オーディオ的アプローチで開発

ラックスマン、初のネットワークトランスポート「NT-07」。HDMI入出力に対応

公開日 2023/06/23 10:00 編集部:松永達矢
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ラックスマンは、HDMI入出力に対応したネットワークトランスポート「NT-07」を7月に発売する。価格は594,000円(税込)。

「NT-07」

ラックスマン初となるネットワークトランスポート。2022年10月に開催された「2022東京インターナショナルオーディオショウ」同社ブースにて初披露されたモデルが正式に案内される格好となる。

新しい音楽鑑賞の形を既存の試聴スタイルを崩すことなく構築することをコンセプトとし、オーディオ再生のみに完全に特化した高品位なデジタルオーディオトランスポートとして開発。そのため、DAコンバーターは非搭載となる。USB出力は最大768kHz/32bitのPCMと最大22.5MHzのDSD信号に対応。同軸と光出力は最大192kHzのPCM信号に対応する。

内部構成もオーディオ的アプローチに則ったこだわりの構成となっており、本機の豊富な機能をスムーズに処理する最新世代の高速アプリケーションプロセッサー・モジュールを搭載。電源部は、音質を最優先した大型電源トランスと、10,000μF×2本の大容量ブロックコンデンサーで構成された高いノイズ圧縮率を誇るハイイナーシャ(高慣性)電源回路を備えるなど、徹底したノイズ対策も施される。

音源は、UPnP再生に対応する他、Qobuz/TIDAL/Spotifyなどのストリーミングサービスとも連携が可能。再生サポート機能として、再生フォーマットごとに設定可能なPCM/DSDリサンプリング機能や、MQAのコアデコード機能を搭載。本機専用のコントロールアプリ「LUXMAN Stream」を介し、音源の選曲やプレイリストの作成はじめ、本機のさまざまな設定が可能だ。将来的なアップデートでRoon Readyにも対応予定だとしている。

本体の背面部

さらに、HDMI入出力系を装備することで、映像ソースの音声信号を2チャンネルオーディオ環境に取り込むことが可能。試聴ソースを選ばない高品位なリビングオーディオのスタイルもかんたんに実現可能だと謳う。

筐体についても、既存のオーディオシステムに組み込みやすいシンプルな外観をイメージした薄型のデザインを採用。フロントには再生中の音楽の曲名やアーティスト名、経過時間やフォーマットなどを見やすく表示する高精細の大型有機ELディスプレイを備える。付属のアルミ製リモコンは、同社製CD/SACDプレーヤーの再生操作やプリメインアンプ/コントロールアンプの音量操作も可能となっている。

インターコネクトとして、ネットワーク用のRJ-45の端子は1000BASE-Tに対応。デジタル音声出力は、USB/同軸/光の3系統を用意。なお、USBとS/PDIFは切り替え式となる。加えて、上記したHDMI入力と、ARC対応HDMI出力(最大PCM 192kHz/24bit×2ch)対応端子を備える。

付属のリモコン

前面部と背面部にはUSBストレージ端子を1基ずつ搭載。2ポートの同時接続はできない排他的な設計となっている。その他、対応するラックスマン製品同士のリモコン操作を連動するコントロール入出力端子も用意される。

外形寸法は、440W×92H×398Dmm(奥行きは全面窓、背面端子部を含む)、質量は10.3kg。付属品として上記したアルミ製リモコンのほか、ノンツイスト構造で取り回しに配慮したスリムタイプの電源ケーブル「JPA-10000i」を同梱する。

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