキッチリとその広さをリスナーに伝える。有名なイントロが鳴り始めた途端、音の津波が聴き手に襲ってくるではないか。音の厚み、深さ、高さ。極彩色の天然色。これぞウォール・オブ・サウンドであり、JBLでしか得られない世界だ。
エンヤは楽曲「カリビアン・ブルー」の中で、風がどこへでも自由に吹くように、人間の想像力もまた制限なく自分だけの旅や理想の場所(カリビアン・ブルー)を創り出すことができると説いた。Summit K2のある場所は、音楽のジャンルに関係なく、聴き手を時空を超え、その場へと誘う存在のように思えた。
ミッドレンジ搭載の狙いは歪みの低減
なぜ、JBLはSummit K2にミッドレンジを設けたのか。聴きながらボンヤリと考えていた。ここからはあくまで不肖の推察になるが、現代ハイエンドオーディオに対するJBLからの回答、すなわち歪みの低減を目指したのではないだろうか。
ウーファーユニットを高い周波数まで再生する、またはコンプレッションドライバーを低い周波数まで受け持たせると、スピーカーユニットは、本来のピストンモーションとは異なる振る舞い、いわゆる分割振動が起こる。これは歪み成分を発生する要因となる。歪みが絶対悪とは思わないが、現代のハイエンドオーディオというモノサシでみた場合、低く抑えた方が望ましい。
またコンプレッションドライバーの大口径化は、高域再生の難しさにも起因する。これもまた歪み発生の要因となる。それゆえ新素材などで対応するのではなく、従来からの設計ポリシーを変更し、自ら強力なユニットが設計できる強みを生かしてミッドレンジを設けた3ウェイ化の道を選んだのではないか。
そして出音で感じたのは、新設したミッドレンジが大口径コンプレッションドライバー+ホーンとは異なる出音ではあるものの、同等の音響エネルギーを発していたことだ。
一見すると、他のSummitシリーズで使われているのと同様の25cmユニットに見える。事実、振動板は3層構造のカーボン・セルロースのハイブリッドコンポジット材のHC4コーンと同様だ。
だが、エッジはアコーディオンクロスエッジとしたほか、振動板は2つのダンパーによって支えられている。なによりボイスコイル径は3インチで、磁気回路にはネオジム磁石を採用するなど中身は全くの別物。強力な磁気回路とダブルダンパーにより、より正確なピストンモーションと強力なエネルギーが放射できたというわけだ。
38センチウーファーでなければ再現できない低音
試聴に戻ろう。今年上半期の話題の映画といえば『Michael/マイケル』だろう。そこで劇中にも登場するアルバム『スリラー』から、B面2曲目の「ビリー・ジーン」を聴くことにした。
切れ味のよいレオン・“ンデュグ”・チャンクラーによるドラムに乗せて、印象的なベースを刻むのは、スラップ奏法の開祖であり、サンダー・サム(雷の親指)の異名をもつルイス・ジョンソンだ。ミュージックマン・スティングレイが生み出す、クリアで太い中高域音を生かしたダイナミックなベースサウンドは、JBLの大口径ウーファーでなければ楽しめないと断言する。
最近では約25cmウーファーを2基搭載し「38cmと同等」と謳うスピーカーメーカーも多い。バッフル面を狭くできることや諸特性の向上を目指すなら、小口径ウーファーのパラレル使用は正解に映る。
だが、38cmウーファーには、38cmでしか再現できない低音がある。JBLはそれを知っている。だからこそ38cmウーファーにこだわり、130Aや150-4C、LE15A、1500ALなど数多くの名ユニットを輩出してきたのだ。
Summit K2のベースサウンドを聴きながら「新型の38cmウーファーは相当に手強い」と感じた。試聴機であるマーク・レビンソンのモノブロックも十分に健闘しているが、それでも力不足の感は否めない。Summit K2はバイアンプ駆動に対応するので、もう1セットパワーアンプを用意した方が気持ちよく鳴るだろう。だが、そう思わせるのも、このウーファーの低域が、かなり低いところまで伸び、クリアかつ切れ味の良さが垣間見えるからだ。
明らかに従来のJBLウーファーとは異なるブライトな音色。でありながら、LE15A系にも似た音触も有している。そして130系を彷彿させる切れ味も……。このウーファーは、近年のJBLウーファーの中でも出色の出来栄えだ。
「JW380SC」と名付けられた新型ウーファーは、JBL史上最強と言っても過言ではない強烈無比なものだという。何をもって史上最強と言うかは人それぞれだが、少なくとも磁気回路に関しては過去最強だ。
