トランスミッションラインによる低歪みな低音が特徴

アイレックス、伊スピーカーブランドAlareの取り扱い開始。第一弾は「Remiga2」、約1300万円

2022/02/08 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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アイレックスは、3月1日より新たにイタリアのスピーカーブランド・Alare(アラーレ)の取り扱いを開始する。第一弾モデルとして「Remiga2」(レミガ2)を国内に導入する。価格は12,980,000円(ペア/税込)。

Alare「Remiga2」

Alareは、アンプメーカーとして知られるAUDIA FLIGHT社が、自分たちの理想とする音楽再生のためにスピーカーも自分たちで作り上げたいとの思いから、新たに立ち上げたスピーカーブランド。AUDIA FLIGHTの創業者でもあるマッシミリアーノ・マルツィ、アンドレア・ナルディーニ両氏を中心に、長年テーパードトランスミッションラインの開発を行ってきたスピーカー設計エンジニアを技術トップに迎え入れて実現した。

「Remiga2」の設置イメージ

「Remiga2」は同社のセカンドフラグシップモデルとなる。ウーファーに専用設計のペーパーコーン/カーボン複合素材を使用し、コンピューターシミュレーションで導き出された、キャビネットに対し最適とされる250mmと200mmの異径デュアルドライブ方式を採用。低音増幅はテーパードトランスミッションライン方式を採用し、非常に速く低歪みな低音を実現したとしている。

異径ドライバを採用したウーファー

ミッドレンジは170mmのセラミックドライバーを、ミッドレンジ専用の密閉された空間に搭載。チャンバー内には特殊アラミド繊維の吸音材を配置し不要な音を取り除くことができるとする。トゥイーターには30mmダイヤモンドドーム型を採用。可動部がリジッドでダンプが効く凹面型ドーム型となっている。

凹ドーム型のトゥイーターとセラミックのミッドレンジ

クロスオーバーはAUDIA社で培われた基板設計技術が盛り込まれており、パーツは主にドイツ・ムンドルフ社のものを採用。配線は銀メッキ銅単線を使用し、電気経路の不要な干渉を排除する。

エンクロージャーは金属フレームとイタリア木工技術を融合させたもの。木製キャビネット内を金属ケージで増強することで、120kgにもなる筐体全体で不要な振動を徹底的に排除しているという。

「Remiga2」の背面

サイズは350W×1,400H×710Dmm、インピーダンスは4Ω、クロスオーバーポイントは200Hzと1,800Hz。周波数特性は32Hz - 30kHz、感度は86dB(2.83V/1m one driven)となっている。

キャビネット仕上げはレッド、グレー、オプティカル、ブラウン、ブラック、ホワイトの6種類。今後、フラグシップスピーカー(予価2,600万円)のほか、100万円、300万円、800万円台の価格帯のモデルも発売する予定とのこと。

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