DVAS、完全差動アンプ構成/全段フルバランス伝送のアナログプリアンプ「Model 3」
DVASは、ライン入力専用のアナログプリアンプ「Model 3」を発売する。電源と本体を分離した2筐体式で、7月1日より受注開始。価格は1,980,000円(税込)、納期は受注後3ヶ月となる。
DVASは、「20年後、30年後も色褪せないオーディオ機器」を目指して開発を行っている国産ブランド。音質はもちろん、外観やマテリアルにもこだわり、合理的でメンテナンスにまで配慮した製品設計を行っているという。これまでに光カートリッジ専用フォノイコライザー「Model 1」、ヘッドホン専用パワーアンプ「Model 2」を発売してきた。「Model 3」は第3弾プロダクトとなるラインプリアンプとなる。
「Model 3」は、XLRバランスのみ、6系統の入力と2系統の出力を備えたプリアンプ。高精度な表面実装パーツを多用し、高密度実装したアンプ回路を強力な電源でサポート、それらを強固かつミニマルなデザインのシャーシで包みこむというDVASのフィロソフィーを継承したモデルとなる。
アンプはインスツルメンテーション構成完全差動アンプを搭載し、全段フルバランス伝送を実現。完全差動アンプのネガティブ、ポジティブの両入力に高インピーダンス受けの電圧増幅段を追加したもので、高入力インピーダンス、高CMRR(同相信号除去比)を実現。入力アンプにはFET入力の高性能オペアンプを搭載し、それを受ける完全差動アンプ回路には「Model 2B」と同一の高スルーレート、高GB積の最新デバイスを投入。「透明感の高い静かな音質」を実現したとしている。
また音量調整機構には47ステップのシャント型抵抗アッテネーターを左右独立で搭載。ELMA製ロータリースイッチ、PRP製高精度抵抗などの優れたパーツを1個ずつ組み上げることで、減衰量、可変ステップなどをDVAS独自のカーブで設計。ネガティブ、ポジティブ間に挿入されるため、フルバランス回路でありながら1回路のアッテネーターで音量調整を可能としている。
電源部を本体と分離した2シャーシ構成を採用。それぞれアルミブロックからCNCによる削り出しとなっており、高剛性で上質感のある天吊り式シャーシを実現する。多電源トランス、デュアル無帰還レギュレーター、純銀単線機内配線など、これまでの機種で培ったDVASの設計ポリシーも踏襲したとしている。
入力セレクター、出力セレクターにはON抵抗の150mΩの半導体リレーを採用。アンプ入力から出力まで信号経路上に入出力コネクター以外の機械接点のないアンプを実現、長期にわたり信号経路上の機械接点の劣化に起因する接触不良の発生しないアンプを目指して設計したという。
脚部には、ステンレスと天然皮革からなるハイブリッド型のインシュレーターを採用。また同梱される電源ケーブルにはPC-Triple C導体が採用されている。
サイズは430W×245D×93Hmm、質量は本体が9kg、電源部が11kg。フロントのスイッチで、極性切替ならびにゲインを3段階から切替できる機能も搭載している。
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