というのもボイスコイルは4インチで、しかもダブルで使用。これに磁束密度の高いネオジム磁石を幾つも組み合わせている。その磁気回路を挟む形で2段のダンパーを設置しているのだ。振動板はミッドレンジ同様のHC4コーン。振動板が同じなら音色が繋がりやすい、というのは安易な考えだと思うが、だが聴いてみるとその音色はシームレスで違和を感じなかった。
ジャズが鳴らねばJBLにあらず
「この世には2種類のスピーカーがある。JBLか、それ以外かだ――」。その理由は以前4369の記事にも記したが、ジャズが鳴ることである。人はジャズを聴くからJBLを選び、JBLでジャズを学ぶのである。
ジャズの神髄を知る上で、再生における重要なことは「安心して大音量が出せること」「大音量でもうるさくないこと」だ。単に大音量を出すだけなら簡単だ。ボリュームを上げればよいのだから。
だが、その際ウルサイと思わせてはいけない。狭いジャズクラブの最前列に座った時と同じ音量を出した時、ボリュームを下げてしまう、ウルサイと思ってしまうスピーカーはジャズを鳴らす素養がないと断言する。
「壊れてしまうのでは」と不安を感じさせるのも論外だ。JBLはその点において全く問題はない。なぜならJBLは何千人や何万人もいるパブリックスペースに音楽を届けるスピーカーも作っている会社なのだから。
PAスピーカーも作っていることと、ジャズが鳴る素質はイコールではない。ついでに言えば、JBL製スピーカーの多くが採用するコンプレッションドライバー+ホーンというユニット構成と、サックスやトランペットといった管楽器と構造的に似ているからジャズが鳴る、という単純な話ではない。
ジャズもJBLも米国で誕生し、1960年代に隆盛を極めたという、地政学的、時代的背景があるのだ。ジャズと時代を共にし、多くのジャズファンを育て、育てられた。これがJBLとジャズの相性がよい最大の理由なのである。
1曲目は、バディ・リッチとそのビッグバンドによるスタジオアルバム『The Roar of '74』からA-1「Nuttville」を選んだ。
ド迫力のブラス/リードセクション、タメを効かせたバディ・リッチの超速ドラミングが楽しいビッグバンドサウンド。当然、大音量でなければ愉しくない楽曲だ。ボリュームをグイッと上げるとSummit K2は咆哮し、時速200kmを超えるハイスピードで疾走する。一言でいえばゴキゲンだ。そう、分析的に聴こうとか、細かな音が云々という話の前に、聴き手をゴキゲンにさせること。
担当編集が一ノ関のジャズ喫茶「ベイシー」に行く予定があるという話をしていたので、オーナーの著書『ジャズ喫茶ベイシーの選択:ぼくとジムランの酒とバラの日々』にも登場する『ザ・グレイト・ジャズ・トリオ:アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』からA-1「ムース・ザ・ムーチ」に針を下ろすことにした。
いぶし銀の名ピアニスト、ハンク・ジョーンズのピアノとロン・カーターのベースも見事だが、この曲の効きどころはトニー・ウィリアムスの繊細かつ爆発的なドラムソロだ。このドラムソロは、高い過渡応答性とパワーハンドリングがなければ完奏するのは難しい。
ベイシーのウーファーは130Aがチャンネルあたり2発で、まるでヘビー級ボクサーが放つボディブローを喰らったかのような衝撃を受けたが、JW380SCウーファーは、さすがに速さと量こそ追いつかないものの、より1発の重みがあるボディブローを繰り出すという印象。やはりこのウーファーはJBL史上最強だ。
ラッパはどうか? グレイト・ジャズ・トリオで気を良くした不肖は、白いジャケットのレコードに手を伸ばした。アルバムの名は『ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン Vol.1』。1965年12月3日と4日の夜、ストックホルムのギレーネ・チルケルン・クラブで行われたライブを捉えた1枚だ。
最初のアナウンスでマイクがハムを拾ったような低域が、これから “ただごとではない”何かが始まることを予感させる。そしてオーネット・コールマンが主題を吹くや、ベースのデヴィッド・アイゼンゾンとドラムのチャールズ・モフェットが、楽しげにグルーヴを刻む。
シンバルやハイハットに、聴きなれた375+075とは違う、LE85系(2インチコンプレッションドライバー)に似た細さを覚えた。だがオーネット・コールマンの艶のある色気、出しゃばらず、かといって消極的ではなくビートを刻むリズム隊。なにより火傷するようなホットな場の空気をSummit K2は伝える。
コンプレッションドライバーが3基必要とされたわけ
