ストレスフリー加工を施した7N銅導体を採用

アクロリンク、“エアーチューブ”で空間表現力を高めた旗艦スピーカーケーブル「7N-S8500 Leggenda」

公開日 2023/10/31 19:29 編集部:成藤 正宣
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アクロジャパンは、同社ACROLINK(アクロリンク)ブランドから、2本のエアーチューブを配置する新構造により音質を高めたフラグシップ・スピーカーケーブル「7N-S8500 Leggenda」を、2023年11月14日に発売する。価格は660,000円(2本/税込)。

ケーブル長は2m、端子はスペードコネクターまたはバナナプラグを選択可能。また、特注にてケーブル延長にも対応する(0.5mごとに税込132,000円/2本)。

「7N-S8500 Leggenda」

0.37Φ×50本を撚り合わせた7N銅導体と接するように、2本のエアーチューブを配置する新構造を採用。デジタル/アナログノイズから保護する高性能シールドを施しつつ、裸ケーブル伝送のような音質を両立したという。

2本の芯線は、シルク糸を沿わせた上で誘電率に優れたPTFEテフロンテープで隙間なく包み、電気的特性に優れ音質にカラーレーションを加えないポリエチレン系樹脂により被覆。さらに、タングステン粉体と比重が重く防振効果に優れたアモルファス粉体を練り込んだハイブリッド高分子ポリオレフィンにより仕上げ、制振効果を高めた。

またコモンモード/ノーマルモードおよび線間のノイズ対策として、2芯の間に電磁波吸収性非磁性糸とシルク糸を配置。そして新たに採用したエアーチューブにより、これまでにない空間描写力を実現したと謳っている。

高い電磁波吸収性を持つNoiseBEATテープや銅箔テープなどを組み合わせた多層シールド層と、その構造を最大限に生かす電界シールドシステムも採用。耐UVウレタンシース越しに見えるシルバーメッキ軟銅線とブラックのUEW網組シールドは、ケーブル出力側のマイナス側端子に接続されており、フロアノイズの極めて低い高S/Nを実現したとのこと。

導体となる7N Cu D.U.C.C. Stressfreeは、三菱電線工業(株)が開発したオーディオケーブル用高純度銅導体に、ブランド独自のストレスフリー加工を施したもの。結晶粒を一般的な純銅の数十倍以上まで大きく成長させ、かつ結晶格子の方向性を揃えた素材に特殊焼鈍処理を行うことで、あまりに大きな外部応力でないかぎりセルフアニール現象で組織を健全な状態に復元することが可能だとしている。

接続端子もオリジナル仕様となり、スペードコネクターは6N Cu無垢材削り出し、バナナプラグはベリリウム銅50を採用。2回の鏡面加工の後、銀メッキ1.5μ+高品位ロジウムメッキ0.3μ特厚仕上げとしている。ハウジングも、振動減衰特性に優れたジュラルミンを採用する。

ほか内外の不要振動を抑えるため、アルミニウム合金無垢材削り出しボディにカーボンファイバー外装を組み合わせたスタビライザーを装備する。

ケーブル直径は18.7mm、導体抵抗は2.4Ω/m、静電容量は12pF/m。

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