ヘッドシェル「CS-1200」「CS-900」も登場

フェーズメーション、20周年を記念したフラグシップMCカートリッジ「PP-5000」

公開日 2022/09/27 16:52 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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協同電子エンジニアリング(株)は、自社ブランドPhasemationの創立20周年記念モデルとなるフラグシップMCカートリッジ「PP-5000」を、12月上旬に発売する。価格は1,485,000円。また、ヘッドシェル「CS-1200」(60,500円)と「CS-900」(25,300円)も12月上旬に発売する(価格はすべて税込)。

Phasemation「PP-5000」

2002年にカートリッジ「P-1」でブランドをスタートさせたフェーズメーションは、今年で創立20周年を迎える。PP-5000はこれを記念し、ブランドの継続的なカートリッジ研究で得られたノウハウをもとに開発された、「フラグシップにふさわしい空間表現力、音像定位、重低音再生能力を獲得」した “カートリッジの新たな金字塔” だとしている。

創業以来の技術を投入して生まれたフラグシップカートリッジ

カンチレバーにはブランドとして初のダイヤモンドを採用。ダンパーなどの振動系も改良し、トレース能力を高めるとともに情報量の拡大も実現したと説明する。スタイラスチップは天然ダイヤモンドのラインコンタクト針を採用し、取付角度精度も従来の±5度から±3度に追い込んでいる。

マグネットにはサマリウムコバルトを採用するほか、磁気回路には、磁性材料のパーメンジュールヨークに新たな研磨を追加してより均一な磁場を実現している。

ボディはステンレスベースに新たにTiN(窒化チタン)コーティングを採用し、ジュラルミンのカバーには従来より定評あるDLC(Diamond Like Caron)コーティングを施している。加えて、不要振動をコントロールするために新形状で設計されている。

インピーダンスは4Ωで、適正針圧は1.7〜2.0g、出力電圧は0.3mV以上。再生周波数範囲は10Hz〜30kHz、セパレーションは30dB以上。本体質量は14.3gとなる。

ヘッドシェルCS-1200は、従来モデルの「CS-1000」をベースにさらに軽量化と高音質化を図ったモデル。本体はジュラルミンで表面にDLC処理を行い、剛性を損なうことなく約10%の軽量化を実現。リード線にはリッツ線を採用している。

ヘッドシェル「CS-1200」

CS-900はアルミ削り出しで、ブラック、ブルー、ゴールドの3色のカラーバリエーションを展開。リード線には4N銅線を採用する。いずれもシェル本体とコネクター端子部はダブルボルトで締結、コネクター部は上下2本のピンでアームコネクターとダイレクトに接触することで、アームとの機械的結合を改善したという。また指掛けには真鍮材を採用している。

「CS-900」はブラック、ブルー、ゴールドの3色展開

CS-1200の本体質量は10.1g、リード/ネジ/ナット/指かけを含む質量は13.7g。CS-900の本体質量は9.7gで、リード/ネジ/ナット/指かけを含む質量は13.3g。

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