福井県敦賀市のマリノサウンドは今回初出展
<大阪オートメッセ>morelのスピーカーでイマーシブなカーオーディオ体験を提案
カスタムカーの楽しさを伝える「大阪オートメッセ2024」が2月10日(土)から12日(月)までの3日間、大阪・南港のインテックス大阪にて開催された。福井県のカーオーディオショップ・マリノサウンドは今回初参戦し、イスラエル・morel(モレル)のスピーカーを主軸に、レクサスとベンツの2台のカーディオ車両を出展した。
マリノサウンド代表の岩崎潤一さんによると、「華やかな大阪オートメッセに自分の車を展示するのは長年の夢だった」とのことで、いずれも気合の入ったチューニングに仕上がっている。
レクサス「LBX Cool」は、レクサス最小サイズながら高級感のあるSUVとして注目度の高い車。カーオーディオシステムは、morelの3ウェイシステムに、ARC AUDIOのDSPアンプを組み合わせるという比較的シンプルなシステムで構築。声のニュアンス感などに影響のあるトゥイーターのみ「Supremo Piccolo II」という上位グレードのユニットを使用し、価格を抑えながらも高音質なサウンドを追求したという。
車そのものが“自分専用の劇場”になったかのような、包み込まれるようなサウンドが非常に印象的で、イマーシブなオーディオ世界を探求しているようにも感じられた。特に鬼束ちひろの「月光」ライブバージョンは、オーケストラの広がりが全身を包みながら、スッと立ち上がるボーカルの存在感に息を呑む。まさにコンサートに臨席しているかのようなリアリティ。エド・シーランの「Bad Habits」も声が上へ上へと伸び上がり、彼のボーカル世界に丸ごと入り込んだようで鳥肌が立つ。
この車に搭載しているARC AUDIO「BLACKBIRD」は、12chのDSPを内蔵する一体型パワーアンプとなるが、輸入元であるジャンライン&パートナーズの柴野さんによると、「アップミキサーに対応しており、高度な演算能力でイマーシブな音場生成にも活用できます」とのこと。試聴位置がピンポイントで定まっているからこそ実現できるカーオーディオの新しい可能性を感じさせてくれた。
もう一台のベンツ「GLB」は、よりグレードの高いカーオーディオを目指して作成されたもので、aune audioのプレーヤー「GTS-1」とクロックジェネレーター「GTC-1」、DSPアンプにはRESOLUTの「X8-DSP」(近日発売予定)を組み合わせている。いずれも薄型コンポーネントで運転席と助手席の下に設置されており、スペースファクターにも大きく配慮した設計がなされている。
包み込まれるようなレクサスの完成度の高さも魅力だが、こちらは特に解像感や楽器の質感表現が見事で、アンプの駆動力の高さも感じさせる。デュア・リパの「Don't Stop Now」は低域の締まり感や聴き手に向けて飛び出してくるエネルギー感もリッチ。アンネ・ゾフィー=ムターの「Across the Stars」では、弦楽器の滑らかでしなやかな質感や、流れるようなディテール表現も素晴らしい。
この中低域の旨味こそ、morelの最大の魅力でもある。スピーカーはすべてmorelを使用しており、トゥイーターこそレクサスと同じ「Supremo Piccolo II」だが、ミッドレンジに「ELATE CARBON MM3」、ドアウーファーに38周年記念の「MW6」を組み合わせており、ひとつグレードの高いユニットに変えることでどう世界が広がるのかもよく理解できる。
岩崎さんによると、「純正位置にあるセンタースピーカーもmorelに変更しています。逆相の信号をほんの少しだけ加えることで、声のツヤ感に違いが出てくるんです」とチューニングのこだわりを教えてくれた。高機能のDSPをどう活用するかにも、専門ショップならではの使いこなしが見える。
aune audioは元々ポータブルオーディオ機器で知られたブランドだが、昨年新たに車載用オーディオに新規参入。車載については現在イース・コーポレーションが国内取り扱いをおこなっている。今回は1TBのストレージを持つスティックタイプのSSDをプレーヤーに直接差し込み、フロントに設置されたリモートコントローラーで再生操作を行うように構築されている。
