TIAS2025での参考展示品を正式発表

EPOS、ブランド初の3ウェイ採用フロア型スピーカー「ES-28N」

公開日 2026/01/22 20:26 編集部:小野佳希
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タクトシュトックは、同社が取り扱うEPOSのフロア型スピーカー「ES-28N」を2月1日に発売する。価格は1,980,000円(ペア/税込)。カラーはブラック、ウォールナット、ホワイトの3色を用意するが、ホワイトは受注取り寄せでの販売となる。

ES-28Nは、同ブランドのフラグシップモデルに位置づけられるフロアスタンディングスピーカー。昨年10月の東京インターナショナルオーディオショウで参考展示されていたモデルが正式発表となった格好だ。

同ブランドがこれまで展開してきた2モデルや、ブランド創立者のカールハインツ・フィンク氏が展開する別ブランドFINK teamの製品では2ウェイのモデルが多いが、今回のES-28Nでは3ウェイを採用した点が特徴のひとつ。

28mmアルミ/セラミック・ドームトゥイーターと、130mmのポリプロピレン・ドライバーによるミッドレンジ、そしてインジェクションモールド・ポリプロピレン・コーンを採用した178mmウーファー2基による3ウェイ構成を採用している。 

トゥイーターは先行展開中の「ES-14N」「ES-7N」にも搭載している独自設計のユニットを継承。28mmのアルミ合金ドームにセラミックコーティングを施して剛性を高め、ファブリック・サラウンドと特殊形状のコントロールリングの採用によって、可聴領域外の約30kHzに共振ピークを持っていくことに成功している。

ミッドレンジはES-7Nのために設計された130mmのポリプロピレン・ドライバーをベースに、本機用に再設計。特殊な形状になるよう射出成型を行い、ポリプロピレンに10%のマイカを混入させることで理想的な剛性を実現したという。

さらに、ヒステリシス(過去に加わった力に依存して変化すること)が低いラバー・サラウンドとノーメックス・スパイダーにより、大きな振幅に対してもリニアで優れたコントロール性能を発揮すると同社は説明。

ボイスコイルのサイズは30mmで、非金属のTIL(グラスファイバー/エポキシレジン混合物)フォーマー製。インピーダンス・コントロールリングを備えたマグネット・システムによって歪と相互変調を最小限に抑えるという。また、ダブルマグネットによって磁界を補正し、コイル力を増大させている。

ウーファーは、マグネットとバスケットこそES-14Nと同じだが、コーン型はカーブドコーンではなく、ストレートコーンを採用。逆ドーム型の大型センターキャップとの組み合わせによってコーンの剛性が高まり、高速かつ力強い低音再生を実現したとのこと。

また、マグネットにはアルミニウム製の復調リングを使用してボイスコイルのインダクタンスの安定化を図っている。これにより、クロスオーバーの変調がなく、高調波歪みと相互変調の低減も実現させたという。

ウーファーのボイスコイルは36mm径で、長さ18mm。ミッドレンジ同様にTILフォーマー製で、マグネット・システムにはインピーダンス・コントロールリングも備えている。

クロスオーバーネットワークには、改良を加えた独自のLKR回路を搭載。従来のLKRトポロジーとは異なるフィルターを採用することなどで、「小型ミッドレンジのもたらす透明感とツインウーファー構成の力感を伴いつつ、2ウェイシステムのようにバランスの取れた温かみあるサウンドを実現した」とアピールしている。

エンクロージャーは、各ドライバーの時間軸を揃えるため、わずかに後傾した形状を採用。2基のウーファーはバスレフポートがあるコンパートメントに収められ、キャビネットの音色変化を抑えるよう丁寧に補強しているとのこと。なお、エンクロージャー全体は最新世代のダンピング・グルーで接着した2層MDFで組み上げている。

50mm厚のフロントバッフルは、10mm 2層と30mm 1層による多層MDFパネルで構成。ミッドレンジは、反射を防ぐため背面側を三角形にした専用コンパートメントに収め、さらにトゥイーター後方のスペースにクロスオーバーを収めることで、各コンポーネントがウーファーによる音圧の影響を避けるように配慮している。

また、バスレフポートの開口部は底面に配置。直径80mmのポートがキャビネットからの共振を最小限に抑えつつ、低域の出力を最大限に高めるとしている。

ポート中央には圧力を均一にするための穴を設ることで、チューブ自体の共振を排除。そのほか、ソケットの開口部を余裕を持ったサイズにすることで、スパイクを用いずに床に設置したとしても、低音のパフォーマンスに悪影響を与えにくいよう配慮している。

スパイクはFINK teamブランドの「KIM」用に開発された、オーステナイト系304非磁性ステンレスから加工した専用スパイクを付属。このスパイクは先端部をドーム型に変更することも可能で、フローリングなどに傷をつけたくない場合にも配慮している。

スピーカー端子部は、一般的なスピーカーターミナルでは無く、ドイツ製の4mmバナナソケットタイプの端子を内部の金属プレートにマウントするスタイルを採用。「ハイエンドなスピーカーターミナルを採用するよりもはるかにサウンド面で有利」なことから採用したと説明している。なお、バナナプラグが付属している。

周波数特性は30Hz - 25kHz(-6dB)、能率は86dB(2.83V/1m)、クロスオーバー周波数は300Hzと2.7kHz。平均インピーダンスは6Ωで、最低インピーダンスは3.9Ω(16kHz時)。100Hz - 10kHzにおけるTHDは86dB時で平均0.2%。

外形寸法は250W×1,050H×360Dmmで、質量は1台あたり35kg。

 

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