“対決”はオーディオの醍醐味。パワーアップした「京都オーディオフェスティバル2025」徹底レポート!
6月13日(土)と14日(日)の2日間、京都勧業会館みやこめっせにて、「第2回京都オーディオフェスティバル2025」が開催された。
昨年の第1回開催も取材に訪れたが、広大なワンルームのスペースに7社のオーディオメーカーや輸入商社が集結。京都での大型オーディオイベントは初の試みで、どのようなお客様に来ていただけるのか、手探り状態での開催となったが、ふたをあけてみれば大成功。大きな手応えを得て、第2回目の開催にこぎつけた。

「京都オーディオフェスティバル2024」が盛況のうちに開催
2024/06/14
会場は平安神宮や京都市京セラ美術館、京都国立近代美術館、ロームシアター京都、京都市立動物園も隣接する立地。ここでは常時さまざまな催しが開催されており、京都市民にとっても「祭事といえばみやこめっせ」をイメージする場所。初日は雨模様となったが、それでも2日間とも多くの来場者が会場に詰めかけた。
会場となった「みやこめっせ」展示&試聴ブースも1部屋から2部屋に増え、Room AとRoom Bという広大な2つのスペースのなかで、アーク・ジョイア、アクシス、アッカ、エイ・アンド・エム、オルトフォンジャパン、ステラ、ゼファン、タクトシュトック、DS Audio、ディバイン、トライオード、ノア、リジェール(アイウエオ順)の13社におよぶオーディオメーカーや輸入商社が集結。ちなみに昨年の第1回は7社であったから、参加メーカーもほぼ倍に増えたことになる。
「お客様は輸入商社やメーカーを目当てに音楽を聴きに来てくれているわけではありません。好きな音楽を興味のあるシステムで聴いてみたいと思っているのです」。主催者が理念として掲げたポリシーは第1回目も感じることができたが、第2回目ではそれをさらに1歩進めたイベントになっていた。
Room Aのメインスペースには、YGアコースティクスの「Sonja 3.2」を設置。エアータイト「ATM‐2211J」、カノア「VIRTUS M1」、ソウリューション「711」、ピリウム「POSEIDON」、CHプレシジョン「M10」といった最高峰のモノラルパワーアンプを中心に取り揃える。
一方のRoom Bは、オーディオネックの「EVO2」とベイズ・オーディオの「Courante 2.0」、ウィルソン・オーディオの「Sasha V」と3種類のスピーカーを設置。こちらはブルメスター「218」やボルダー「1151」、コンステレーションオーディオの「Stereo Amp」といったド級パワーアンプのほか、JUNONE「845SE」やゴールドムンド「TELOS 690」、クレル「300i」、ダンダゴスティーノの新製品「PENDULUM」と、国内・海外ハイエンド製品を中心に取り揃える。
このほかにも、真空管アンプ対決ではエアータイトとカノア、トライオードの話題のセパレートアンプの一斉比較や、ド級ターンテーブル対決ではヴァルテレとテクダス、トランスローターの競演、ネットワークプレーヤー対決でのスフォルツァートとXACTの比較と、聴きどころたっぷり。
2日間通しで来場された方も多く、やはりオーディオファンは「比較」を体験したいのだということを実感、試聴イベントの理想の形を見ることができた。
オーディオ評論家諸氏の講演も開催。初日の土曜日は和田博巳氏、日曜日は三浦孝仁氏が各2回ずつ登壇した。「私が愛する音楽」をテーマとして出展メーカーのシステムでのデモとともに、オーディオ、音楽への愛をじっくりと語り、多くの来場者が耳を傾けていた。
初日の和田博巳氏の講演では、和田氏が出会ってきた音楽やオーディオへの愛情たっぷりのトークと、YGアコースティクスのスピーカー「Sonja 3.2」とピリウムのセパレートアンプ「ARES」と「POSEIDON」から再現された圧倒的なハイエンド・サウンドに、
多くの方が聴き入っていた。
また昨年に続き、金沢のレコードショップ、エスタシオレコーズによる中古レコードの即売会も実施。レコード販売のスペースはRoom Aの約1/3くらいを占めており、中古レコードを目的にイベントに訪れる方も多く見えた。
京都市内に多くのレコード店があるのはそれだけレコードの収集家が多いということ。そんな方々にとっても、金沢からやってくるエスタシオレコーズの出展は新鮮で貴重な機会であったはず。
「京都オーディオフェスティバル」は第2回目の成功も受けて、今後は出展メーカーもさらに増やし規模を拡大していくことになるだろう。「音楽を楽しむためのオーディオ機器」というコンセプトは、ぜひ継続してほしいと願っている。












