ここ数年のカーオーディオでは、Astell&Kernやソニー、FIIO等のDAPを送り出しとして活用する事例が多く見られたが、カーオーディオに特化したオーディオプレーヤーの登場で、さらにカーオーディオ市場が活気づくことも期待したい。
マリノサウンド代表の岩崎潤一さんによると、「華やかな大阪オートメッセに自分の車を展示するのは長年の夢だった」とのことで、いずれも気合の入ったチューニングに仕上がっている。
レクサス「LBX Cool」は、レクサス最小サイズながら高級感のあるSUVとして注目度の高い車。カーオーディオシステムは、morelの3ウェイシステムに、ARC AUDIOのDSPアンプを組み合わせるという比較的シンプルなシステムで構築。声のニュアンス感などに影響のあるトゥイーターのみ「Supremo Piccolo II」という上位グレードのユニットを使用し、価格を抑えながらも高音質なサウンドを追求したという。
車そのものが“自分専用の劇場”になったかのような、包み込まれるようなサウンドが非常に印象的で、イマーシブなオーディオ世界を探求しているようにも感じられた。特に鬼束ちひろの「月光」ライブバージョンは、オーケストラの広がりが全身を包みながら、スッと立ち上がるボーカルの存在感に息を呑む。まさにコンサートに臨席しているかのようなリアリティ。エド・シーランの「Bad Habits」も声が上へ上へと伸び上がり、彼のボーカル世界に丸ごと入り込んだようで鳥肌が立つ。
この車に搭載しているARC AUDIO「BLACKBIRD」は、12chのDSPを内蔵する一体型パワーアンプとなるが、輸入元であるジャンライン&パートナーズの柴野さんによると、「アップミキサーに対応しており、高度な演算能力でイマーシブな音場生成にも活用できます」とのこと。試聴位置がピンポイントで定まっているからこそ実現できるカーオーディオの新しい可能性を感じさせてくれた。
もう一台のベンツ「GLB」は、よりグレードの高いカーオーディオを目指して作成されたもので、aune audioのプレーヤー「GTS-1」とクロックジェネレーター「GTC-1」、DSPアンプにはRESOLUTの「X8-DSP」(近日発売予定)を組み合わせている。いずれも薄型コンポーネントで運転席と助手席の下に設置されており、スペースファクターにも大きく配慮した設計がなされている。
包み込まれるようなレクサスの完成度の高さも魅力だが、こちらは特に解像感や楽器の質感表現が見事で、アンプの駆動力の高さも感じさせる。デュア・リパの「Don't Stop Now」は低域の締まり感や聴き手に向けて飛び出してくるエネルギー感もリッチ。アンネ・ゾフィー=ムターの「Across the Stars」では、弦楽器の滑らかでしなやかな質感や、流れるようなディテール表現も素晴らしい。
この中低域の旨味こそ、morelの最大の魅力でもある。スピーカーはすべてmorelを使用しており、トゥイーターこそレクサスと同じ「Supremo Piccolo II」だが、ミッドレンジに「ELATE CARBON MM3」、ドアウーファーに38周年記念の「MW6」を組み合わせており、ひとつグレードの高いユニットに変えることでどう世界が広がるのかもよく理解できる。
岩崎さんによると、「純正位置にあるセンタースピーカーもmorelに変更しています。逆相の信号をほんの少しだけ加えることで、声のツヤ感に違いが出てくるんです」とチューニングのこだわりを教えてくれた。高機能のDSPをどう活用するかにも、専門ショップならではの使いこなしが見える。
aune audioは元々ポータブルオーディオ機器で知られたブランドだが、昨年新たに車載用オーディオに新規参入。車載については現在イース・コーポレーションが国内取り扱いをおこなっている。今回は1TBのストレージを持つスティックタイプのSSDをプレーヤーに直接差し込み、フロントに設置されたリモートコントローラーで再生操作を行うように構築されている。
ここ数年のカーオーディオでは、Astell&Kernやソニー、FIIO等のDAPを送り出しとして活用する事例が多く見られたが、カーオーディオに特化したオーディオプレーヤーの登場で、さらにカーオーディオ市場が活気づくことも期待したい。