さて。2インチドライバーに聴こえたのには、当然理由がある。1,080Hzから上を受け持つ大型のHDIホーンに取り付けられたコンプレッションドライバーが、Summit AMA、Summit Pumoriに搭載されている1.5インチ径のD2815だからだ。
「なんだ、下位モデルと同じドライバーなのか」「JBLのフラグシップともあろうものが、なんたることか」と思わないで欲しい。このコンプレッションドライバーを、なんとチャンネルあたり3基搭載しているというのだ。
なぜか。ミッドレンジの採用により、クロスオーバー周波数が上がり、大口径コンプレッションドライバーを必要としなくなったため、小口径コンプレッションドライバーを採用し、高域再生に特化したという形だ。
だが3基も必要なかろう。いや、必要である。それはミッドレンジの放射エネルギーとの兼ね合いだ。本稿でも書いている通り、Summit K2のミッドレンジはかなり凄いユニットである。それゆえ1.5インチドライバー1基では太刀打ちできないのだ。そこで3基重ねることで、不肖の苦悶式計算によると約7.8dB分の能率上昇で対応したというわけだ。
このパラレル化は、副次的なメリットがある。ミッドレンジやウーファーでも触れた歪みの低減だ。そもそもD2815というコンプレッションドライバーは、1つの筐体に2組の1.5インチ振動板と磁気回路を有している。その振動板面積は1.5インチのドーム型と等価だという。1つで済むものを、わざわざ分割した理由は、振動板の振幅を減らして歪みの低減を図るためだ。それを3基(合計6枚の振動板)に振り分ければ、さらに歪みが減るというのは想像に難しくない。
つまりSummit K2は、歪みの低減によって、従来のJBLサウンドを堅持しながら、現代ハイエンドオーディオの要件を満たそうとしたわけだ。
ジョン・コルトレーンの名演にのめり込む
最後に不肖のお気に入りの盤で取材を締めくくることにした。ジャズ喫茶では7月になるとジョン・コルトレーンをよくかける。それは59年前の7月17日に40歳の若さで他界したからだ。彼が残した名演のひとつ、1963年7月7日に行われたニューポート・ジャズ・フェスティバルにおける畢生の名演「マイ・フェイバリット・シングス」を聴いた。
艶やかなテナーサックスの音色で始まる本曲。美しい響きを伴ったテーマを演奏すると、マッコイ・タイナーのピアノソロがスタート。保守的な進行に華を添えるのが、ロイ・ヘインズによるスネアでプッシュするドラミング。
Summit K2は、このドラムの音をバツグンの切れ味で再現。前のめりに煽りまくるドラミングは、ロイ・ヘインズの生涯最高の名演のひとつに数えられるだろう。その素晴らしさに思わずのめり込む。
いつしかスピーカーの存在が消え、聴き手と音楽が一体になる。優れたオーディオ機器でなければ得られない体験だ。
そしてマッコイ・タイナーに招かれるかのように、コルトレーンがソプラノ・サックスを持って、フリーキートーンを織り交ぜながら激情ほとばしるフレーズを披露する。やはりこの曲はソプラノサックスでなければ、という想いにかられる。
なんと素敵な17分52秒なのだろう。最後のアナウンスは、まるで天からの神の声に聴こえた。今から63年も前の演奏に感動する。心が揺さぶられる。オーディオとは、なんて素晴らしい趣味なのだろう。
オーディオに恋焦がれて幾星霜
今まで、この名演を様々なスピーカーで聴いた。だが、満足することはなかった。20年以上連れ添っている拙宅のパラゴンでも未だ満足できていない。だがSummit K2は、ミッドレンジという新しい魅力で、新たな景色を見せてくれた。
この再生が理想だ、とは思わないし、思いたくもない。だが現代のスピーカーで満足できる可能性を見せてくれた。それゆえ思わず「このスピーカーが欲しい」という言葉が口をついて出た。
パラゴンを迎え入れてから、新しいスピーカーが欲しいと思ったことは一度もない。もちろん1200万円など買える金額ではない。だが、手に入れたら、どんなに素晴らしい人生が送れるのだろうと、帰りの電車の中で夢想した。
ふと「いつかはK2のS9500を手に入れて…」と、専門誌を見て恋焦がれた学生時代を思い出した。S9500を聴いたことはない。当時としては、とんでもなく高額なスピーカーだったことから、店頭で見かけることもなかった。ただ、専門誌の美しい写真と評論文だけで、このスピーカーは絶対にイイと思った。
月日が経ち、迎えたスピーカーは違ったものの、そのような夢を見たこと、憧れを抱かせてくれたことで今の自分がある。Summit K2は、人々にオーディオへの憧れを抱かせる存在であると確信する。それでこそJBLのフラグシップなのだ。


