Fyne Audio、フロアスタンド型スピーカー「F502S」。新採用マグネシウム・ダイヤフラムなど前機種をブラッシュアップ

アクシスは、同社が取り扱うFyne Audio(ファイン・オーディオ)ブランドより、マグネシウム・ダイヤフラムを新たに採用するなど前モデルよりブラッシュアップを図ったフロアスタンド型スピーカー「F502S」を10月に発売する。
価格は506,000円(ペア・税込)。ナチュラルウォールナット、ブラックオーク、ピアノグロス・ブラックという3色のカラーバリエーションを用意している。

2018年に発売した「F502」の後継モデルとなる2.5ウェイのフロアスタンド型スピーカー。「ISOFLARE(アイソフレアー)ポイントソース・ドライバー」「FYNEFLUTE(ファインフルート)テクノロジー」「BASSTRAX(ベーストラックス)ポートシステム」といった独自技術を継承しつつ、マグネシウム・ダイヤフラムを新たに採用し、ネオジウム・マグネット磁気回路とベント・リアチャンバーを備えた新設計HF ユニットを搭載することでブラッシュアップを図っている。
ファイン・オーディオの象徴とも言えるISOFLAREは、正確なステレオイメージングと均一な音の拡散をもたらすという独自技術。中低域と高域、2つのドライバーを同軸構成としながら、従来の同軸型にありがちな指向性の狭さを克服したとのこと。
これにより「優れた位相特性と広指向性を兼ね備えた“ポイントソース(点音源)システム”として、リアルな音像と⽴体的な音場を描き出す」とアピールしている。
トゥイーターは高能率を実現するべくコンプレッション・ホーン構成とし、上級シリーズと同じプレミアム・マグネシウムによるドーム型ダイヤフラムを新たに採用。これにより、高域固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、低域共振をクロスオーバー周波数の遥か下方に追いやり、中低域との自然なつながりと伸びやかな高域を両立させたという。
加えて、トゥイーターのホーン開口部には、新設計ウェーブガイドを採用。流体解析技術「COMSOL」を用いたコンピューター解析により、長短のリブを交互に配置した非対称リブ構造を実現した。これにより高域の拡散性がさらに向上し、スムーズな周波数レスポンスを獲得するに至ったとのこと。
LFドライバーは200mm口径で、ISOFLAREの中低域を担うBass/Mid ユニットと、低域専用ウーファーによるツイン構成を採用。いずれのドライバーもマルチファイバー・ペーパーコーンとFYNEFLUTEエッジを組み合わせた独自構成を採用し、エッジに起因する共振を抑制している。さらに、高剛性アルミダイキャスト製フレームが不要振動を排除する。
FYNEFLUTE テクノロジーは、特殊な溝(フルート)を刻むことで曲面形状を不均一化し、共振を排除するというもの。マルチファイバー・ペーパーコーンが持つトランジェント性能を極限まで引き出すことを狙っている。
そして、キャビネット下部の開口部には、特許技術であるBASSTRAXポートシステムを採用。下向きのバスレフポート直下にTRACTRIXプロファイルのディフューザーを配置し、超低音を水平方向360°に放射することで、従来のポートに起こりがちな濁りやこもりを排除し、タイトで明瞭な低域を中音域とシームレスに融合させるという。
キャビネットには高剛性MDFを使用し、クロスブレースによって箱鳴りを抑制。ツインキャビティ・チューニングシステムによって内部定在波の大幅低減も図っている。さらに、大型フロアスパイクと堅牢な台座により、安定した重低音と優れたステレオイメージの再現を支えるという。
クロスオーバーには低損失LF積層コアインダクターやオーディオグレードHFポリプロピレンフィルム・コンデンサーなどの高品位パーツを使用。コンピューター解析による最適化に加え、徹底した試聴調整によって仕上げられている。スピーカー端子にはバイワイヤリング対応の高品質バインディングポストを採用する。
さらに、プレゼンス・コントロールスイッチをリアパネルに新搭載。2.5-5.0kHz帯域の中音域レベルを調整できる。同スイッチは標準/+3dB/-3dBの3段階から選択ができ、アンプ特性や部屋の響きに合わせた微調整が行える。
周波数特性は30Hz-34kHz (-6dB typical in room)、感度(2.83 Volt @ 1m)は91dB、インピーダンス(Nominal)は8オーム。外形寸法は300W×1,112H×382Dmm(グリル・端子・台座含む/スパイク含まず)。質量(1本)は28.5 kg。
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